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漫画の中のクラシック

漫画の中に使われたクラシックのご紹介をしています。漫画の中のジャズはこちらへ。「詩・小説」はこちらへ。

■バロック音楽  

バロック音楽|古典派ロマン派国民楽派新ウィーン楽派近現代その他

弦楽四重奏曲(ヴィヴァルディ)

主人公はピアニストの母に反対され、ヴァイオリンをきちんと習ったこともない。しかし、どうしてもヴァイオリンにひかれてしまうのだ。そんな彼女の前に不思議な少年が現れて……。
主人公が友人に誘われて、弾いたのがこの曲。

(太刀掛秀子 『秋への小径』 集英社)

カノン(パッヘルベル)

「カノン」をきくと、今いる場所に水の中のように沈んでいく体。あることが原因でそうなってしまった主人公は、ある日「カノン」という名前の女の子に出会い……。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by 「taitai studio」

(喜多尚江 『イチゴとメロンとオバケ』 白泉社 収録「カノン」)

ゴールドベルク変奏曲(バッハ)

高校生活の初日に遅刻しそうになった真央子は、みんなが遠まきに見てしまうような美少女、立花に出会う。仲良くなるにつれて、真央子はどんどん立花に惹かれていく。

グールドのピアノが好きなこと、母親は再婚していて、その「父親」はまだ28であること……。立花の家に遊びに行き、弾いてもらった曲がこの曲。この曲についてはこちらにも。

同時収録の「haRmony」には、ピアノ協奏曲第2番(ラフマニノフ)も登場する。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by 「taitai studio」

(吉野朔実 『グールドを聴きながら』 小学館 収録の同名短編)

主よ 人の望みの喜びよ(バッハ)

小川加恵(16)が、ピアノ教室に通い始めたのは5年前。まだ小学生のときだった。ピアノの先生とけんかしながら、なんとか続いていたピアノだが、最近、先生(24)に子供扱いされるのが、気に入らなくなってきて……。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by「MIDIクラシックの部屋」)
他に、ガーシュインや、とにかく、たくさんのピアノ曲、ジャズなどが登場する。以下は作中で出てきた主な曲。パッヘルベル「カノン」、「月光」、ラヴェル「ボレロ」、リスト「ラ・カンパネラ」、サティ「あなたが欲しい」、「キラキラ星」、カルメンより「ハバネラ」。

(マツモトトモ 『キス』 白泉社)

無伴奏チェロ組曲 第1番(バッハ)

16歳の誕生日を迎えた空見(くみ)は、恋について考えたこともなかった。幼なじみのアリスと羽(つばさ)がいてくれればよかったのだ。
でも、空見の父親がいる、青と緑にふちどられた星・地球を見るたびに、胸の奥が痛くなることがある。
あるとき、空見はふときいたチェロの音に誘われるように、地球から来た男の人に出会うのだが……。

(岡野史佳 『君の海へ行こう』 白泉社 収録 「緑のゆびさき」)

※小説の中に出てくるバッハのご紹介はこちらへ。

ヴァイオリン・ソナタ 作品6-2 「悪魔のトリル」(タルティーニ)

角膜の病気で失明しかけた水無瀬は、角膜提供者によって光を取り戻した。ヴァイオリンをもう1度弾けるようになったお礼を言いたいと申し出た水無瀬は、すでに死亡している提供者の娘と面会する。しかし、その日から水無瀬自身にも周囲にも、奇妙な変化が起こり始めた……。

(松下容子 『闇の末裔』 白泉社)

※小説の中に出てくタルティーニのご紹介はこちらへ。

■古典派

バロック音楽|古典派|ロマン派国民楽派新ウィーン楽派近現代その他

レクイエム(モーツァルト)

連邦情報局から二重スパイの捜査依頼をされた、エーベルバッハ少佐。疑わしい二人には、どちらもつけこまれるようなウイークポイントがあったのだが……。

「エロイカより愛をこめて」の外伝的作品。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by「Dr.町田のホームページ」)

(青池保子 『Z ツェット』 白泉社文庫)

ドン・ジョヴァンニ(モーツァルト)

モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を大胆に新解釈。ドン・ジョヴァンニは侍の扮装をし、レポレッロはロボット。ドンナ・エルヴィーラにいたっては女ではなく「ホモ」である。希代の好色漢の運命はどうなる?

(福山庸治 『ドン・ジョヴァンニ』 弓立社)

ピアノソナタ イ長調(モーツァルト)

霧雨の日。ピアノを弾いていた「あると」は男の子と出会う。その男の子は、あるとのピアノを「4月の晴れた草原で聴くモーツァルトみたいだ」と言った。高校生になったあるとは、その男の子と同じ名前のバイオリニストに偶然出会うのだが、彼はあるとのことを覚えていないようだった。

(赤石路代 『「あると」の「あ」』 小学館文庫)

※小説の中に出てくるモーツァルトのご紹介はこちら

ピアノソナタ 第8番 <悲愴>(ベートーヴェン)

桃ケ丘音楽大学に在籍する千秋は、ピアノもヴァイオリンも出来るが本当は指揮者志望。しかし、ある事情で飛行機に乗ることができないため、海外に行くことが出来ない。
その彼が、ある日、ベートーヴェンのピアノソナタ第8番を誰かが弾いているのを耳にとめる。デタラメだが、うまい演奏をしていたのは……。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by 「MIDI・素材・ポスペ」

(二ノ宮知子 『のだめカンタービレ』 講談社)

交響曲 第5番 <運命>(ベートーヴェン)

ベートーヴェン<運命>のあのリズム「タタタタン」は、主人公と父親のノックの合図だった。だが、ある時、あこがれのモデル・咲子がマンションのリズムを同じように叩き、急に訪ねてきて……。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by「MIDIクラシックの部屋」)

(赤石路代 『フェアレディは涙をながす』 小学館文庫 収録「6秒の9月」)

※小説の中に出てくるベートーヴェンのご紹介はこちら

■ロマン派

バロック音楽古典派|ロマン派|国民楽派新ウィーン楽派近現代その他

音楽に寄す(シューベルト)

福引きで当たったイギリスまでの往復航空券のせいで、担任(イギリス人)の家に世話になるはめになった主人公たち(二人は便乗)。そこで、担任の友人(ドイツ人・オペラ歌手)が、あんまんのお礼のために歌った歌。
お嬢様学校での日々が、おもしろおかしく描かれる。

(川原泉 『笑う大天使』 白泉社)

アヴェ・マリア(シューベルト)

主人公の山田一平と綾小路京は、あるリサイタルで、京の昔のヴァイオリン教師と再会する。そのリサイタルは14歳の天才ピアニスト、ケン・タカミヤと小杉理英子のデュオだったが、昔、理英子が薬物中毒の意識化で殺したのが、ケンの母親であり、そのことも話題となっていた。

ところが、今度は理英子が殺されて……。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by「Dr.町田のホームページ」) 「チゴイネルワイゼン」も登場。

(神谷悠 『星迷宮 ダイヤモンドの殺人』 白泉社 収録「奏迷宮 聖マリアの殺人」)

セレナード 「白鳥の歌」第4曲より(シューベルト)

奈保はピアノの大好きな女の子。次の発表会で大好きな「セレナーデ」を弾けることになったので、うれしくてたまらない。幼なじみの「慎ちゃん」にその報告に行ったのだが、最近妙に彼はそっけなくて奈保はとまどってしまう。
小さい頃の約束を奈保は忘れていないのに……。
シューベルトの「セレナード」は元々歌曲だが、ピアノ独奏として演奏されることも多い名曲。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by「Dr.町田のホームページ」)

(矢沢あい 『バラードまでそばにいて 後編』 集英社 収録「5月の約束」)

※小説の中に出てくるシューベルトのご紹介はこちら

前奏曲 嬰ハ短調 作品45(ショパン)

さそうあきら選曲「神童」BGMより。第5話で、母親とけんかをしたあとに、成瀬うたが弾いていた曲のようだ。(作中にははっきりは書かれていない)その他にも「魚の歌」(第一話)など聴くとおもしろそうな曲がたくさんある。

(さそうあきら 『神童』 双葉社)

葬送行進曲(ショパン)

ピアノソナタ第2番第3楽章。おそらくショパンの作品の中では、最もポピュラーなメロディ。

主人公のひとり、グレアムはいつか父親を殺してやりたいと思うぐらいのわだかまりを抱いているが、その父親が長くないということを知り……。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by「MIDIクラシックの部屋」)

(三原順 『はみだしっ子7 窓のとおく』 白泉社)

舟唄(ショパン)

作中で登場人物が弾いた曲。彼女は自分の友人に対し、わだかまりを抱いていたが、ある事件が起こり……。

(市東亮子 『BUD BOY 7』 秋田書店 収録「第十八話 朱旋律」)

マズルカ 嬰ハ短調 作品50-3(ショパン)

主人公のフジタは、戦争中のごたごたが元でポーランド国外に渡った「ショパンの心臓」を取り戻して欲しいと依頼される。しかし、現在の持ち主は、ピアニストの息子のために手放そうとはしない。ある日、その息子が大事故に遭い……。

かつてメトロポリタン美術館のキュレーターとして活躍し、現在は「ギャラリー・フェイク」という画廊の経営者を主人公とした連作短編集。

(細野不二彦 『ギャラリーフェイク 19』 小学館 収録「ショパンの心臓」)

ノクターン 第6番 ト短調 作品15-3(ショパン)

主人公の真治は、双子の兄とある事情で離れ離れで暮らしていた。ある日、彼らは出会い親交を深めるが、家族には内緒である。兄の父親は調律師であり、兄もピアノを弾いている。その彼がコンクールの二次予選で弾いた曲。その曲を真治は何故か夢の中できく。しかし、自分の家にはピアノはないはずで……。

(今市子 『懐かしい花の思い出』 朝日ソノラマ 収録の同名短編)

ワルツ 第6番 作品64-1 <子犬のワルツ>(ショパン)

小1にして、3つめの名字に変わることになった茗。今日は母親の再婚相手とお食事会に行くことになっている。途中、母親から、お兄ちゃんができることを聞かされても、別にほしくないと思っていたが、実際に会った「お兄ちゃん」は想像とまったく違っていた……。
新しいお家に引越しをしても、茗はなかなか新しい家族と仲良くなることができないでいる。ところが、ある日、「お兄ちゃん」の弾くピアノを聴いて……。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by 「MIDI・素材・ポスペ」

(小花美穂 『アンダンテ』 集英社 収録「お兄ちゃんの子守唄」)

※小説の中に出てくるショパンのご紹介はこちら

流浪の民(シューマン)

主人公の坂口亜梨子、彼女と同じマンションに住む少年小林輪を中心に、同じ夢(=前世の夢)を共有する人々の複雑な人間関係を描いた近未来SF作品。続編に「ボクを包む月の光」がある。
シューマンの「流浪の民」が大変効果的に用いられている。

(日渡早紀 『ぼくの地球を守って』 白泉社)

野ばら(ヴェルナー)

さまざまな曲がつけられた「野ばら」の中でも有名な旋律。

音楽学校に通う主人公の美鳥は、定期演奏会に出場することが決定し、伴奏者を探していた。いとこの一己に頼むとばかり周囲は思っていたが、ある日、美鳥の歌いたかった「野ばら」を弾く少年と出会い……。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by 「REVERIE」)

(杜野亜希 『花盗人にキスを捧げて』 白泉社 収録「野ばら」)

イル・トルヴァトーレ(ヴェルディ)

ローマのオペラハウスで主役を演じるアントニーナは、貴族に招待された集まりの帰り道、下町である男に出会う。下町のチンピラかと思ったその男は、ローマでも有数の貴族で……。

作中でアントニーナは、レオノーラを演じ、「恋はばら色の翼に乗って」を歌っている。

(森川久美 『法王庁の陰謀』 秋田書店)

※小説の中に出てくるヴェルディのご紹介はこちら

天国と地獄/地獄のオルフェウス(オッフェンバック)

中学時代陸上選手として、将来を嘱望されていた伊出延久はある少女との出会いにより、あっさりとテニスをすることを選ぶ。そして、高校のテニス部でジュニアの選手として有名だった滝田留宇衣と出会い、テニスの面白さに夢中になっていく……。少女まんがでは連載開始当時非常に珍しかった本格スポーツまんが。
この曲は主人公たちが、高校2年で出会ったある選手が試合中に口ずさんだ曲。 序曲は運動会やCMでおなじみのテーマ。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by「MIDIクラシックの部屋」)

(羅川真里茂 『しゃにむにGO』 白泉社)

動物の謝肉祭(サン=サーンス)

主人公荒岩の息子は中学生。
本日の1時間目の授業・音楽が先生の急用で自習と聞き、喜んでいたところへ音楽担当の畑先生が教室に駆け込んでくる。彼は遅くまで楽器演奏の練習をしていたので、遅刻してしまったのだ。彼は音楽の楽しさを伝えたいと思い、ロックを生徒に聞かせたり、掃除中に生徒に楽器を演奏するのを許可したりと一生懸命だが、そのことで他教師から注意を受け、自分はやはり教師に向いていなのではないかと思い……。

(うえやまとち 『特選クッキングパパ 4』 講談社漫画文庫)

トスカ(プッチーニ)

主人公の母親がトスカ役、主人公たち獣医学部の学生が死刑執行隊をやるという、豪華なのかチープなのかよく分からない舞台がくりひろげられる。オチは、作品中にも書いてある「オペラとっておきの話」かららしいのでご自分で確認していただきたい。花とゆめコミックス版第11巻に収録されている。

(佐々木倫子 『動物のお医者さん』 白泉社)

※小説の中に出てくるプッチーニのご紹介はこちら

沈める寺(ドビュッシー)

友人・ハルの兄のコンサートに自分が誘われなかったのを君枝は不信に思う。しかも、コンサート会場で見かけたハルは、いつもと様子が違っていて……。

ヨーロッパに伝わる沈める都の伝説(『沈める都 イスの町伝説』(シャルル・ギヨ/鉱脈社)に詳しい)をモチーフとした曲。曲中に鐘の音が響き渡る。

他にベートーヴェンの「テンペスト」も登場。「テンペスト」をお聴きになりたい方はこちら。(music by「Dr.町田のホームページ」)

(市東亮子 『籠の鳥』 秋田書店 収録「テンペスト」)

※小説の中に出てくるドビュッシーのご紹介はこちら

ピアノ協奏曲 第2番(ラフマニノフ)

麻子と「きしんちゃん」は幼なじみ。二人ともピアノを習っているのに、「きしんちゃん」だけが母親にピアノを見てもらっていることを麻子はずっとうらやましく思っていた。ピアニストの麻子の母は娘のレッスンをしようとはしないのだ。
学校でもピアノの練習でも一緒の二人だが、「きしんちゃん」はピアノのためにドイツへ留学し、そこで列車事故にあい、失明、さらに母親を亡くしてしまう。
そのときから「きしんちゃん」と連絡がとれなくなってしまった麻子は音楽学校に進みピアノの勉強を続けていたが、数年ぶりに再会した彼は別人のようで……。

(くらもちふさこ 『いつもポケットにショパン』 集英社)

※小説の中に出てくるラフマニノフのご紹介はこちら

ボレロ(ラヴェル)

希代の天才ダンサー、プリシラ・ロバーツと同じ日程で同じ演目「ボレロ」をやることになった主人公の昴たち。一日目のプリシラの公演は失敗したとのうわさが流れるが……。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by「MIDIクラシックの部屋」)

(曽田正人 『昴』 小学館)

※小説の中に出てくるラヴェルのご紹介はこちら

■国民楽派

バロック音楽古典派ロマン派|国民楽派|新ウィーン楽派近現代その他

はげ山の一夜(ムソルグスキー)

上杉達也、和也の双子の兄弟と朝倉南は幼なじみ。
スポーツ万能で成績優秀な弟と比較されながらも、達也はマイペースな生活を続けていた。

しかし、三人が高校に進学し、和也が南の夢である甲子園出場を目指す間に、彼らの関係にも微妙な変化が訪れようとしていた。さらに、甲子園出場をかけた決勝戦当日に、ある事件が起きて……。

アニメ化、映画化もされた大変に著名なコミック。

(あだち充 『タッチ』 小学館)

眠れる森の美女(チャイコフスキー)

晃緯国の王太子は、「眠れる森の美女」のオーロラ姫を踊っていた女性に一目ぼれをする。さて、二人の恋の行方は……。「ラ・シルフィード」も登場。

(江ノ本瞳 『スリーピング ビューティ クリニック』 光風社出版 収録「Dancing Beauty Wedding」)

※小説の中に出てくるチャイコフスキーのご紹介はこちら

ユーモレスク(ドヴォルザーク)

実際に演奏されたわけではなく、作中人物のリクエストの言葉より。正確には「ユーモレクスとかでいいからさ…」。ヴァイオリンの小品としてはメジャーな曲。CMでもよく使われるので耳にしたことがある人が多いかと。幽霊とヴァイオリニストの物語。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by「Dr.町田のホームページ」)

(なるしまゆり 『終電時刻』 角川書店 収録の同名短編)

交響曲 第9番 ホ短調 <新世界より>(ドヴォルザーク)

主人公の花音は母親とモンゴルで暮らしている。父親はすでに死んだと聞かされていたが、母親がなくなるときに、実は日本で父親が生きていると聞き……。

父親をさがすために日本に来た花音は、モンゴルを思い出し、ドヴォルザークの「家路」をヴァイオリンで弾く。

(さいとうちほ 『花音』 小学館)

わが母のおしえ給いし歌(ドヴォルザーク)

1976年アメリカ・フィラデルフィア。ある東洋人が、アメリカ国際バイオリン・ビオラ・チェロ製作者コンクールにおいて、六部門中五部門で金メダルを取ったところから話は始まる。彼の名は、陳昌鉉。日本に住む韓国人だ。彼はスピーチで語り始める……。

に、「荒城の月」「忘れられたワルツ」(リスト)「ツィゴイネルワイゼン」なども登場する。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by「Dr.町田のホームページ」)

(山本おさむ 『天上の弦』 小学館)

※小説の中に出てくるドヴォルザークのご紹介はこちら

■新ウィーン楽派

バロック音楽古典派ロマン派国民楽派|新ウィーン楽派|近現代その他

ヴァイオリン協奏曲(ベルク) 〈ある天使の想い出に〉

急逝した知人の少女を悼んで書かれた曲。そして、ベルクの遺作ともなった。

作中ではジャパン音楽コンクールの本選で、主人公がオーケストラと全楽章を演奏する。主人公はヴァイオリニストであり、全編にクラシックが登場。

(山田圭子 『[VS]バーサス』 秋田書店)

■近現代

バロック音楽古典派ロマン派国民楽派新ウィーン楽派|近現代|その他

やさしく(サティ)

ヴァンサン・イスパ作詞。

銀河系を飛び回る天才ピアノプレイヤー・毬央(まりお)。彼女は、捨てた故郷である火星へリサイタルのためにやって来た。そこで、植物キメラであるサキに出会う。しかし、彼女にも秘密があった。

(岡野史佳 『薔薇科少年』 白泉社)

※小説の中に出てくるサティのご紹介はこちら

■その他

バロック音楽古典派ロマン派国民楽派新ウィーン楽派近現代|その他

夢見る人(フォスター)

イギリス情報部に所属するうえぽんの今回の任務は、ソ連の科学者の亡命の手助けをすること。彼の亡命の条件は、一人の女性を探してほしいということだった。

曲をお聴きになりたい方はこちら。(music by「MIDIクラシックの部屋」)

(いしかわじゅん 『うえぽん 1』 白泉社)

エッシェンシュタイン公国のお姫様エヴァンジェリンのところに、クランドル王国のシュテファン王子から楽譜が送られてきた。クランドル王国では、政変が起こり、共和制へと移行したばかりだが、不満も多く、クーデーターが起きるのではないかと言われていたのだが……。

「エヴァンジェリン姫シリーズ3」より。

(遠藤淑子 『夢見る佳人』 白泉社)