素粒子Z0(そりゅうしぜっとぜろ)

   「素粒子Z0」は実在の素粒子で1983年にその存在が確認されているが、作中の「素粒子Z0」と実在のそれとが同一のものであるかどうかは定かではない。
   素粒子はその基本的な性質からクォーク、ハドロン、レプトン、ゲージ粒子の四種類に分けられる。
   クォークは強い相互作用をもっており、複数のクォークでハドロンを形成する形で存在している。このクォークは単独で存在しない。また3個のクォークからなるハドロンをバリオン(重粒子)と呼ぶ。原子核を構成する陽子、中性子はバリオンであり、ハドロンの一種である。
   レプトンは電磁相互作用と弱い相互作用をもっており、軽粒子とも呼ばれる。電子やニュートリノなどがこれにあたる。
   ゲージ粒子はクォークやレプトン間の相互作用を媒介する粒子の総称である。そのなかで弱い相互作用を媒介するゲージ粒子をウィークボゾンといい、ウィークボゾンには電荷を持つものと持たないものがある。電荷を持つものをW粒子、持たないものをZ粒子と呼ぶ。これらは大きな質量を持っており、そのため、力の本質的な強さを表す結合定数は強い相互作用と同程度だが、力が届く距離が非常に短く、力の見かけの強さは弱い。従って、日常世界で感じることはない。W粒子、Z粒子はともに本来質量を持たないゲージ粒子であるが、ヒッグス場との相互作用によって質量を持ったと考えられている。
  正(+)の電荷をもつW粒子を「W+」、負(−)の電荷をもつW粒子を「W−」と表記するのに対して、電荷を持たないZ粒子を表記して「Z0」とする。
   この「Z0」粒子はゾンダーメタルから発散されている素粒子であり、ゾンダーゾンダーメタルプラントの活動が活発化すると大量に大気中に放出される。少量であれば人体に影響はないが、大量に摂取した場合、生物をゾンダー化する性質がある。この「素粒子Z0」を感知することでゾンダーの早期発見を目指して猿頭寺耕助が開発したのが「Zセンサー」である。
 第9話のサブタイトルにもなっている。

  脚本

山口 宏

  絵コンテ

握乃手 紗貴

  演出

握乃手 紗貴

  作画監督

キャラクタ 柳沢 テツヤ
メカ 鈴木 竜也
鈴木 卓也

  ゾンダーロボデザイン

やまだたかひろ

(敬称略)