プディング同様クリスマスによく食べられるのがミンスパイ。ミンスというのは日本で言うミンチのことで、細かく切り刻んだフルーツを中に入れて焼いたパイです。さくさくしてりんごの味が甘酸っぱくておいしいのです。プディングは最近日本でも手にはいるようになりましたが、いまだにミンスパイにはお目にかかったことがありません...やっぱり自分で作るしかないのかしら。
りんご(できれば紅玉など酸味があってしゃきっとしたもの) 900g オレンジ 2個 レモン 1個 ミックス・ドライ・フルーツ 500g 砂糖 175g シナモン(細かくひく) 大さじ1 ミックス・スパイス(細かくひく) 大さじ1/2 しょうが(おろす) 大さじ1 ナツメグ(おろす) 大さじ1/2 バター 100g ドライ・サイダー(りんご酒)またはりんごジュース 300ml ラム酒かブランディ、またはオレンジジュース 大さじ5 |
1. りんごの皮をむいて芯を取り、ひとくち大に切る。底の厚い大きな鍋に入れる。 2. オレンジとレモンの表面をよく洗って、内側の白い部分を入れないよう注意して皮をすりおろす。果汁を絞る。 おろした皮と果汁をりんごの入っている鍋に入れ、残りの材料も加えて混ぜる。ゆっくり過熱して沸騰したら火を弱め、ときどきかき混ぜながらふたをせずに約1時間煮詰める。 3. りんごが煮くずれて全体的に柔らかくどろどろになり、ドライフルーツにつやが出たら火を止め、消毒した壜に保存する。 涼しい場所に壜で保存すれば約1ヶ月、冷凍すれば約6ヶ月もつ。解凍するときは冷凍庫から出して一晩おく。 ジャムを入れる壜のような、オーブンに入れても割れないものを使う。蓋が金属のものはさびる可能性があるので、裏がプラスティックでコートされているものがよい。壜と蓋を洗剤を入れた熱い湯の中でよく洗い、すすいで乾かす。150度に温めたオーブンに10分間入れたら注意して取り出す。 |
薄力粉 450g 塩ひとつまみ バター(またはマーガリン) 220g 冷水 適宜 |
1. ボールの中に小麦粉と塩をふるい入れる。バターを小さく切って加える。 2. 指先ですりあわせるようにして、バターを粉に擦り込む。この作業はボールの上高い位置でおこなうようにする。こうすると生地の温度が上がってべたつくことがない。 3. 生地が全体的に細かいパン粉のように見えるまでになったら、生地がまとまってボールにべたつかなくなるくらいまで冷水を少しずつ加える。混ぜるときははじめはナイフを使っても良いが、生地がまとまってきたら指を使って柔らかさを判断する。 |
1. まとめた生地を薄く伸ばし、半分を円い型で抜き、パイ型に沿って敷く。 2. 1にミンスミートを詰める。あまり口ぎりぎりまで入れすぎないよう注意する。 3. 残った半分の生地を最初のものよりやや小さめの丸型で抜く。これが「ふた」になる。型からはみ出た生地を切り落として、「ふた」をしっかりはめ込む。調理ばさみでふたの二ケ所に切り込みを入れる。焼き上がりに光沢を出したい場合は、とき卵(全卵か卵白)を上に塗る。 4. オーブンの中段で、中火(約200℃)で約20分焼く。様子を見て焼き色が強くなり過ぎたら少し温度を下げる。 5. 食べる前にふるったアイシング・シュガーか粉砂糖を上にかける。 |
ミンスミートは保存がきくので、たくさん作っておいてパイの他にもパンに載せたりアイスクリームに添えたり、またヨーグルトなどであえてサラダのアクセントにしたりするのもいいかも知れません。
ペストリーレシピ参考文献 : "Marguerite Patten's 1,000 Favourite Recipes"
"Peter Rabbit's Natural Foods Cookbook" by Arnold Dobrin
ミンスミートレシピ参考資料 : BBC Good Food November 2000 issue
completed 20.12.1999, modified 3.12.2000/1.12.2001.