わが町の町長選挙

久保埜 明

わが町三好町では11月に16年ぶりに町長選挙が行われました。
 今までの町長は無投票で3期(12年)やり、次期もするつもりだったのですが、住民や半数以上の町議会議員の反対で自ら降板することとなりました。
 ワンマンの町長で役場の中で反対する物は、役場の外の施設に左遷したりして、町政を自分の思うがままにしてきました。

例えば、サンアート(文化会館)・町民病院・婦人会館・ふるさと会館等の建設。これらは競争入札せずに建設。カヌーが好きで世界カヌー・ポロ選手権競争が出来る設備を作り、毎年大会を開いて外国から選手を招待して数億円も使うのです。とにかく派手なことが好きな町長でした。

わが町はトヨタの工場が3つもあり、関連会社もたくさんあるので全国の町の中でも裕福の町でした。
 しかし、現在では380億(町民一人当たり80万円)の財政赤字にふくれあがりました。

今までの町長選挙は地元の人(昔から何代もこの土地で生活している人)同士の選挙でしたが、今回は地元の現県会議員と進行住宅地から出馬した名城大学助教授で現町議会議員の対決となりました。
 私は三好町も外からの新しい考えを取り入れ、「地の者」とか「よそ者」とか言わない新しい町政になるように期待していました。
 しかし、現実は厳しい者で農協・商工会・老人会などの組織票を集めた現県会議員が、12782票対7861票で5000票余りの差を付けて当選しました。
 まだまだ、わが町三好町は、狭い考えの人が多く、補助金ほしさに利用もしない施設をどんどん作っていくのでしょうか。

次回の町長選挙には長野県の田中知事や東京都の石原都知事などのような、今までと違った新しい考えの町長が出てくると、三好町も誰もが住みよい町になるのではないだろうか。期待しようではないか。