驚異のメキシコ〜メキシコシティ(ソカロ)
 
Ciudad de Mexico(Zocalo)
 
 
メキシコシティ(ソカロ)
 

 
ソカロ
 


 
独立の誇り
アステカの都テノチティトランの時代から、メキシコシティの中心であり続けるソカロ(中央広場)。一辺が200mを優に超える、ほぼ正方形をした広々とした空間を、北にカテドラル、東に国立宮殿(大統領官邸)、南に連邦区庁舎、西にホテルのそれぞれ重厚な建物が取り囲んでいます。中心にはソカロの語源ともなった、独立記念塔を建設するための台石が置かれました。残念ながら塔は完成しませんでしたが、その代わりに高々と国旗が掲げられていて、力強く風にはためく旗には、自らの手で独立を勝ち取った民族の誇りが集約されているようです。旗の大きさも感動モノです。
   

       
 
連邦区庁舎
ふたつの建物をつないで、メキシコ国旗をモチーフにした装飾が掛けられていました。これも建国記念週間だったからなのかな。スケールが大きく見事な眺めでした。
 
マジェスティック・ホテル
これも何か由緒ある建物に違いない、と思ったらクラシックなホテル。ソカロを挟んで国立宮殿の向かい合う、とても素晴らしい立地にあります。
 
国立宮殿
植民地時代にスペイン副王の居城だったこの建物は、現在では大統領官邸として使われています。「三文化広場」ならぬ「三政治宮殿」といったところでしょうか。
 

   
カテドラル
1573年起工、1813年完工。2世紀以上をかけたこの壮大な建物には、バロック、ゴシック、ルネサンス、新古典主義など、さまざまな建築様式がごっちゃに盛り込まれています。元はケツァルコアトルの神殿。それを征服者エルナン・コルテスが破壊し、その上に建造したものです。
   

 
テンプロ・マヨール
 


  国立人類学博物館とともに、メキシコシティ観光の愁眉となる、超貴重な遺跡。太陽の帝国アステカはこの場所から始まりました。  

       
 
伝説の都テノチティトラン
遺跡の入口にはアステカ時代の都の模型が展示されています。島の上に築かれた都テノチティトランは、こんなふうに湖に浮かんでいたんですね。
 
見学路
湖に浮かぶ島で地震も多いという、どう考えても不安定な地盤に、アステカ人は四層のピラミッドを建て、さらにその上に神殿までも建てていたのです。
 
修理中
見学路の途中で何やら作業中の人を見つけました。もしかしたら発掘かもしれませんが、雰囲気は修理。でも今さら何を直してるんだろう。
 

 

 

博物館
見学路の終わりには、テンプロ・マヨールから出土した遺物を集めた博物館があります。国立人類学博物館と比べ規模は遥かに及ばないものの、展示品の考古学的な価値は超一級。中でも、月の女神コヨルシャウキを彫り込んだ巨大な円盤は、まさにここがアステカの都であったことを証明するものです。
     

   
感覚破壊
テンプロ・マヨールから道路一本挟んだ向こうは、もう現在の市街地、それもメキシコ政治の中心地です。首相官邸の隣に平安京があるみたいなもので、歴史というものについて普段抱いている感覚が破壊されるロケーションです。汐留再開発でも似たような景色を見たけど、レベルが段違いだもんな。
   

 
街角の風景から
 


       
 
綺麗好き
「ソカロには塵ひとつ落ちていてはならない」ということなのか、朝一番から清掃員が熱心に働いていました。およそラテン系らしからぬ勤勉さです。
 
うねる道路
テンプロ・マヨール周辺は湖を埋め立てたため今でも地盤沈下が収まらず、道路が波打っていたり、建物が傾いていたり、なかなかシュールな街並です。
 
青空職安
ソカロの入口では職を求める人々が自己PRをしています。「私はこんな仕事ができます」と書いた札を立てて、声がかかるのを待っているのです。失業とは違います。
 


   

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