るーとらの秘密基地
松吉
■詩集『サマータイム』
  ●花
●走る野鹿
●あれは幻
●雪がつもる
●道尽きて
●夜明けの寒さに
●summertime
●ひと夏の経験
●笛
●青空
●夜の蝉
●老子
●砂漠の駱駝
●恋する惑星
●光る乗客
●空の深さ
●猿が哭く
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空の深さ

また来た秋に
遠のいて
空の深さを
浴びてみる

欲しかったのは
消えない野原
ただ手のひらをあわせて
ここが何処かへ開かれる

奇跡のようなこともあり
永遠は一瞬に織り込まれた
それは確かにあったことだけれど
危い野原…

ひとり両手に空を受け
疾る身体を反転し
たまらず両手をあわせれば
祈るかたちになっている