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11.おわりに
カセットビジョン?青春の輝き、みたいな。
寺町:なるほど・・・。最後に80年代テレビゲームとデジコムシリーズの総括をうかがおうと思うのですが、ええと、今のお話でカッチリまとまってしまったところがありまして、あんまり延長してうかがわない方がいいのかも?と(笑)。
原:(笑)
寺町:では、どうですか?カセットビジョンというのはご自分にとってどういう存在なんでしょう?で、お、最近プレイされないってことはあまり・・・。
原:いや、うーん、でも自分の中ではかなり比重が高かったのかなって気がしますね。個人的な話で申し訳ないんですけれど、これつくってから、私しばらく、病院に逃げましたからね。(笑)身体壊して。
寺町:ああああ(笑)
原:会社に2〜3ヶ月いなかったですね。
寺町:どこがお悪かったんですか?
原:肺です。胸に穴があいたんですね。ま、ただ、自分ではこれつくっている時は、かなり、こう、何ていうのかな、入り込んでやっていたんで、そういう意味では思いで深い仕事だったですね。
寺町:まさに、身体に刻み込まれた、みたいな。
原:それと自分の中でもいろんなものを吸収して、ガーっとやってきた、そのトップクラスの時のものだと思うんですね。
寺町:青春期ですよね。青春・・・、ま、今でもご青春だと思いますが。(笑)
原:(笑)いえいえ、わかんないですけれど。ま、そういう言い方もあるのかな。青春の輝き、みたいな。そういうと顔真っ赤になりますけれど。(笑)
おまけ:きこりの与作ファンのみなさまへ
原:なんできこりの与作が一番人気あるんでしょうね。
寺町:ねえ?僕は絶対ギャラクシアン派なのに(笑)
古畑:あれですよ。インパクトですよ。
寺町:開発者から見てどう思われますか?
原:まったくわからないです(笑)。ま、ただ、それまでのゲームを見ると移植は移植ですよね。これが出たときもなんだこれ?って感じでしたからね。インパクトは確かに強かったかもしれない。
寺町:私はここに、実はファミコンゲームにつながるファクターが隠されているからだとにらんでいるんです。
原:与作の木を切る姿を見ると、恥ずかしくてしょうがない(笑)
寺町:そうですか?ちゃんとアニメしています。かっこいいですよ。
原:あの中でひとつだけいいって思うのはカラス・・・(古畑氏に)俺はカラスだと思っているんだけど(笑)
一同:(笑)
寺町:あれはカラスなんですか?
原:あれは明確に飛んでいますよね。
寺町:鳥・・・
原:鳥なんですけれど。
寺町:カラスなんですね。
原:設定はカラスなんです。でも飛んでますよね、立派に。
古畑:ヘイヘイホーっ♪て、これも自分で演られたんですか。
原:ヘイヘイホーってのは、(指で)てってってー♪ってやって、音符渡して。
古畑:はまっているからすごいんですよ、やっぱり!
(インタビュー収録:2004年12月)