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"オープンワールド"という言葉が洋ゲーRPGの代名詞的に使われるようになってきた頃、大好きなRPGである『バルダーズゲート』シリーズなどをリリースしていたBioware社がストーリー重視のRPGを出すというので期待していたゲームです。
主人公キャラクターを自分で作れて、それぞれのキャラクターのオリジン(生まれ)によってストーリーが違うなど、聞いてるだけでワクワクするゲームでした。
なによりドワーフが選べるのは珍しいです。:p
内容は非常に良かったです。
戦闘とキャラクターの成長が良い具合に結びついていて、RPGとしてよく出来たゲームなのもそうですが、膨大な世界設定とストーリーの多様さには驚くばかりです。
主人公は度々選択を迫られ、その結果がゲーム世界全体に影響していく様はシングルRPGならではのものです。
ストーリー部分に関してはゲームブックを想像すると良いかもしれません。自分の選択で新しいストーリーが読める感じです。
ロールプレイというのは選択肢のどれを選ぶか、その過程の思考にあると思います。
自分ではない誰かに感情移入する時、その人物が選択をする、その過程の思考をどれだけ理解・共感できるかだと思うのです。
「自分ならこう思うけど、このキャラクターはそうは思わないんじゃないだろうか?」という思考はまさにロールプレイだと思いますし、そこまで意識しなくても「あー、この選択肢どれも選べねえよ……うーん、これしかないかな……」と、その世界観の中で悩む事は、それもまさにロールプレイだと思います。
そういう意味で、とてもロールプレイを楽しめるゲームでした。
ストーリー展開の多様さ、仲間キャラクターとの関係・物語性については前作のDNAを引き継いでいるなと思いました。
"II"となってはいますが、内容のボリュームは前作に及ばず、前作と比べてしまうと非常に限定的という印象です。
主人公の種族や生まれを選択する事は出来ず、舞台もカークウォールという一つの街とその周辺しかありません。
ただ、家族や兄妹に関わるストーリーが多いので、主人公に共感はしやすいかもしれません。
続編を意識した終わり方をしますので、あくまで次への"つなぎ"という印象は拭えないですね。
ゲームについて「自分の場合は」という感じで書いたものです。