多次元コンピュータ

   エリアX多次元諜報潜水艦」及びディビジョンV「百式司令部多次元艦スサノオ、ディビジョン[「最撃多元燃導艦タケハヤに搭載された第6世代型スーパーコンピュータの俗称。艦体の制御に加えて、火器管制、装備された多数のセンサーにより得た多くの情報を整理、検討、分析し、戦況の判断、状況に対する打開策の大まかな考案までもこなす。GGGベイタワー基地GGGオービットベースのメインコンピュータからもから完全に独立しており、たとえメインコンピュータが占拠されようとも、「多次元諜報潜水艦」、「百式司令部多次元艦」、「最撃多元燃導艦」は独自の作戦行動が可能であるとされている。またGGG基地のメインコンピュータ及び当コンピュータの基本OSを開発した猿頭寺耕市、その息子猿頭寺耕助の手による「侵入者破壊プログラム」を備えており、ハッキング及びクラッキングに対する厳重なプロテクトとなっている。
 戦闘出動を重ねるたびに、バージョンアップが繰り返されており、多次元諜報潜水艦轟沈後はすべてのデータを引き継いだ二号機がスサノオに、スサノオ撃沈後は同様の三号機がタケハヤに搭載されてきた。すなわち多次元コンピュータは緒戦からGGGの戦闘を記録し、データを蓄積してきたのである。当初は多次元諜報潜水艦のみの制御が行われるのみであったが、後のバージョンではディビジョンフリート全艦艇の運用管制をも行うようになっている。多次元コンピュータに蓄積された情報群は、その一部がGGG各支部に譲渡され、また各支部に設置された多次元コンピュータがそれぞれに独自の情報を蓄積しながら、互いにリンクして更に高度な戦術管制を可能にしている。しかし、2007年のGGG追放以後、多次元コンピュータ三号機のみに集中蓄積されていた機密情報の数々は永遠に失われてしまっており、断片的な周辺情報から復元が進められているものの、完全な修復は絶望視されている。