エリアX多次元諜報潜水艦に搭載された特殊作業用潜航艇。潜水艦のような船体の尾部にこれまた潜水艦のような艦橋が配された特異な形状をしており、超電磁ウォータージェット推進による二軸推進で航行する。深度5000mまでの深海域での作戦行動を想定して建造されているが、限界潜航深度は6000mに達する。基本的には遠隔操縦及び自動操縦による無人航行で制御されるが、艦首には操艦席が設けられており、手動操縦も可能となっている。艦底部に作業腕一対を装備し、また艦首下部には独立潜航する調査ポッドが搭載されている。この調査ポッドは肉視窓が多数設けられたほぼ完全な球体で、マリン1本体よりも更に耐圧性能が高められており、深度8000mまでの調査潜航が可能となっているが、あくまで視覚的な調査を行うためのものである。またこれは緊急時の脱出装置としても使用される。加えて艦体中央部の格納スペースはガオガイガークラスのスーパーメカノイド一体と竜型ビークルロボ二体、更にディバイディングドライバー、イレイザーヘッドなどのハイパーツール数基を同時に格納できるだけの搭載能力をもっている。純粋な潜航艇であるため武装は施されていない。
EI−11の追跡捕捉、およびその内部に隔離された民間人救出作戦において初めて使用され、ガオガイガーD・Dモードを搭載して先行したEI−11を追跡、限界深度を越えて深度7000m付近で圧壊したがディバイディングドライバーの空間湾曲エネルギィの節約に大いに貢献した。
ちなみに多次元諜報潜水艦の限界潜航深度は3000mである。