命題論理の構文論 syntax : トピック一覧・概説:命題論理の構文論[構文論という向き合い方/定理・証明・形式的体系/構文論と意味論/構文論のメリット]・定義:命題論理(命題計算)の形式的体系・証明体系・公理系 [公理/推論規則] ・定義:証明・演繹・推論 / 定理 / 派生推論規則 / turnstile ・命題論理の公理系の諸タイプ : 最小論理/直観主義論理/古典論理(ヒルベルト流の公理系/ゲンツェン流の公理系(自然演繹)) ※命題論理関連ページ:命題論理の論理式 /命題論理の意味論[真理値/真理関数/真理値表/論理式の真理値の決定原理/真理値分析/恒真式・恒偽式 ] ※論理関連ページ : 論理記号 * 論理目次/総目次/更新履歴 ※述語論理の場合は、林晋,鹿島亮を参照。 |
概説:命題論理の構文論syntax,証明論proof theory
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構文論という向き合い方
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構文論のメリット 〜 命題論理に形式的体系を導入する意義
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定義:命題論理(命題計算)の形式的体系(証明体系・公理系):公理と推論規則
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【はじめに読む定義】 ・命題論理の「形式的体系formal system」とは、下記二点を指定する規約・規格のこと。
【厳密な定義】 命題論理の「形式的体系」とは、 |
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「証明proof」の定義
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【はじめに読む定義】 ・命題論理において、 論理式Aの《形式的体系Sにおける証明proof》とは、 形式的体系Sに準拠した、論理式Aの作成プロセス、 つまり、 ・形式的体系Sが公理として指定した論理式をそのまま作成するという操作 ・形式的体系Sが推論規則として指定した《論理式の変形規則》に準拠して論理式を変形するという操作 の組み合わせ・繰り返しのみで、論理式Aが作成されるに至った経緯を記録した履歴 のこと。[高崎] * どういうこと? → 概説:構文論 ・もちろん、 形式的体系Sに準拠して作成できる論理式[→定理]もあれば、 形式的体系Sに準拠して作成できない論理式もある。 論理式Aが前者だと、論理式Aの《形式的体系Sにおける証明proof》は存在するが、 論理式Aが後者だと、論理式Aの《形式的体系Sにおける証明proof》は存在しない。 【くわしい定義】 命題論理において、
・論理式A1が
・論理式の列A1,A2が
・論理式の列 A1,A2,A3が
・論理式の有限列A1,A2,…,Anが |
一般に、
「形式的体系S」における表現(論理式)A1が
「形式的体系S」における表現(論理式)の列 A1,A2が
「形式的体系S」における表現(論理式)の列 A1,A2,A3が 松本ママ |
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「定理」の定義
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【はじめに読む定義】 ・論理式Aが命題論理の形式的体系Sにおける定理である 【くわしい定義】 論理式Aが《形式的体系Sの定理》であるとは、 |
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定義:派生推論規則 derived rule
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・派生推論規則とは、 |
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定義:⊢ (turnstile)
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【形式的体系一般において】 とは、 【命題論理の自然演繹において】 仮定のdischargeの説明が必要。 論理式Aが《論理式の集合》Γから導かれる |
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命題論理の形式的体系の諸タイプ |
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・最小論理 ・直観主義論理 ・古典論理 →ヒルベルト流の形式化 戸次Sk 松本, 清水§3.1命題論理の公理系L1(p.74) →ゲンツェン流の形式化:自然演繹 Nk →ゲンツェン流の形式化:シークエント計算 |
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