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1. オーバートレーニング |
強い練習をすれば体が疲労します。疲労が回復する過程で運動能力が練習以前より強くなるのが超回復現象です。しかし練習をやり過ぎたり、たて続けに練習すれば疲労が溜まります。マラソン大会やきつい練習の後は必ず超回復の期間が必要です。疲労限界には個人差がありますがこれを超えると故障や疾患になり易くなります。また軽度障害では疲労と疾患の区別
がつかないので更に回復困難な症状に進む危険があります。軽度障害は2〜3日で自然回復しますが重度障害は回復に1年以上かかる場合もあります。
周囲にもレース出場過多により慢性疲労や長期間の故障で苦しんでいる人が多くいます。または一時期頑張り過ぎて燃え尽きてしまった人もいます。我々市民マラソンレベルではあくまでもマラソンは健康維持のものでなければならないと思います。走り過ぎによる故障や疾患は絶対にあってはいけません。過ぎたるは及ばざるがごとしです。
私の場合、仕事がら時間が取りやすいので週に6日、80キロ〜100キロ走ります。本練習はクラブで行う水曜日と日曜日の長距離走の2回です。本練習の翌日はキロ6分程度のLSD。金曜日は休みで本練習の前日はジョグと3〜5キロの短いビルドアップ1本です。以前はその日の体調に合わせて目一杯走っていてLSDなどやったことがなかったですがレースの後など、なかなか疲れが取れず次のレースを走ったことなどもありました。
疲労を残さないために起床時の心拍測定による体調管理は簡単なのでお勧めします。朝、ふとんの中で1分間脈をとるのですが疲れている時や微熱などがあり体調のすぐれない時などは平常時より心拍が高くなります。平常時の起床時心拍(私の場合47)より5〜6以上高ければ注意が必要ですのでその日の練習は質を落とすべきです。ただし真夏の間(熱帯夜)は脈拍が涼しい時に比べて5ほど高くなります。
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以上 賀来正俊著「スポーツ内科アカデメイヤ」を参考にしました。 |
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