フツヌシ

   幻のディビジョンX「物質瞬間創世艦」のコードネーム。GGGオービットベースのマテリアル・メカニックプラントとして建造された機動防衛艦。中枢部に存在する創世炉において、その物質の構造が完全に把握できているならば、理論上いかなる物質(生物でさえも!但し創世された生物に「意志」、いわゆる「魂」が篭るかは不明である。)をも「創世」、即ち本来その場に存在しないはずそれを分子レベルから構成、量産することができる。これによってオービットベースは外界から完全に孤立しても半永久的に単独で機能できるはずであった。しかし、その物質創世能力は「機械による自己増殖」を果たし肥大化した機界文明に繋がるものとして危険視され、就役は中止された。その後、研究施設としてフランス・ランス市郊外のフェリックスボレール地下に極秘裏に固定され、以降フランスGGGの管理下に置かれることとなる。しかし、創世実験自体はその後もしばらく継続され、フランスGGGのAIロボットである光竜闇竜のボディ、カナヤゴに搭載するカーペンターズの一部がここで創世されている。またディバイディングフィールドジェネレイターを装備し、ディバイディングドライバーを用いるよりもより広大なディバイディングフィールドを形成・長時間にわたって維持することができる。
   光竜、闇竜のボディを創世後、ほどなくメインのGSライドも撤去され創世は完全に停止された。以降は光竜、闇竜の育成施設として利用されたが、両機の育成終了と同時に廃艦処分となる予定であった。しかし2005年10月パリ破壊を目論む国際犯罪組織バイオネットに占拠され、洗脳、拘束された光竜のGSライドをエネルギィ源としてシェンドガルデGギガテスクなどを創世した後、Gギガテスクに創世炉を奪われ、破壊された。
 Gストーンの無限情報サーキットに収められていた物質復元装置の、おそらくは断片的なデータを基に開発された可能性が高い。
 由来は日本神話において伊邪那岐尊(イザナギノミコト)が妻、伊邪那美尊(イザナミノミコト)を死に追いやった火神・迦具土智(カグツチ)を切った際、剣についた血が滴ってできた岩から生れたとされる経津主神(フツヌシノカミ)。出雲の大国主命(オオクニヌシノミコト)を説き伏せ、国土を高天原(タカマガハラ ; アマテラスオオミカミが支配する神々の国)に献上させた。

   分類 Material/Mechanic Generating Plant Ship
   型式 物質瞬間創世艦
   所属 国際連合
   管轄 Gutsy Galaxy Guard France
   全長 機密
   構造重量 機密
   主動力 Gストーン制御型ウルテクエンジン、太陽光発電
   最大出力 計測不能
   備考 中枢に備えられた創世炉において理論上いかなる物質をも瞬間的に構成できる。