赤の星で機界31原種の迎撃、および殲滅を目的として建造されたジェイアーク級超弩級戦艦のこと。船名ではなく赤の星で建造された超弩級戦艦の規格の一つ。一般には戒道少年、ソルダートJ、ペンチノンが乗り込んでいる白亜の万能戦艦のことをさす。ジェイクォース、反中間子砲、ESミサイル等の厳重な武装が施されているほか、目視以外の如何なるセンサーも無効化し、戦艦と呼ぶに似つかわしくないほどの機動力が備えられている。またその機能の殆どをトモロ型生体コンピューターに制御させる事により、小人数での運用も可能。原種の撃破とアルマの護衛がその主任務とされている。大気圏はもとより、高圧の深海、灼熱のマグマ、酷寒の宇宙といった様々な極限状況下でも航行が可能である。また艦橋を含めた主砲塔部分は分離して、一撃離脱の高速攻撃艇・ジェイバードとして運用することができる。
赤の星で開発、建造されたとはいえ、基本的なメカニズムはギャレオンのもたらした緑の星のオーバーテクノロジーとそう大差はない。主な艦の管制は生体コンピューター・トモロによって行われ、トモロが発したコマンドは神経に酷似したJファイバーによって艦各器官に伝達される。その圧倒的なパワーはジュエルジェネレイターによってJジュエルより抽出され、抽出されたエネルギーはJアークの血液ともいうべきJリキッドによって艦各器官へ伝達、各器官で増幅される。またJアーク級戦艦はESウィンドウを利用した恒星間航行能力をも備えている。ESウィンドウの研究に関しては三重連太陽系の中でも赤の星が一歩先んじていたらしく、様々なES装備がJアークに施されている。
一方、機械類に融合し、文字通り神出鬼没となった機界31原種を早期に警戒、探知すべく数々のセンサーが搭載されている。なかでも重力波探知器は原種の様々な特殊能力の多くが重力場異常や空間の歪みを伴うことに着眼して開発、搭載されたもので、原種の行動を早期に察知する上で重要である。また中間子検知機はJアークのレーダーの役割を果たすもので、物質分子に例外なく含まれる中間子を検地し、その密度分布から目標を探知することが可能である。
赤の星では多くのJアークが機界昇華を阻止すべく建造され、その一隻ごとにサイボーグ戦士ソルダートと浄解者アルマが一人ずつ割り当てられていたらしい。そのソルダートとJアークがJジュエルの共鳴させフュージョンする事により、Jアークはジェイダー、キングジェイダーへの変形を果たす事が出来る。
だが、Jアーク艦隊のシステム起動の直前、赤の星は機界31原種の侵攻を受け、結果、殆どのソルダート戦士はJアークを戦うことなく失い、彼ら自身も白兵戦の末、次々と散っていった。
その中で生き残った唯一のJアークがソルダートJの乗艦であったかどうかは定かでないが、それは辛うじて三重連太陽系を脱出、地球へと逃れ、阿蘇山付近に着陸。最後のアルマを戒道という名の一人の女性に託したのである。これらはメインコンピュータであったペンチノンの最後の意志であったのかもしれない。以後最後のJアークは戒道少年の覚醒まで、その身を阿蘇の火口の中に休める事となった。
分類 Class ”J−ARK” Battle Ship
型式 対機界31原種用兵器
全長 107m
重量 32720+980(Jクォースの重量)t
搭載AI型式
Tomoro−0117;Pentinon
コンピューター Jタワーコンピューター
Jジュエルクラス 計測不能
探知装置 重力波探知機/中間子検知機他多数
構造 単一構造結晶装甲
主動力 ジュエルジェネレイター
冷却器 光子エネルギー変換翼×2
最大出力
50000000kw(65000000馬力)
推進装置 インパルスドライブ
補助推進装置 ESウィンドウ空間転移装置
最大航行速度 108000000km/h
巡行航行速度 4320000km/h
防御システム フィールドジェネレイティングアーマー
装備 ジェイクォース/二連装反中間子砲×4/ESミサイル発射管×4/三連装無限ミサイルランチャー×6/二連装対地レーザー砲×4/三連装ES爆雷投下管×6/対空レーザー砲×2/牽引ビーム発振機×4/その他小火器多数
同型艦 ジェイバトラーなど
備考
ジェイアーク級万能戦艦。艦橋部分であるジェイバードを分離することでジェイアーク・キャリアーモードへ。更にジェイダーとメガフュージョンすることでジャイアントメカノイド・キングジェイダーへと変形合体が可能。