1. オーバートレーニング走り過ぎないように 6. 近畿に少ない公認大会コース10kmはほとんど未公認
2. サブスリーのこだわり走るからには目指します 7. 速歩キロ10分21秒。歩きだけでゴールできる大会
3. 参加賞のTシャツ欲しい?資源の無駄 では 8. 泉州国際市民マラソン7,000円 日本一高いフル
4. 高すぎるウルトラ参加料せめて8,000円に 9. ランラング能力測定 予想タイムは3時間3分27秒
5. 距離は正しいか。マラソン大会短いから好記録  

5. 距離は正しいか。マラソン大会
 走友が10kmロード大会ですばらしいタイムを出した時に「その大会の距離が短かったのでは」と茶化すことがよくあるがまんざら外れてないかも知れない。近畿で10kmの陸連公認コースはほどんどなく大半の大会は距離に疑問のある未公認コースである。未公認コースの場合、大会主催者の思惑で距離を短か目に設定しても何ら問題はない。短か目にして好記録を出してもらい機嫌よく帰ってもらえば好印象の大会として口コミで評判が拡がり翌年もこぞって参加してもらえる。大会主催者にしてみれば未公認のマラソン大会はイベントであるので健康的な汗を流して楽しく安全に走ってもらうことが大切であり、ほんの一部の競技志向のランナーのために正確な距離コースを用意することは眼中にないのかも知れない。
 私が20年前初参加した某10km大会は距離が9kmもないのに10km大会と称していた。しかしパトカーが先導しヘリコプターが飛び給水施設のある大会にだれもが感激し距離のことは話題にもならなかった。(この大会も距離は10km近くになりヘリコプターこそ飛ばないが未公認で今も続いている。)
  また今までに出場した少なくとも3つの未公認大会は明らかに距離が短かくて調子が悪くても好記録になった。未公認コースであっても大半の大会は正確な距離を心掛けていると思うが距離が不正確なために自己記録として残らないのが残念である。
距離に無頓着な大会
1.イベント色の強い大会。ゲストに芸能人のランナーを招いたり派手な抽選会があったり、仮装大会がある大会。
2.大きな周回コースで発着点が同一の場合、正確な距離になることは奇跡に近い。公認コースの場合は必ず折り返し点があるか発着点が違う場所のはずだ。
3.公園内をコースにしている大会。公園内は曲り角やカーブが多く測り方によっても大きな誤差になる。
4.途中の距離表示のないコース。距離に対する認識が低い大会である。

 また地元の陸上競技協会が関係していても未公認コースの大会だと距離の正確さとは関係ないようだ。
  せっかく練習を積んで走るのであるから正確な距離コースを走りたい。我々は公認、未公認の区別 を疑うことなく距離は正しいものと思いレースに参加している。 距離不足の噂が絶えないコースで自己記録だと喜んでいた走友の姿が哀れでならない。公認コースの認定を受けることはそんなに難しいことではないと思う。ランナーの晴れ舞台であるマラソン大会では正確な距離を走りたいものである。
国際的公認コースの不祥事
 公認コースしかも第一線級が走る国際的なレースでも時たま不正確なマラソン距離が問題になっている。小島宗幸が優勝した1998年のびわ湖毎日マラソンの距離が42メートル長かった。陸連公認のフルマラソン許容誤差はプラス1000分の1まで、つまり42,195m〜42,237mまでは公認コースとして成り立つわけでこの時の42.237kmは正に上限値で前回までの記録と順位 は無効にならなかったそうだ。中途半端な42.195キロというコース距離は90年以上前に決まったことで今さら変更もできないがプラス42メートルも許容誤差があるのなら42.2キロにしてもなんら差し支えないはずだ。
 他にも1959年の1085メートル短かったボストンマラソン。1981年世界最高が出たニューヨークマラソンも距離が短かったので記録取り消しになった。1986年の児玉 泰介、伊藤国光選手が好記録を出した北京マラソンも距離の疑惑があるなど国際的なコースでも距離が短かった例はいくつもある。  
  距離計測は陸連の計測係員立ち会いのもと鋼製巻尺で道路の端より1m内側を測定するらしいが実に原始的な方法だ。ハイテク機器の発達している現在では地球上の数千キロ離れた2点間の距離をミリ単位 の誤差で測れる。(電波望遠鏡による天体観測の方法の一種で超長基線電波干渉法を用いた場合)
2001.7/15

 

 
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