秋の日のまったりタイム
鬼頭正代21世紀の最初の年となった今年ももう終わりですね。
毎年年末のおもちゃ箱には同じようなことを書いているように思います。でも、ここのところあっという間に1年が過ぎてしまう...というのが私の実感なのです。
学生時代の時には1年ってもう少し長かったような気がするんですけど。それは、つまらない授業をガマンして聞いていたからかもしれません。
今年は宮本さんや親友の自殺といった訃報も多かった1年でした。それ以外にも「いいこと」よりも不安や心配事の方が圧倒的に多いものでした。
そんな1年でしたので、それほどどこかへ遊びに出かけた...ということもなかったのですが、10月のとっても気持ちのいいお天気の日に、西区に新しく出来た「ノリタケの森」に出かけてきました。
友だちと呼ぶにはあまりにも年が離れているためそう呼ばせていただくには心苦しいのですが、それでも気のおけない方との外出でしたので久しぶりに楽しい一日となりました。
「ノリタケの森」は先にも書きましたように、西区に10月5日にオープンしたレストランやショップ・美術館などを配した公園のようなところです。
名前からもおわかりかと思いますが、高級食器で有名なノリタケ チャイナの工場跡地に出来たものです。
ちょっと余談ですが、このノリタケ チャイナの「チャイナ」とは中国という意味ではなく、「陶器」の意味です。それに対して漆器はジャパンというそうです。
そして、これは最近知ったのですがノリタケは森村グループに属しているようです。森村グループにはバスやトイレで有名なTOTOや、NGK(日本外資株式会社)なども入っています。
ゆりかごから墓場まで...というのがありますが、カップからトイレまで...となると、ノリタケのイメージがこわれてしまうかしらん。
さて、この「ノリタケの森」ですが、パンフレットなどには大きく2つの広場と3つのゾーンに分けられています。
広場は、えんとつ広場と噴水広場です。
そして3つのゾーンとは、カルチャーゾーン・コマーシャルゾーン・ヒストリカルゾーンです。
えんとつ広場の方には行かなかったのですが、大きな6本のえんとつのモニュメントが離れたところからでも見えるそうです。
この6本野えんとつはのりたけの夢をあらわすモニュメントだそうです。
でも、こんな大きなえんとつだけが6本もニョキニョキと立っているのは少し違和感があるような気がします。
もちろん、私にはそれは見えませんので実際にそう感じるかどうかは不明ですけど。
もうひとつの噴水広場には、それほど大きくない噴水と人工の小さな川が流れています。
れんがの敷かれた道の横からは芝生になっており、あちこちにベンチやテーブルなどがが置かれています。
私たちはここに座り、風にザワザワと揺れる木の葉の音と、パシャパシャという水のせせらぎを聴きながら温かな陽射しの下でおしゃべりを楽しみました。
他のベンチやテーブルではお弁当を持参してピクニック気分をあじわっている方々もいらっしゃいました。
これらの広場を含めて「ビオトープ」というものを意識しているようです。
「ビオトープ」はドイツで取り入れられている自然環境をなるべくそのままのかたちで生かすスペースつくりです。
最近のニュータウンを開発する時などにも、この「ビオトープ」というものが取り入れられるようになってきています。
このノリタケの森は場所的にも交通量の多い道路が近くにないということもあって、名古屋駅から徒歩で来られるような近さながらも街の喧噪を忘れさせてくれます。
ですから、水の音や鳥の鳴き声、それに緑や土の匂いなども感じることが出来ます。
そして、そんな自然が感じられるスペースのあちこちに建物が少しずつ距離をおいて建てられています。
カルチャーゾーンには、ウェルカムセンターやクラフトセンターがあります。
■ウェルカムセンターについての詳細
開館時間 10時〜18時
そして、クラフトセンターでは、食器の製造から画付けなどが見学出来たり、自分でカップやお皿に画付けも出来る体験コーナー(有料)もあるようです。
ここでは、「見る」というものばかりで「さわる」ということが出来るものがないということでしたので、私は入りませんでした。
でも、このクラフトセンター内にはオールドノリタケを展示してあるとのことですので、見えるのならこれは見たいですね。ノリタケの初期につくられたものながらアールヌーボーやアールデコ調のもので、今のものよりも趣があるようです。
■クラフトセンターについての詳細
開館時間 10時〜17 時(入館は16時まで)
入場料 大人/学生 500円・高校生 300円・中学生以下 無料
障害のある方/65歳以上の方 無料
*障害者の介添人の方は無料ではありません。
TEL 052−561−7114 FAX 052−586−9886
□体験コーナー (1500円から)
*完成品は約一週間後に郵送
□ノリタケミュージアム(クラフトセンター内)
オールドノリタケの展示
開館時間 クラフトセンターと同じ
入場料 クラフトセンターと同じ
□ノリタケの森ギャラリー
有名作家から個人の作品まで、陶芸・絵画・彫刻などを展示する地域交流のスペース
開館時間 10時〜18時
TEL 052−562−9811
そして、次はコマーシャルゾーンですが、ここにはレストランやショップがあります。
レストラン「キルン」とショップやカフェコーナーがある建物は別となっています。
私たちは混むのを避けるために12時よりも早めにランチをとろうとこのレストランに入ったのですが、すでに満員!とのこと。待ち時間は約40分と言われましたが、このレストランでは形態電話の番号を教えておくと順番がくると電話をしてくれるというサービスがあったため、私たちはそれまでブラブラとショップを見て過ごしました。
時間を有効につかえるのと同時に、イライラと待ち時間を過ごさなくていいというのが嬉しいサービスでした。
この「キルン」というレストランでは、ノリタケの食器が使われています。
店内も広いですし、ウェイターやウェイトレスさんたちの接客もなかなか気持ちのいいものでした。
食べたのは950円のランチでしたけど、ちょっとリッチで優雅なランチタイムを楽しむことが出来ました。
ショップが入っている方の建物はとても広いもので、カフェコーナーやノリタケの食器のアウトレットものを販売しているコーナー、食料品からバスグッズのような輸入雑貨なども売られていたりします。
アウトレットものは、やっぱりアウトレットという感じでしたが、掘り出し物もよく探せばあったかもしれません。
輸入雑貨はスパイスやジャム、おかしにシリアルなどもあって、見ているだけでも楽しかったです。
でも、結局、何も買わずに帰ってきてしまいました。
■レストラン「キルン」についての詳細
営業時間 10時〜22時(ラストオーダー 21時30分)
ディナータイム(17時30分〜)は予約可
パーティーの予約も受付可
TEL 052-561-7304 FAX 052-561-7308
●メニュー
ランチ(11時30分〜14時)
今週のランチ 950円 / Aコース 1800円 / Bコース 2800円
ティータイム(14時30分〜16時30分)
コーヒー 400円〜 / デザートセット 850円
ディナー(17時30分〜22時)
Aコース 3500円 / Bコース 4500円 / Cコース 5500円
■レストランとは別の建物内の詳細について
□カフェコーナー(ソフトドリンク&軽食)
営業時間 10時〜18時
□ノリタケプレステージショップ「ステージ」
(ノリタケオリジナルの和食器販売)
営業時間 10時〜18時
TEL 052-561-7290
□ライフスタイルショップ「パレット」
(食卓を彩る世界の雑貨販売)
営業時間 10時〜18時
TEL 052-561-7290
□アウトレットショップ「ボックス」
営業時間 10時〜18時
TEL 052-561-7290
最後にヒストリカルゾーンですが、1979年(昭和54年)、世界にノリタケの食器が送り出されたという赤れんがの工場があります。
中に入って見学といったことは出来ないようですが、厚みのある鉄製の扉や、風雨にさらされた赤れんがの壁にふれることが出来ます。
少しだけ時間旅行を楽しむのもいいいかも。
私は3時間程度しか滞在しませんでしたので、それほどゆっくりとした時間を過ごしたわけではありませんが、静かで土曜日だったというのに人もそれほど多くなかったこともあってとてものんびりとした時間を過ごしたような気がします。
入場料や駐車場も無料ですし、バリアフリー対応ということで段差もないためお散歩などもしやすいです。
レストランでの食事もいいですが、今度はお弁当を持ってお外で食べたいなぁ...なんて思っています。
皆さんももし機会があったら「まったり」しに行って下さいませ!
□「ノリタケの森」詳細について
施設全体休業日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始・夏期休業
無料駐車場 有り
※全館バリアフリーとなっております。
主要交通機関
公共交通機関 JR「名古屋」駅 名鉄「新名古屋」駅→徒歩15分
近鉄「名古屋」駅 地下鉄 東山線「亀島」駅→徒歩5分
名古屋市バスターミナル→3分「ノリタケの森」下車(レモンホーム11番のりば)
お車をご利用の場合
東名高速自動車道 名古屋高速 名古屋高速都心環状線、錦橋出口後左折