SkySafari 3 + NEXUS その2
こんなソフト + 導入装置 を待っていた!

  公開:2012年10月25日
更新:2015年4月3日 *USBバッテリーの追加
を追加

双望会とNEXUSのアップデート (2012年10月25日)

 観望先で、SkySafari + NEXUS のデモをすると、一様に驚かれる。双望会の会場では、既に同システムを導入された方も多く、iPhone/iPad に接続しようとすると、ズラリとNEXUS のWiFi電波のリストが並ぶ。うっかり他の望遠鏡のNEXUS に接続してしまうと、勝手にターゲット・サークルが動き回る、という事になってしまう。そういえば、1970年代の初頭だったか、電波式のテレビのリモコンがあった。大変便利だったが、団地で勝手にチャンネルが変わってしまう、というトラブルが多発し、姿を消してしまった。その後、随分経ってから赤外線式リモコンが登場し、再びテレビにリモコンが付くようになったのを思い出した。

 表示された星図の中から淡い銀河を選び出し、たちどころに導入できる便利なシステムで、おとめ座の銀河団だって一つ一つ同定できる優れものだ けれど、初日にiPadNEXUS がフリーズし、iPad の電源を入り切りしても画面は真っ暗のまま、プログラムは立ち上がらなかった。帰宅してから一旦プログラムを削除し、PCから再インストールして復活したが、初めての経験だった。また、一晩に接続が2〜3回切れる事もしばしば (しかも、再接続しても繋がらない時もある)。まだ完璧とはいえない点が残念だ。

 NEXUS に「切断」の事を問い合わせたら、firmwareを2.0.9にupdateせよ、との事。という訳で、updateして検証する事にした。私はObsession 用とAPM-Bino 用と2つあるので、 まず、Obsession 用の方は望遠鏡のエンコーダーとだけ接続し、たまにエンコーダーを動かす程度で様子を見る事にした。APM-Bino の方は、実際に観望と同じような条件で動かしてみ ようと思う。以前、iPhone 2台で表示したり、iPhoneiPad 両方に接続して表示したら切れやすくなったような印象があったが、これは、また後日検証する事とした。

 ちなみに、firmwareのupdate方法は、掲示板に記載 (No.76、77) した。他にも有益な情報が投稿されているので、是非ご一読を。

 検証@:Obsession 用 (iPad 使用) (2012年10月26日)

  上記の通り、望遠鏡のエンコーダーとだけ接続し、たまにエンコーダーを動かす程度で様子を見た。接続し、40分後には一度“Connection Failure”の表示が出たが、再接続で復帰し、従来のように、再接続しても、再び“Connection Failure”の表示が出て復帰できない、という事は無かった。その後、4時間はOK、朝まで放置していたら(8時間)、“Connection Failure”の表示が出ていた。これも、再接続で復帰した。夜中に出た“Connection Failure”が何時に出たのかわからないので、8時間で2回接続が切れた、とは言えないが、まずまずのところであった。ちなみに、iPad の内蔵バッテリーは、90数%で使用開始、8時間後には6%になっていた。後半の4時間は接続しただけだったけれど(この時のScreen Brightnessは、85%から25%に落とした)、標準バッテリーでも一晩はぎりぎり使えそうだ。

 検証A:APM-Bino 用 (iPhone 使用) (2012年10月28日)

  こちらのNEXUS は、今年の8月にシドニーで受け取った最新のもの。WiFi番号は80番台半ば。Obsession 用のは10番台半ばだから、7ヶ月で70台の出荷か。でも、双望会では、NEXUS のWiFi電波が通し番号でズラリと並んでいたから、このsiteもけっこう貢献している筈だ。

  秋の東京は、国際音楽祭なんて何のその、今週だけで火曜がポリーニ、金曜がティーレマン/ドレスデン、土曜がウイーン国立/グルベローヴァのアンナ・ボレーナ、今日・日曜がウイーン国立/フリットリ出演のフィガロ、という物凄さ。来週はルプー(!)で、イッサーリスと続く。 未だティーレマンの余韻を引きずっていて、“検証”するのも大変だ。

  が、本日検証A。外が大雨なので、部屋の中で双眼望遠鏡を動かし、様子を見た。40分で、さっそく“Connection Failure”。今度は“Connect”ボタンを押しても繋がらず、以下のメッセージが...

  プログラムを一旦終了して立ち上げたら繋がった。Alignが生きているかどうかは不明。ただし、“Lock”に設定していた画面はそのまま生きていたので、再度校正し直さなくても良いのかもしれない。これは、実際の空で検証が必要だ。この検証Aは、これ以上やってもしょうがないので、中止。
  で、検証Bをやろうとしたら、今度は最初から繋がらなくなった。バッテリーは、その1で報告している日本ストラトテクノロジー
Energizer XP8000 で、検証@を行って充電せず、インジケーターは残3目盛りで使用していた(最後は残2目盛り)。この手の電池は、急激に電圧が降下するので、そのための接続エラーか? ちなみに、006pのリチウム・イオン充電池でも同様。これは2セルのため電圧は7.8〜8Vと低く 、すぐに使えなくなる。ちなみに、電源のLEDは元気良く点滅していた。

  つまり、Energizer XP8000 は2晩使えない。フル充電して、再度検証Aをやり直しをする事とした。電源LEDが点滅していても、誤動作するような低電圧になっている点に注意が必要なようだ。この続きは明日以降。

 検証A-再:APM-Bino 用 (iPhone 使用) (2012年10月29日)

  という訳で、Energizer XP8000 をフル充電して、再度検証Aを行った。充電後の電圧は、18.99V。19V出力の時は2000mAと表示されていて、NEXUS の消費電流は取り説では35〜45mAと書かれているから、計算上は毎晩使っても5夜は使える筈なのだが。そういえば、アルカリ006Pでも3時間しか持たなかったが、これは006Pの電圧降下が早いので、まあ納得の結果ではある。

  今回も、部屋の中で時折望遠鏡を動かして検証してみた。70分後に“Connection Failure”。 “Connect”ボタンを押しても繋がらず、一旦プログラムを再起動したら繋がった。部屋でのシミュレーションなので、Alignが生きているかどうか、不明。この組み合わせで“Connection Failure”が出て、“Connect”ボタンを押しても繋がらない時があるようでは、検証B、Cをやっても、どこに原因があるか同定できないので、検証はこれにて終了。あとは実践で試して、本当のところどうなのか、確認するしかない。放置していたら、その後、また70分後に同様な状態。こうなると、バッテリーの電圧でもないし、あ〜あ。

 検証B:ObsessionAPM-Bino 同時使用)  NEXUS のWiFi電波が複数ある場合の検証。
 検証C:Obsession 用で、iPad iPhone 同時接続使用)  NEXUS に問い合わせ確認をしたら、2台使用は可能、との事。つまり、iPhone で導入し、ギャラリーにはiPad で表示したり、友人同士、2台のiPhone で見たりする事ができる。

  しかし、とにかく 「外部バッテリーが必要なく、一晩安定して接続してくれるもの」 が欲しい!! 今はNEXUS が唯一の市販品で過渡期だから仕方が無いのだが、もう少し頑張って欲しいところだ。 

  追加 (2012年10月30日)
  
Energizer XP8000 の電圧をチェックしてみた。残3目盛りで18.89V、まだ十分ある。だから、上記、残3目盛りで電圧降下で誤動作は誤り。ただし、残3目盛りからの減りは早いので、この点は注意が必要だ。

  

APM-BinoのiPad用アーム (2012年11月8日)

 一旦、iPad の画面に慣れてしまうと、なかなかiPhone には戻れない。最初、APM-Bino ではiPhone Obsession ではiPad 、という風に使い分けをしていたが、今は、遠征で同時使用の時以外は、iPad ばかり使うようになってしまった。マイク・スタンドは実に具合が良いが、APM-Bino ならiPad を本体に固定して、使いやすくする方法もある。勿論、iPad を購入した時点から考えていたが、iPad の画面が明るくて、アイピースの近くにあったら邪魔になるのではないか、という懸念、アイピース側に重さが加わると、せっかく取れている絶妙なバランスが崩れてしまう点、iPad の装着が面倒になるのではないか、等々で見送っていた。

 しかし、アームを使って、アイピースのやや下側に位置するようにすれば、今、使っているのと大差なく、しかも望遠鏡と一緒に動くので、良いのではないか、という事で、アームを捜してみた。ハンサムなこの望遠鏡にダサいアームは付けられない。という訳で、選択したのはTwelve South HoverBar for iPad

 デザインは秀逸で、箱を開けても驚くような夢のあるパッケージになっている。これを、HF経緯台の右側のアームに取り付けてみた。

 使ってみると、いくつか問題点が出てきた。まず、このアームにiPad を装着する場合、カヴァーを外さなければならない。これは、このアームの性格上、当然なのだが(注文する時、うっかり見落とした)、やはり寒い屋外で使う場合にはカヴァーは必要だ。また、HF経緯台に装着する場合、左側はエンコーダーがあるので、付属のアタッチメントを使う場合には、右側にしか付けられない。アームは固定金具にねじ込んで装着するが、iPad の重さがアームを緩める方向に働き、アームを動かすと、一気にiPad が下を向いてしまう。車に積む時、アームが場所を取る、等々。なかなかビミョーなところだ。装着方法は、また考えるとしよう。

 マイクスタンドの良い点は、極めて安定して自立しているので、少しくらいぶつかっても倒れないし、あれこれ本体の操作をしても、何のストレスも無い。また、伸ばせば画面中央で155cmの高さまで上がる。だから、Obsession で天頂付近を見る時でも、眼の近くまで持ってこれる。観望の時は、集中して近傍の天体を訪れる事が多いので、マイク・スタンドの移動も意外と負担にならない。

  ところで、iPad mini。用途に合っていれば、iPad iPhone の良いとこ取りなのだが、下手をすると、iPad iPhone の欠点の集合体になってしまう。価格も高めだ。2万円を切るようなら、購入も考えるところだが.....

  

新たな失神現象 (2012年11月15日)

  11月14日は午前で仕事が終わり、午後はフリー、そして快晴、となれば行くしかない。富士山・新五合目は雪でチェーン規制、天城は、22時からスカイラインが通行止めになるので、23時まで観望するとなると無理。となると太郎坊しかない。今回のターゲットは暗めの天体中心なのでObsession 持参で行ってみたら、強風でとてもセッティングするような状態ではない。昨年の転倒事故が頭をよぎる。という訳で、もう少し西側の西臼塚駐車場に移動した。


五合目までは、雪で覆われている。西臼塚駐車場は、アスファルト舗装ではないし、傾斜しているので、レヴェリング・ボードは必需品。
安定するだけでなく、導入精度も向上する。写真・右は明るく写っているが、日没後、かなり暗くなってからのもの。

  風は太郎坊程ではないが時折強く、その時は鏡筒を手で抑えての観望となった。空は相当明るく、11等級後半の銀河は見えないし、星は肥大していて、予定していた分離困難な二重星(例えば、アルマクの伴星の伴星等)は全くダメだった。それでも、約5時間の勝負! と予定観望リストからビシビシ導入して見た。アイピースを交換して見比べたり、淡い天体で同定に てこずったりだったけれど、それでも約5時間で79の天体を見た。今回の観望対象は暗め、マイナー中心だったので、これだけ一気に見れたのは、このシステム無しには絶対不可能だ。


写真・左:マイク・スタンドは、ドブソニアンでもiPadを目線の高さまで持ってこれるので便利。
写真・右:表面に沿って雲にうっすらと覆われた富士山。不思議な光景だった。月夜だったら相当美しいだろう(手持ち、超高感度撮影)。

  で、ここからが本題。今回の観望で、新たな“失神現象”が度々あった。ターゲット・サークルが停止したまま、動かなくなるのだ。その時は、「Disconnect」した後、「Connect」すれば、すぐに復活するし、Alignも効いている。今までは無かった現象だが、いったいこれは??
 まあ、いろいろ一時的な不具合もあるが、このシステムの利点の方が計り知れないので、ありがたくお付き合いしている。

  

検索に役立つ小ヒント (2012年11月18日)

  SkySafari で天体、例えばNGC7606 を検索する時、アンダー・バーのSearchボタンをクリックして入力しようとすると、画面の下半分に文字入力画面が白く表示され、極めて眩しい。だから、この場合は、まず、アンダー ・バーのNightボタンを押して画面を赤表示にしてから検索画面に入ると良い。iPad の場合はアンダー・バーをスクロールしなくても同一画面で表示されるが、もし表示されない場合でも、SkySafari のSettings →Appearanceの設定で、ボタンが移動できる。

 また、検索の時、日本語入力画面が最初に表示される場合、ユーザー辞書に、例えば「NGC」を「え」と登録しておけば、「え」をクリックして「NGC」を選択すれば検索が楽になる。ユーザー辞書の登録は、「設定」 → 「一般」 → 「キーボード」 → 「ユーザー辞書」 から行う。英字入力の場合、数字入力の後スペーを入力すると、自動的に英字入力モードになるので、例えば、1 Cam(きりん座の美しい変光二重星)等の入力が迅速に行える。

   

結局、こうなりました (2012年12月2日)

 iPad をアームを使って固定する方法は今一だった。11月に入って、家内が、誕生日に何か欲しいものは?と聞くので、iPad mini を買ってもらった。持つべきものは、働いている“忙しい”妻である。なぜ忙しいと良いのか? 忙しいとダンナに構っている暇が無く、望遠鏡が一つ増えてもわからないのである。「あれ、こんな望遠鏡あった?」、「え〜、何言っているの? 昔からあったじゃないの。」で、終わってしまう。

 iPad mini が出た時、どっちつかずで、iPad iPhone の欠点の集合体ではなかろうか、とも思ったが、実際に手にして見たら、見事なPad の“mini ”だった。星図もPad のように見やすく、しかも軽くて片手で持て、ポケットにも入る! で、これを固定した。やはり取り付けはスマートにしたい。いろいろな車載取り付けキットを見たり、あれこれ考えたりしたが、結局、ケースが折り畳めるCygnett CY0968CIENI をクリップと輪ゴムで固定した。下側の引っかかりは、ファインダー固定ネジ。たったこれだけで安定して保持され、天頂に向けてもズレ落ちない。
 
iOS6 の地図はやはり相当オソマツで、数年前に変わった近所の様子も反映していない。iPhone は、これでは大変困るのでアップデートは当然しないけれど、天文には関係無いので、iPad iOS6 にアップデートしている。


輪ゴムは、このかけ方が最も安定していた

 また、iPad mini がどれだけバッテリーが持つかわからないが、これだとNEXUS 用外部バッテリー Energizer XP8000 から同時にUSBケーブルで電源が供給できる。iPad iPad mini 両方があって、どういうこっちゃ、と思う人もいるかもしれないが、夫婦で観望するには便利である事この上ない。

 ちなみに、マイク・スタンドに付いているK&M 19710 は、旧型iPad 用。これだと、iPad 2 がケースに入れたまま固定できるので、具合が良い。

  

改良版NEXUSは良さそうだ! (2012年12月24日)

 NEXUS 代表、Serge さんから、電波がより強力なWiFiモジュールに交換したNEXUS があるが、使ってみるか?とのメール。「当然〜!」 彼は、すぐDHL で送ってくれた。昨日、さっそくAPM-Bino でテストしてみた。

 月も明るいので、二重星、アステリズムを次々と導入。高率良く順番に一気に見れる自作Deep Skyガイドブックのお陰で、わずか4時間の間に60以上も観望できたが、その間、接続が切れる事が無かった。その後、2時間は、外に放置し、たまに望遠鏡を動かす程度だったが、結局6時間、接続は切れなかった。一晩だけの結果で結論を出すのは早計かもしれないが、おそらくこのNEXUS で “Connection Failure” から開放されそうだ。

 ちなみにiPad mini は、4時間フル使用で、バッテリーは95%から28%に減っていた。iPad 2 は1晩持つがiPad mini は無理のようで、NEXUS 用外部バッテリー Energizer XP8000 からUSBケーブルで電源を供給しながら使うのが良さそうだ。OSは、6.0.2で最新。先日、劣悪なiOS6 の地図を補うGoogle Map がリリースされたので、iPhone も含めて、全て最新のものとなった。

  

updateの注意点 (2013年7月11日)

 マウナ・ケアでは誤差が大きくて、使い物にならなかった。その後、多忙と梅雨入りで検証できなかったが、最新のfirmware(以前、Serge氏が送ってくれた、旧NEXUS用2.1.1)でupdateし直したら、全くOKだった。夏の大三角がようやく見えるような、薄曇の都会の明るい空でも、バンバン二重星が導入できる。あれこれ記憶を辿ってみたら、出発前に、DS Browser で接続できた時があったので、その時に念のためにデータを入れ直したのが原因のようだ。今は接続できない時が多いので、両者の接続環境が整っていないのだろう。出たばかりの時は、〜ではupdateしないように、といった注意事項が沢山あったので、どれが何だかわからなくなってしまっていた。USBメモリーを使ってupdateすれば確実に実行できるので、これで行こう。

  

外部バッテリー XP-8000の修理 (2013年7月22日)

 今年の梅雨明けのスタートは良かったのだが、その後は、また曇天続き。戻り梅雨なんだそうだ。月すら拝めない。毎年こんな事をぼやいているような気がする。
さて、 機材のチェックをしていたら、外部バッテリー XP-8000のLEDが点灯しない。いつの間にか放電したのか、と思い、充電。ところが、ケーブルを繋いだら即LEDが3つ点灯し、あっという間に充電完了。
NEXUS を動かしてみたら、30分ももたずに、また失神。リチウムイオン・ポリマー電池なのにメモリー効果か、と思い、あれこれ 復活策をやってみたがダメ。結局、発売元の日本トラストテクノロジー社に修理に出した。

 驚いたのが、サポートのO氏の見事な対応! 逐一メールで報告してくれ、保障期間が若干過ぎているにもかかわらず、無償で不良箇所を交換して完璧に修理してくれた。この手の窓口のオソマツさには閉口する事も度々で、修理やクレームの内容すら理解できないような者が、マニュアル通りにアホな答えを繰り返すだけ、というのもよく経験するが、是非ここのサポートを見習ってほしいものだ。これで、ますますこのバッテリーに愛着がわいた。

 同社からのメールで、使用上の注意があったが、それは、

  1. 充電アダプターを間違えない (当然ですね)。
  2. 充電しながら使用しない (充電回路やLEDに負荷をかけ、故障の原因となる可能性がある)
  3. 本来は、屋内使用である (付属のケースに入れ、さらにNEXUSとポシェットに入れて結露防止)
  4. 過充電・過放電しない (バッテリー共通)
     等々。

 NEXUS のバッテリー・ボックスが小さくて006pのリチウム・イオン充電池が入らないので、今後もこのバッテリーが大活躍だ。

 

updateに注意 ? (2013年8月11日)

 新型NEXUS はプチ・フリーズも無いので、結局全部新型に交換する事にした。コストはかかるが、SkySafari + NEXUS による恩恵は、アイピース1個以上のメリットがある。で、旧型NEXUS はsite読者に譲ったのだが、USBメモリーを使ってupdateしたら、Wi-Fi電波が出なくなってしまった。オーストラリア送りでチェックしてもらう事になったが、実は、新型NEXUS では、USBメモリーを使ってupdateしたら、LEDランプの挙動がおかしい(update後、点滅しない)。 あくまで推測だが、USBメモリーを使ったupdateは、あまり頻繁には行わない方が良いかもしれない。

  

再びSkySafariが失神 (2013年8月11日)

 南会津に遠征に行ったが、Night Visionにして明るさを調整しようとしたら、いきなり画面が真っ暗になった。昨年の双望会と全く同じ現象だ。これが出ると、何をやっても復活できず、再インストールしかない。この手のバグの原因はソフトにあるのか、OSにあるのか同定は困難だ。海外での遠征先でこうなったら本当に困る。ノートブックPCにiTunes でバックアップを取れるようにしておかなければならないかもしれない。

  

iOS 7、見にくい(醜い)、使いにくい (2013年10月15日)

 iOS 7 のデザインが下品になり、使いにくくなった。iPhone 4 から受け継いできたきれいな羽の画面はすっとび、フォルダは背景を反映した色になってしまうので、きれいな写真が壁紙に使えない。電話の時、頬が場面に触れれば、勝手に消音モードになったり、プログラムのアップデートをすれば、ただ丸がくるくる回るだけで、バー表示による達成過程はわからない。ミュージックのアイコンは、iOS 7 のセンスの無さを象徴するがごとく下品で、電話帳も見にくくなってしまった。

 
Microsoft もそうだけど、OSが変ると、従来便利だった機能か突然無くなったり、使いにくくなったりする。一番信じられないのは、こういったバカなものを作った人がいても、会社がgoサインを出す事だ。ソフト会社の上層部もバカぞろいで、よっぽど機械オンチ、自社製品も使いこなしていないのだろうか。使えない地図はGoogle maps で回避できたが、OSは、どうしようもない。せめて「クラシック表示(部分選択)」ができるようにしてもらいたいものだ。

 
iPad はOSをアップデートする必要が無いので、当然現状維持。

 

SkySafari 4よ、お前もか!(2014年3月8日)

 テカポから帰ってきてから怒涛の忙しさで、気づいてみたらPSTで太陽を見る以外、まったく望遠鏡にさわる機会が無かった。やっと今週末、少し時間も作れるようになってきたので、何か見ようか、と思ったが、曇り。そういえば、テカポではSkySafari 3 が狂いだした時があったので、昨年バーゲンで半額でダウンロードしておいたSkySafari 4 をチェックしてみる事にした。

 iOS 7 であほなデザインになったので、iPadはアップデートせず、SkySafari 3 で使っていたが、iOS7にしないとSkySafari 4 が使えない。ここは実験しないと、と思い、iPad mini だけiOS 7 にアップデートしてSkySafari 4 をとりあえず通勤電車で動かしてチェックしてみた。SkySafari 3 で作成した大量の観望リストや観望地リストはそのまま移植でき、動作した。ただ1つを除いて。

 SkySafari 4 といっても、基本エンジンはSkySafari 3 と何ら変わらず、日時のFormatを変えても電源を入れ直さないと反映しない不具合等もそのまま引き継いでいる。ディスプレイで良かったのは、望遠鏡を接続した時に出る大きなコマンド・ウインドウが下にスマートに表示されるようになった事。これはありがたい。

 ディスプレイにターゲット・サークルを表示させる機能は、変わってしまった。 今までは、登録した3つのサークルを表示させる方式で、私には全く好都合だった。いろいろな望遠鏡を使っていても、結局は代表的なアイピース3つの実視野が把握できれば十分なので、各観望地、各望遠鏡別に “Save New Settings File” に保存しておいた。遠征に行く時には、これを呼び出せばそれだけでOKだったが、今度は望遠鏡とアイピースを登録し、毎回呼び出さないといけないので、不便・面倒!

 だいたいOS等が変わると、今まで便利に使えていたものが消えてしまい、困ったことになるのが世の常だ。今度のXP騒動なんて、マイクロソフトが丸儲けで迷惑この上ない。普通に使えていたものが突然使えなくなったり、何でこんなにあの会社に投資しなければならないのか。SkySafari が2〜3000円で買えるのに、もうさんざん長年リリースしているオフィスが、何で何万もすののだ!あんなもの\1000でいいじゃないか。どうせ役員の法外な報酬に消えるだけだろう!と怒りが収まらない。

 まだ実際に使っていないが、今のところSkySafari 4 の中身はSkySafari 3 と変わりないので、わざわざSkySafari 4 を購入する必要があるとは思えないが、今後、バグの解消、データの補充を考えると、バーゲンの時に購入しておいた方が良いかもしれない。

    

iPad miniの取り付け方法の変更 (2014年3月23日)

 正月にテカポに遠征した時、オーストラリアの天文雑誌で、ちょっと使えそうなアイテムを見つけた。Nite Ize 社製のiPhone, iPad 用固定器具である。リング上のマグネットを本体に接着し、ノブとの接続は磁力による、というもの。磁石は強力で、手の平に吸い付いたようにも扱える。中でもHobKnob Kit は、まるで地球のような美しさで、さっそく購入してみる事にした。

 日本でも売っているが、送料を入れると\6000以上もするので、半額以下のアメリカのAmazon に注文した。メールを見たら、DHLで送られている。しまった! DHLは、以前からトラブル続きの最低の会社なのだ。不良品交換の場合でも、先方が再び税金がかからないように書類を準備してくれているのに、再度税金がかかるヌケがあったり、日本に届いているのに、日曜や休日はお休みなので、さらに1週間近くかかる事もある。今回は、待てど暮らせど届かない。一応トラッキングNoで追えるが、アメリカで2ヶ月近く放置されている。おまけにDHL Global Mail なるものは、日本では問い合わせもできない。お金は引き落とされ、商品はDHLの人質という状況だ。税金のトラブルの時だって、税金をはらわなきゃ、先方に商品を返品する、などと言われた。届くとは思えない状況なので、Amazon にキャンセル手続きを行った。何と無駄な2ヶ月だったことか! DHL、トラブル、と検索すると、ものすごい数がヒットする。こんな会社は早晩倒産するだろう。海外に注文する時には、くれぐれもDHLで送らせないように注意が必要だ。

 いくら何でも高すぎだろう、とイヤだったのだが、仕方が無いので、日本の輸入業者に注文した。ところが届いてみてビックリ。仕上げはちゃちだし、ノブは接着剤が付着して汚れている。写真では美しかった青いノブの頭は、紺色のゴム球だった。せいぜい\1700位の感じ。返品しようか、と思ったが、マグネットを利用して何かできないか、と思い止まった。

 iPad mini 本体にマグネットを着けてみたが、せっかくの薄さが台無しになってしまった。そこで、ケースにアラルダイドでマグネットを接着して使う事にした。マグネットそのままでは、望遠鏡には吸い付かない。やはり“面”での接触が必要だった。そこで、とりあえず、輪ゴムで引っ掛けてみた。それが、これ。

 125SD-Bino では、ちょうどうまく収まった。天頂に向けても、安定して固定されている。輪ゴムとノブはそのままにして、本体だけ、スッと取り外せる。その点、マグネットは便利だ。ところが、APM-Bino だと、写真ではうまく収まっているようだが、安定性は今一だった。ここは、追って改良予定。

 今回は、輪ゴムを利用しての固定だったが、注意点は、輪ゴムをうっかり飛ばしてしまうと、まず見つからない事。夜ならなおさらだ。常に予備が必要だし、劣化したものを寒い所で使って切れてしまうと、大切なiPad が落下してしまうので、この点にも気を付けないと。

 それにしても、正月に思い立って、実現には、もう4月の声が聞こえてくるという時期までかかってしまった。DHL は、昔の船便以下だ。

       

失敗!→ 再接着 (2014年3月25日)

  喜んでいた翌日、ノブを引っ張ったら、マグネットごと取れてしまった。ややナナメ方向に張力がかかったとはいえ、やはり、ポリカーボネートの接着は難しいようだ。ただ、意外な事に、アラルダイドはマグネット面から剥がれていて、ケースには、比較的しっかり接着していた。 アラルダイドでも、ある程度の接着は出来るようだ。接着剤は、時間をかけて、爪できれいに剥離できた。

 そこで、 今度はポリカーボネートの接着も出来る、と唱えているセメダイン EP 001N で再度接着を試みた。ノブごとマグネットが外れると、ノブの中にマグネットがすっぽり入るので、マグネットは取り出せなくなる。従って、ノブと一体化した状態で、マグネットを接着した。念のため、マグネットにはヤスリで傷を付けた。接着して約9時間後、ノブを外してみたら、しっかりとマグネットが 付いていた。今度は良さそうだ。

 ただ、接着する時、水平にしてノブを置いたが、表面張力が強いせいか、勝手にマグネット+ノブがズルズルと移動する。お陰で、接着面が汚い仕上がりとなってしまった。実は、これでダメなら、とけっこう良いアイディアが浮かんでいたのだが、残念ながら今回は見送りとなってしまった。

     

春の観望に向けての準備 (2014年3月27日)

 タイミングが悪く、春の観望はまだできていないが、準備は着々と進んでいる。iPad だけれど、明る過ぎるのである。iPad で明るさを落とすと、今度はコントラストが淡くなって、見えにくくなる。また、SkySafari で画面を赤く表示させる事もできるが、この操作で、今まで復帰不能のフリーズを2度経験している(PCからの再インストールで、やっと復帰)。そこで、赤色透明の塩ビ板(厚さ0.4mm、東急ハンズで\467)でカヴァーする事にした。カットは、長年使っているDAHLE ロータリー・カッターできれいにできる。Obsession125SD-Bino のフードや植毛紙のカット等も、すべてこれ。

 iPad は、塩ビシートの上からでも操作できる。シートの固定は、赤色透明のガム・テープで上だけ接着。これで、コントラストと明るさのバランスが取れるのではないか、と思う。また、iPad の明るい画面が、観望している他の方々の迷惑になるのも防げると思う。春の銀河が待ち遠しい。

      

結局、iPadもiOS7.1にした (2014年3月28日)

 iPad mini は、SkySafari 4 を試すためにiOS 7 にしたが、iPad SkySafari 3 と心中でもいいや、とそのままだった。しかし、SkySafari 3 は、過去にPCから再インストールが必要になるフリーズを遠征先で2回経験しているので、SkySafari 4 はあった方が安全だ。両方が同時にフリーズする確立は低いであろう。
 という訳で、結局
iPad iOS 7.1 となり、SkySafari 4 も動かせるようになった。壁紙もやっと気に入ったものを見つけ、収まりが付いた。

   

Skysafari 4で西オーストラリア遠征 (2014年5月17日)

 今年のGWに、西オーストラリアを遠征した。iPad mini は、赤色透明の塩ビ板(上記)でカヴァーしている。これは、SkySafari で画面を赤く表示させる操作で、復帰不能のフリーズを2度経験しているため。しかし、今回4夜に渡り長時間の観望で、SkySafari 3で経験したおかしな動作は一度も無かった。今のOS SkySafari 4 のマッチングが良いのかもしれない。以前にも書いたけれど、今後、バグの解消、データの補充を考えると、バーゲンの時に購入しておいた方が良いように思う。

 今回の遠征で、おびただしい数の天体を訪れることができた。少し前なら、絶対に不可能だ。こんな芸当ができるのも、このSkySafari のお陰!

       

K&M 19772を導入 (2014年6月8日)

 

 iPad は、30年以上使ってきたマイク・スタンドを使ってきたが、ついに足が抜けてしまい、また転倒で画面にヒビを入れてしまった。iPad iPhone もガラス製なので、下手に落とせば派手に割れてしまう。マックのコーヒーが熱過ぎた、とかで1億以上の損害賠償を命じられたり、泥棒が屋根が壊れて落下して骨折したら、家主の管理が悪い、と家主に損害賠償を命じられたり、殺人を犯しても弁護士のドリーム・チームによって人種差別問題に置き換えられ無罪になったりと、アメリカの司法は全く理解不能だが、iPad iPhone も訴えられないのは、ますます不思議だ。

 という訳で、K&M 19772 を導入した。ただし、ホルダーはiPad 2 用なのに、ぴったり収まらない。幸いカヴァーごと装着すると安定した。K&M には廉価で優秀な製品が多く、ありがたい。

   

傾斜センサーのテスト (2014年7月24日)


*写真はイメージです。傾斜センサーのケーブルは、手前に来るようにしないといけません。

  中軸式架台は剛性があって優秀だが、垂直軸のエンコーダーの挿入が難しい。ここを傾斜センサーで代行させる事ができたら、便利だ(2014年7月1日を参照)。大変興味があったので、試作機をお借りして使ってみた。試用なので、ガムテープで固定 。

 梅雨明けしている、というが、空はまだ梅雨明けしていない。薄雲の中、ヴェガで校正してエンコーダーでこと座ε、アルビレオ、M13、M92、ヘルクレス座95番星、イザール、いるか座γ、M15、M2、みずがめ座ζ、アルマク等々を確認。これはピン・ポイント。星座が追えない都会の空でも、二重星は楽しめる。薄雲なので、惑星状星雲は全滅。

 次に、傾斜センサーで導入。エンコーダーと全く同じように導入できた。ただ、鏡筒を上に向けたり下にむけたりすると、オーバーシュートして止まる時も多々あった。画面で見ると、一瞬グワーンと上下する感じ。センサーの慣性の動きがそのまま出ているのか。また、scopeをLockして電子ファインダーのようにすると、センサーが鋭敏なのか、画面が微振動する時もあった。ただし、動作には影響ないのと、これが使えるメリットの方が、遥かに大きい。

 さらに、この垂直軸だけの情報で、SkySafari を使って導入できないかも試してみた。つまり、正確な垂直軸の表示があれば、手動で水平方向を動かしてSkySafari で導入できないか、というもの。ハイランダーでこれができたら、相当便利だ。しかし、これは徒労に終わってしまった。けっこう面倒くさいのと、水平方向の補正に時間が取られ、これならSkySafari の画面を見ながら自分で導入した方が早い、と思った。

 また、傾斜センサー + SkySafari のコンパス機能を合わせて使えないかハイランダーで試してみた。これは当然だけれど、コンパスをonにした途端、一気にコンパス・モードそのものになるので、これ単独で使った方が良かった。

 iPhone に付いている垂直方向のセンサーは極めて優秀だし、いずれエンコーダー不要の時代が来るかもしれない。

  

 *再検証(2014年7月27日)

 26日、傾斜センサーの取り付け位置によって違いが出るかどうか確かめてみた。実は、先日のテストでは、APM-Bino の他、125SD-Bino、ハイランダー、計3台でとっかえひっかえ行っていたのだが、APM-Bino125SD-Bino では垂直軸のエンコーダーの極性が逆だった事もあり、傾斜センサーの取り付けを前後逆に装着して動作させていた時もあった。傾斜センサーは、ケーブルが手前に出るように装着する必要があったようで、かなり前に参考資料として頂いていた取り説には、その事がきちんと書かれていた(存在を忘れていた)。今回は、正しい方向で動作させたら、オーバーシュート現象は見られなかった。

 また、傾斜センサーの取り付け位置は、製品版では、水平、斜め、横、と選べるようになっている。また、鏡筒の先と中心とでは、特に動作に差は感じなかった。つまり、取り付け位置の自由度は、広いようだ。なお、センサーの感度は調整できるようなので、scopeをLockして電子ファインダーのようにした時の画面の微振動は、減らす事ができそうだ。という訳で、全く問題なくエンコーダーの代用となるので、有力な選択肢が増えたのは嬉しい。

   

USBバッテリーの追加 (2015年4月3日)

  先月、今年初の観望とSWAT-200 の動作確認、そしてコンパクト・デジタル・カメラ(娘のRX-100III と自分のG1X Mk.II のタイムラプス撮影の確認のため、天城に行ってきた。半分曇りだったけど、収穫多数。掲載できるような写真や動画は撮れなかったけど、最近のコンパクト・デジタル・カメラのタイムラプスに驚愕。

 iPad は、以前は一晩持ったけど、今回は夜半過ぎに残25%以下の表示となった。3年使ったので、仕方ないか。まだ使えるので、買い替えではなく、USBバッテリーを買い足した。NEXUS には、やはりEnergizer XP8000 が最適。これと震災に時に購入したPES-8800 があったが、今回、Amazon からAnker A1208011 (16000mAh) Power Station 5200 (5200mAh)の2つを購入。前者は送料込みで\3999、後者は\1980。容量が本当にこれだけあるかどうかは不明だが、USBバッテリーは、以前では考えられないような値段で売買されている。


Energizer XP8000、PES-8800、Anker A1208011、Power Station 5200

 旅先での充電では、いわゆるテーブルタップが必要だが、今回、いいものを見つけた。ヤザワのH75015BKUSB で、等間隔でソケットの穴が沢山開いているので、いろいろな大きさのパワーサプライに同時に多数対応できるだけでなく、USBソケットまである優れもの。

    

 これで、遠征先でも万全!

   

  続く...

      → その1 へ
      → その3 へ
      → その4 へ

ご感想・問い合わせ等はこちらまで.

INDEX