ゾンダーメタル

   生物、またサイボーグのような半機械生命体をもゾンダー化させる紫色の金属結晶。重原子が複雑に結合、結晶化したもので、ウィルスに酷似した構造を持っている。ゾンダーメタルプラント機界31原種の体内でのみ精製される。
   ゾンダーメタルにも純度が存在し、純度の低いものはその性質が極めて弱いものとなる。高純度のゾンダーメタルを精製するには莫大なエネルギィと時間、そしてきわめて機界文明に近い環境が必要である。ゾンダリアンなどでは自力でゾンダーメタルを精製することができず、地球侵攻作戦の間、幾度かその精製を試みている。
   知的生命体に寄生したゾンダーメタルは対象をゾンダー化し、素体の深層意識内に潜在している、あるいは既に顕在化しているストレス波動(マイナス思念)をエネルギィとして素体の欲望を満たすのに最も適した機械類を取り込みつつ成長。最終的にはゾンダー胞子の苗床(完全体)となる。
   また、ゾンダーメタルは素粒子Z0を内部に循環させることで、その形態、機能を維持している。これは多くの生物が体内で循環する酸素を燃焼させてエネルギィを創っているのと同様であるといって良いだろう。よって素粒子Z0と反物質の関係にあたるGパワー、あるいはJパワーを発散している物体には寄生することができない。GGGAIロボットや、特別隊員天海護少年は言うに及ばず、Jジュエルを備えたソルダートJ戒道少年、Jアークがゾンダーメタルに寄生されないのはそのためである。
   本来は知的生命体のマイナス思念を解消すべく、三重連太陽系紫の星で開発された、いわばストレス解消作用を持つ自律ユニットであったらしい。知的生命体の脳に直接作用してストレスを発散させることが可能で、今後の活用が期待されていたがマスタープログラムの暴走により、その性質を大きく変え、独自に増殖、進化を開始。瞬く間に紫の星を機界昇華し、兄弟惑星である緑の星赤の星にも進攻を開始した。