多次元諜報潜水艦

   GGGバリアリーフエリアXを構成する諜報部所属の巨大潜水艦。ベイタワー基地メインコンピューターから完全に独立したコンピューターシステム多次元コンピューターを備え、情報収集と隠密性能に優れるほか、水中ミサイルを装備。6基の機動要塞のうち、唯一戦闘能力を有している。実際激化する機界文明の攻勢に対抗するため、獅子王凱機動隊長とボルフォッグが兵装の強化を検討した要塞でもある。結局予算的な都合や、改装による長期間の艦の拘束が予測されたため、兵装強化は見送られる形になったが、この時の教訓を活かして百式司令部多次元艦には厳重な兵装が施されることとなった。
   また艦先端部には先行偵察兼緊急脱出用ジェット飛行機フライ1、艦体中央部には特殊潜航艇マリン1が搭載されている。フライ1は緊急時に乗員と多次元コンピュータを脱出させ、可能な限り情報を帰還させるためのサバイバリティの追求の結果であり、一方マリン1は深海での調査偵察作業を目的としている。艦橋にはボルフォッグが常駐しており、各種センサーによる偵察、索敵と多次元コンピューターによる戦況分析を主任務としている。ちなみにボルフォッグのAIによる遠隔操作も可能である。
   ゾンダリアン最終作戦に伴うEI−27との戦闘において、ボルフォッグの遠隔操作によりEI−27に特攻を敢行。機界文明の機械類吸収能力を逆手にとって自爆し、EI−27の撃破に成功するが、その後の機界31原種の襲来によって、オービットベース及び各ディビジョンフリートが本格的に稼動を開始し、そのため再び建造されることはなかった。

   分類 Amphibious Submarine
   型式 CI(指揮管制・通信情報システム)
   満載排水量 78000t
   全長 230m(非展開時)
   全高 110m(非展開時)
   外殻構造 チタン合金モノコック構造
   制御解析用コンピューター 多次元コンピューター
   潜航限界深度 3000m
   主動力 多次元エンジン
   航行速度 38kt
   緊急時最大航行速度 42kt
   管理責任者 猿頭寺耕助
   備考 猿頭寺チーフオペレーターの特別IDとパスワードによって遠隔操作が可能。またボルフォッグのAIによっても遠隔操作が可能となっている。