プロテクトシェード

   ガオガイガーの主バリアシステム。左腕部の掌から空間を湾曲させ、ごく薄い反発的防御空間を形成する。この空間は強い反発効果を有しており、ここに到達した光学攻撃(ビームやレーザーなど)を蓄積、反射させることができるのである。これによりプロテクトシェードは単なる防御壁としてのみならず、目標に対する交差攻法としても使用でき、中距離、および近接格闘戦において高い効果を発揮する。また砲弾やミサイルといった物理的な攻撃も防御フィールドの反発効果を突破することはできず、プロテクトシェード表面において完全に防御される。またプロテクトシェードは左腕前部のみならず、となる者が意図すれば全身に展開することも可能であるが、その際のエネルギィ消耗量は必然的に高くなる。ガオガイガーがグランドノヴァに取り込まれた際には、ギャレオンが独自の判断でこれを展開し、ガオガイガーは融解、消失を免れている。
   プロテクトシェードの反発効果は応用範囲が広く、反発的防御フィールドを反転、目標をその内部に包み込むことで目標を拘束するプラズマホールドや、反発効果を利用して海水を押しのけ、海を割るなどの効果が確認されている。
   このように強力な防御能力を有するプロテクトシェードではあるが、基本的にはゾンダーバリアと同様の原理に基づいており、プロテクトシェードの表面における反発力を上回る力が作用すれば、防御壁は突破されてしまう。また攻撃を反射させる程の高い反発効果を得るには、左腕部へ防御壁を集中する必要が有り、その際ガオガイガーの前面以外は無防備な状態に陥るという欠点がある。
   同様のものが大型化され、GGGオービットベースにも装備されている。
   後にガオガイガーは宇宙用装備への換装を受け、強化装備であるプロテクトリングによって、プロテクトシェードを遥かに上回る防御範囲と防御効果を持つプロテクトウォールを展開することができるようになったが、なにぶん突如現れた機界31原種に即急に対抗するために急造されたものであり、プロテクトシェード特有のエネルギィの蓄積、反射作用は失われていた。後に建造されたガオファイガーにはプロテクトウォールが標準装備されており、これにはエネルギィの蓄積、反射作用が再び付与されている。
 ガオガイガーの原型となったジェネシックガオガイガーにも同様の装備が搭載されており、そちらは特にジェネシックプロテクトシェードと呼ばれる。