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モバイル機器 どんなものをそろえればいいか 2000年版
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まずは2000年のモバイル旅行の時に使っていた機器を簡単に紹介し、その使用感を述べた上でおすすめしたいものを紹介することにします。私自身の経験で語ることができるのはWindows95/98マシンになりますので、ここではCEマシンやPDA、Palmについては触れていません。ご了承ください。

INDEX
パソコン本体
モデム・カード
変圧器、コンセントの変換プラグ
モデム・セイバーや逆性変換コネクタ、オーストラリア用電話アダプタ
コンピュータ本体はどんなものを選ぶのがいいのか

実際に使用した機器

1.パソコン本体:SONY VAIO C1XE
2.ACアダプタ:パソコンに同梱のもの
3.モデム・カード:TDK DF5660
4.差込み口変換用コンセント・アダプタ:量販店で購入(ハの字型)
5.モデム・セイバー:Road Warrior製品(現在は生産中止)
6.逆性変換コネクタ:モデム・セイバーの付属品
7.オーストラリア用電話アダプタ:ヨドバシカメラで購入
8.RJ-11モジュラー・ジャック対応の電話コード:巻き取り式のもの

関連ページ: [準備編] [実践編] [モバイル絵日記] [日記2001] [機器2002] [機器2000] [携帯の利用] [携帯を購入] [携帯でデータ通信] [FAQ集] [過去の記事]


パソコン本体

2000年の旅でVAIOを使ったのは、別項にも書いたようにmobioを壊してしまったからです。買い換えで悩んでいたのは1999年の8月末のことでしたが、この時はA5サイズの小さなパソコンは東芝のリブレットとC1の前の世代の機種しか発売されていませんでした。

買い換えなければならないと分かった時はCASIOのFIVAを探したのですが、この時期は生産もストップしていて市場在庫が全くない(中古屋にもなかった)状態でした。悩みに悩んで、できが不満足なもののリブレットを買ってしまおうかと思っていたところに、C1XEの発売の案内がリリースされ、発売日前日に電器店に入荷したものをGETしました。

この文を書いている2000年8月末現在では、C1はXGという型番になり、消費電力の小さいクルーソーCrusoeを搭載する次の商品を開発する予定だということも伝えられています。A5サイズノートでは相変わらずリブレットが2機種をリリースしており、CASIOもFIVAのマイナー・チェンジ・モデルを製造しています。

で、肝心のVAIO C1XEの使用感ですが、最大の欠点はバッテリが持たないことです。標準(S)バッテリで、実働時間が1時間そこそこではとても「モバイル・パソコン」とは言えませんね。でもモデル・チェンジして発売されたLバッテリは、3時間は余裕で使えるくらいになっていますので、多少重くはなるものの満足な稼働時間です。

トータルな評価としては「筐体がちょっと大きい(横幅)」「バッテリの持続時間に不満」という欠点を除いては、特に不満点はありません。サブ機として使うに十分なスペックですし、内蔵カメラの存在は便利です。「海外モバイルで使用」とは言え、実際には圧倒的に国内で使う時間が長いわけですから、それを考えてもC1の選択は外していないと思っています。

シドニー、ヒルトンで。エグゼクティブ・フロアの客室には大きなデスクがあり、快適に作業できた

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モデム・カード

2000年の旅では、万が一のことを考えTDKのグローバル・モデム・カード DF5660を準備していきましたが、結果的には出番はありませんでした。しかしモデムの安定性(様々な場所のアクセス・ポイントにもつながる)を考えると、「海外モバイルが必須である」「移動が多い旅になるかもしれない」「長期間の滞在になりそう」という方は持っておいた方がいいと思います。

フランスに永住する友人(富士通のノートを使用)に頼まれて海外通信用の設定を行った時は、内蔵モデムでは全く接続ができずTDKのモデムで初めて接続できるポイントがいくつもありました。その例から考えてもこのモデムの存在意義は大きいと考えています。頻繁に海外モバイルを行う人や日本からの接続テストがうまく行えない人などはTDKのモデムを試してみることをおすすめします。

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変圧器、コンセントの変換プラグ

この項は1998年のものと特に変更はありません。一部加筆も行いましたので、ダブりますが文章を掲載しておきます。

コンピュータに付属のACアダプタが220-240Vの電源に対応しているなら、はっきり言って不要です。しかし他にも電機機器を持っていく可能性があるのなら、用意しておいて損はないと思います。MDやCDプレイヤーなどのACアダプタは海外の電圧に対応していないことが多いからです。必ず「精密機器用」のものを選びましょう。

オーストラリアのコンセントの形状は、差込み口が「ハ」の字になっているOタイプです。ガイドブックや資料で図示されたものでは差し込み口が3つになっています。アダプタも3つの差込み口があるものが必要かと思ってしまいますが、実際は「ハ」の部分だけあれば大丈夫です。持ち物を小さくまとめるためにも「ハ」の字のアダプタを買いましょう。

すべての宿泊施設で利用できるものではありませんが、バスルームのシェーバー用のコンセントは世界各国のプラグに対応していることがあります。この場合は日本の「||」のプラグがそのまま使えるし電圧も低いので、100-120V対応のACアダプタも使えるかもしれません。ただし消費電力の問題(コンピュータの消費電力がコンセントの供給可能な数値よりも大きいかもしれない)は残るので、ここのコンセントの利用はあくまでも非常手段(充電用にだけ使う)として考えておいた方がいいと思います。

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モデム・セイバーや逆性変換コネクタ、オーストラリア用電話アダプタ

2000年の旅の結果では、モデムセイバーは必須のものと考えます。せっかく電話機や部屋の壁にデータ・ポートがついているのにそれが使えないということがままあったからです。

変換コネクタはとても役に立ちました。モデムセイバーでチェックして何も点灯しない(回線が死んでいることを意味する)回線も、変換コネクタをかませれば「生きた回線」であることが多かったためです。現在入手が簡単なモデムセイバー(RoadWarrior モデムセーバーLT)は本体で極性やライン切り換えもできるようになっているので便利です。

オーストラリア用の電話アダプタは持っていくかどうかちょっと考えるところですが、高額なものではないですし(1000円〜1300円)スペースも取りませんから、用意していった方がいいと思います。

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コンピュータ本体はどんなものを選ぶのがいいのか

何を重要視して選ぶべきかということについては、大筋では「1998年版」の項に書いたのと同じ感想を持っています。内容がダブるかもしれませんが、あらためてまとめてみます。

日常の使い勝手が重要

海外モバイルで使う期間というのは、普通の人であれば年に2週間から1カ月というところでしょう。また長期で海外に出る人は、モバイルで使うよりはどこかに腰をすえてコンピュータを使うということになるでしょうから、ますます使い勝手を優先した方がいいということになります。

「使い勝手が悪い」要素には次のようなものがあります。

  • キーボードが小さい
  • 画面サイズや表示可能領域が小さい
  • 外部接続端子が少ない
  • バッテリの持ちが悪い
  • 処理が遅い
  • 使い勝手のいいものを入手するには、上記の要素を排除していけばいいわけですが、そう言われても何のことやらですよね。私の思いつく範囲での、最低限と思われるスペックを書き出しておくことにします。
  • キーボードサイズ→SONY VAIO C1X*が最小サイズでしょう。CASIO FIVAやNEC mobio(すでに生産中止)は小さ過ぎます。
  • 画面サイズ→表示領域はできればSVGA表示(800×600)以上のスペックが望ましいのですが、C1のように変則XGA(1024×480)サイズなら、まあ使えます。サイズは10インチは欲しいですが、そうするとパソコン・サイズが大きくなってしまいますから悩ましいところですね。
  • 外部接続端子→USB端子は必須。モデムは内蔵が望ましいですね。また外部ディスプレイ用の端子があればなおいいと思います。
  • バッテリ→カタログ数値で5時間以上の駆動時間を持つバッテリが欲しいところです。使用環境によっては2割〜4割減の実働時間となるので、このくらいの余裕がないと厳しいでしょう。
  • 処理が早い→モバイル・パソコンに動画処理のような負担のかかる作業をさせるのは間違い。ということでCPUはPENIIまたはCerelonの300以上あれば十分でしょう。メモリーは今は64MBの搭載が普通ですが、128MBまで増設できれば快適に使えます。Windows2000を使う予定の人はメモリー増設は必至のようですから、増設を前提に考えましょう。
  • 周辺機器の買い足しは負担が大きい

    次に考えるのは周辺機器の買い増しが少なくて済むことです。私の初代モバイル・マシンのmobioはFDドライブは別売りだし、モデムすらありませんでした。カードモデムのドライバ情報を本体に送るためには赤外線通信を使わなければならなかった(せめてモデムがあればメールの添付ファイルで送ることができる)のですが、自宅ですでに使っていたマシンとは通信できない状態でした。そのためまるで必要のないFDドライブを買う羽目になり、トータルの出費はけっこう膨らんでしまいました。でも現在はコンパクトフラッシュカードのような大容量のPCカード型記憶装置があるし、USB接続で使える機器も増えましたので、この点はそれほど問題がないかもしれません。

    上記のことを考えると、LANインターフェイスを初めから持つマシンが便利です。すでに持っているマシンにLAN接続すればCD-ROMドライブも共用できるので、買い足すものが少なくて済みます。またCD-ROMドライブを内蔵しているPANASONICの機種は、CD-ROMの替わりに大容量バッテリを装着すれば長時間の使用ができるので、駆動時間を延ばす意味でも有効な選択です。

    B5サイズのマシンはCD-ROMドライブやFDを内蔵しませんから、必然的に買い足す必要のあるものが増えてしまいます。しかしメーカーや機種によってはCD-ROMドライブまで同梱しているものもあります。価格的にもこなれている(20万円台前半)ことが多いので、パソコン初心者の方でしたら、こういった機種を購入されることをおすすめします。

    で、結論は?

    日常的にどういう使い方をするかで機種選択の基準は大きく変わります。利用者のケースを3〜4パターン考えて、それに応じておすすめマシンの性格を紹介してみます。

    ●それが初めてのマシンになるという方
    やはりB5サイズ程度のマシンをおすすめします。周辺機器もはじめから付いているものを選ぶか、予算の許す範囲でCD-ROMドライブくらいまでは買っておいた方がいいでしょう。B5サイズのマシンなら選択肢は多いので、予算と使いたいソフトの有無で選ぶといいでしょう。

    ●すでに母艦機があってモバイル用のマシンを買い足したい
    Windowsマシンが母艦機であれば、Windows CEマシンをモバイル・マシンとしてもいいかもしれません。LAN接続の環境を整えることができるなら、CD-ROMドライブの付属にはそれほどこだわらなくてもいいでしょう。iLink端子の付いたソニー機をメインにお使いの方でしたら、C1やSR9、SR1は便利に使えると思います。

    ●メインの機械はあるがもう古いので、モバイル・マシンもメインに使いたい
    メイン機がデスクトップであれば、その機械はファイル・サーバー(データを置いておくだけの機械)としてしまい、モバイル機器にディスプレイと、必要であればキーボードを接続して使うという方法があります。このくらい割り切って使うのであれば、VAIOのC1はおすすめです。

    ●とにかくモバイルマシンが欲しい
    大きさを優先して選ぶなら、Libretto ff 1100Vがお買い得です。1年前は20万円弱していましたが、今はほぼ半額で売られています。バッテリ駆動時間を重視するなら、パナソニックのCD-ROMドライブ内蔵マシンに大容量バッテリを買い足して使うか、SONYのPCG-SR9/KやPCG-SR1/BPを選ぶのが正解です。

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