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Christmas Comics

クリスマスのコミック

クリスマス関連のコミックをご紹介しています。クリスマス関連の音楽はこちら、本はこちらへ。

*上田美和  『G−戦場のマリア』 講談社

グロリア女子学院高等部に通う、たまる、みか、池谷は、街角で聖書を売っているところを、たまるの亡くなった姉、絵梨の「恋人」に止められる。三人は池谷の初デートの費用をかせぐために、学校のチャペルそなえつけの聖書を持ち出していたのだ。
3年間願かけとして髪を伸ばしてきたたまる。中学時代の同級生が少し気になるみか。好きな男の子に電撃告白をした池谷。
3人が暮らす寮が壊されるクリスマス・イヴに起きる奇跡とは?

*遠藤淑子  「君の為にクリスマスソングを歌おう」(『天使ですよ』収録) 白泉社

物資が不足し、医薬品さえ足りていない野戦病院の分院が舞台。
クリスマスに催すキリスト生誕劇の練習が行われている中でも、負傷者が運び込まれ、人々は死んでいく。その年いっぱいで兵役を終える衛生兵ジョセフは、そんな戦争が「正義」であることを信じられないでいる。病院のドクターや神父と劇の練習をするジョセフだが、ある日……。

*川原由美子 『センチメンタル』 講談社

一人きりで過ごすはずだったクリスマスイブ。街を歩いていた絵奈は、タカシという青年に声をかけられる。お互いにふられたばかりだった二人は、「一週間つきあってみる」という約束を交わし、つきあいはじめるのだが……。

*佐々木倫子 『動物のお医者さん』 白泉社

北海道のH大獣医学部に在籍するハムテル(本名 西根公輝)と二階堂は、五年前のクリスマス・イブのことを思い出していた。二階堂の弟妹たちが本物のクリスマスツリーが欲しいとねだったため、ハムテルと二階堂はハムテルの家の土蔵でクリスマスツリーの飾りを探すことになったのだ。しかし、二階堂がとある事情で外に出ようとしたところ、戸が開かない。ヤカンを戸の前に置きっぱなしにしてあるので中には人がいることはわかるはず。
戸に鍵をかけたのはおばあさん(ハムテルの祖母)と思った二人は……。

*津田雅美 「天使の棲む部屋」(『天使の棲む部屋』収録) 白泉社

19世紀初頭のイギリス。
8つのときから炭坑で働き、わずかな賃金をもらい生活するルウイ。希望など何もない生活に光を与えたくれたのは、彼が3年前に拾った少女「ジェニファー」だった。彼女の存在が、ルウイにとっての喜びなのだ。
しかし、あるきっかけから、「ジェニファー」がある事情で行方不明になっていたお金持ちの娘だということが分かり……。
コミック短編集。

*萩岩睦美 『銀曜日のおとぎばなし』 集英社

小人族の女王の娘・ポーは、人間の暮らしを見るために、人間の友人・スコットと一緒に生活をしている。クリスマスも近くなったある日、ポーは雪にふれるために外出するが、そこで労働者階級の男の子と出会う。
病気の母親を抱えて必死に生きているその男の子に頼まれて、しばらく彼の家にいることになったポーだが……。

*藤田貴美 『EXIT』 白泉社・ 幻冬舎

ロックバンド「蛮嘉」のボーカル・沢口卓哉はプロを目指し歌い続けていたが、周囲との意識の違いを感じている。そんなときにロックフェスの予選で優勝候補に挙げられているバンドのギタリストと出会うのだが……。

平成元年からスタート。現在も掲載誌・掲載場所を変えて続いている作品。

*森生まさみ 『つま先で恋をしよう』 白泉社

幼いころに両親をなくし、病弱なため学校にも通ったことのない月穂は、たった一人の兄に近づこうとする少女、わかが気に入らないでいる。
しかし、ある日のこと、ドリームセラピストを目指すわかの失敗から、月穂とわかは体が入れ替わってしまう。仕方なく、わかの身代わりとして家に帰り、そこから学校に通うようになった「月穂」が出会ったのは?
「無限宇宙(パノラマ)で恋をしよう」シリーズの番外編。

*杜野亜希 『赤と緑のロンド』 白泉社

あと一週間でクリスマスを迎える日、クリスマスパーティに招待されたキリカは、昔よく遊んでもらった脚本家の麻原と、美術デザイナーの小林と再会する。酔いつぶれたキリカは、小林のマンションに泊めてもらうことになるのだが、その夜、パーティに出席していた女性が何者かに殴られて意識不明になるという事件が発生する。
彼女とつきあっていた麻原が疑われるのだが、彼にはアリバイが存在していた……。
ポインセチアの赤と緑が織り成す芸能界ミステリ。

*山田圭子 『だから牡丹が好きやねん』 秋田書店

11年間母親と二人暮しをしていた牡丹は、母親の桜の結婚で初めて父親が出来ることになった。急に決まった結婚話に反対したくてたまらない牡丹だが、桜の病気を治すためにと我慢をしている。桜の結婚相手は総領グループオーナー、大金持ちだったのだ。
母親の高校の時の同級生だったという新しい「父」と話す時間が増えるにつれ、牡丹は「父」を少しずつ受け入れることができるようになってくる。
しかし、母親の手術の日、彼が本当の父親だったことを偶然聞いてしまい……。