るーとらの秘密基地
松吉
■詩集『サマータイム』
  ●花
●走る野鹿
●あれは幻
●雪がつもる
●道尽きて
●夜明けの寒さに
●summertime
●ひと夏の経験
●笛
●青空
●夜の蝉
●老子
●砂漠の駱駝
●恋する惑星
●光る乗客
●空の深さ
●猿が哭く
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■詩集『日の採集』
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■くうくう!
■MK対話

あれは幻

あれは光のまぼろし
叩きつけたい身体がある
銀河の奥深く
おまえは誰なのだ
夢とうつつ
たしかに渡って日をつなげ
ある日言葉に立ち止まる
闇と無限がぶらさがる
虚無がはりつめた あれは
ただのまぼろし
手をふり
腰をおろす 星の下
おまえは誰なのだ
森は秋になり
木の実を落とし
夏を忘れる
忘れられない夏があり
叩きつけたい身体がある
あれは光のまぼろしか