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Christmas Music

クリスマスの音楽

クリスマス関連の音楽をご紹介しています。クリスマス関連の本はこちら、コミックスはこちらへ。

 

*ホワイトクリスマス/White Christmas(アーヴィング・バーリン作詞・作曲)

Amazonへ45の密室トリックを発表している推理作家・真壁聖一が彼の別荘で殺された。しかも、密室の中で。その部屋には何かを暖炉で燃やしたような跡があり、殺された作家の創作メモと読み取れる。
彼が次回発表を予定していた46番目の密室トリックで殺されたのだろうか?
推理作家・有栖川有栖と、犯罪学者・火村英生のコンビが初登場。本格ミステリ。

<曲について>
ポピュラー音楽の中での最高のヒット作。クリスマスが近づくと必ず売れるらしい。スタンダードな歌い方からジャージーなアレンジまでさまざまな演奏がある。1942年公開映画「スイング・ホテル」用に書かれた曲で、1954年にはこの作品を主題歌と題名にした映画も公開される。作中では第三章の冒頭、ラウンジで流されている。歌はビング・クロスビーなので、定番中の定番。
曲をお聴きになりたい方はこちらを。(music by 「MIDI・素材・ポスペ」

(有栖川有栖 『46番目の密室』 講談社文庫)

オルオラネ爺さんが、ねこのイルイネドで演奏した曲。

(夢枕獏 『ねこひきのオルオラネ』 集英社文庫)

*ジングルベル(ジョン・S・ピアポント)

Amazonへ「占星術殺人事件」が解決して間もない冬のころ、御手洗達のところに竹越刑事がやって来た。ある殺人事件の捜査に知恵を貸してほしいという。事件の鍵は「数字錠」と呼ばれる錠前で……。
四つの事件に御手洗潔が挑む連作ミステリ。

曲をお聴きになりたい方はこちらを。(music by 「MIDI・素材・ポスペ」

 

(島田荘士 『御手洗潔の挨拶』 講談社文庫 収録 「数字錠」)

Amazonへ事故で視力を失ったミチル。彼女には小学生からの友人カズエがいて、あちこち連れまわしてくれる。だが、彼女の存在をありがたいと思う反面、一人で外に出なさいという彼女の言葉はミチルには恐ろしいものでしかなかった。


ある日、ミチルの家の近くで殺人事件が起こり、ミチルは少しずつ変わりはじめるのだが……。

(乙一 『暗いところで待ち合わせ』 幻冬舎文庫)

*We Wish You A Merry Christmas(トラディショナル・ソング)

いまいち自分に自信が持てない主人公は、友人の協力を得て変わろうと努力中。モデルの仕事を始めることになる。この曲は、主人公が「シークレット・サンタ」のプレゼントとして、好きな相手に贈ったBGMの中の一曲。花とゆめコミックス版第2巻に登場。同じ巻にエリック・サティの「あなたがほしい」も。

曲をお聴きになりたい方はこちらを。(music by 「MIDI・素材・ポスペ」

(成田美名子 『アレクサンドライト』 白泉社)

*聖しこの夜/Silent Night(ヨーゼフ・モール作詞 フランツ・グルーバー作曲)

Amazonへ給料日のたびに家族全員に贈り物をする「しま子ちゃん」、お嫁に行ってしまった「そよちゃん」、「父」と「母」、弟の「律」、そして、雨の日にすーんとする「私」。変な家族の物語。
「聖しこの夜」は、「私」がクリスマスの夜、弟に頼んでピアノで弾いてもらった曲。他に、「Have Yourself A Merry Little Christmas」「Silver Bells」も出てくる。

<曲について>
オーストリアの牧師、モールの書いた詞に、グルーバーが曲をつけたもの。賛美歌109番として歌い継がれた教会音楽。
曲をお聴きになりたい方はこちらを。(music by 「MIDI・素材・ポスペ」

(江國香織 『流しのしたの骨』 マガジンハウス)

Amazonへカフェのレジの上には「愛犬、大歓迎」という札があり、プレイヤーからは「おかえり、ここはきみの家」という歌が流れる不思議なカフェ。劇場だった建物のかたすみにあるカフェの壁にしみこんだ魔法は、ひとりでに目をさまし、いろいろな人に影響を与えていく。

 

 

(シンシア・ライラント 『ヴァン・ゴッホ・カフェ』 偕成社)

草(そう)が拾った「ねこ」は、小さな女の子の姿をしている。交番には行きたくないと言い、金魚に興味を持ち、みりんぼしが大好きだ。誘拐された女の子を拾ったと思った草だが……。
「生きている」とはどういうことなのかを、考えさせられる傑作コミック。

(内田善美 『草迷宮・草空間』 集英社)

*その他のクリスマスソング

Amazonへ大きなクレーンが取り付けられることになったある町。クレーンの取り付け作業に参加していたある男は、クレーンにほれこみ、クレーン男となった。そして、平和な時も、戦争が始まっても、ただ、クレーンを動かし、さびを取り除き、磨き続ける……。周り中が水に囲まれ、人がいなくなってしまっても。

寓話性の高い絵物語。

 

(ライナー・チムニク 文・画 『クレーン男』 パロル舎)