映画版 熱海殺人事件  |
[COMEDY] |
1986.06:日本映画(JOY PACK FILM) |
監督:高橋和男 原作・脚本:つかこうへい |
CAST-1:仲代達矢/風間杜夫/志穂美悦子/竹田高利 |
CAST-2:岩切多鶴子/大滝秀治/隆大介/高橋かおり/川上夏代/大西多摩恵/中村たつ/江藤潤/野村昭子/重松収 |
CAST-3:平泉成/掛田誠/石丸謙二郎/モロ師岡/益岡徹/小柳みゆき/野中マリ子 |
CAST-4:高橋悦史/岡本富士太/早川純一/三谷昇/他 |
つかこうへい作の舞台「熱海殺人事件」の映画版です、舞台に興味ない私が興味を持って見に行ったわけですが… |
【STORY】 ■警視庁、うだるような真夏の午後、熱海警察署から送致されてきた男…工員の大山次郎、白昼のブス女工殺し(幼馴染・山口アイ子…絞殺)!あまりにマイナー過ぎて…静岡県警がサジを投げた“熱海殺人事件”の容疑者 ■拘置所内…アホ面の為に世間に公表できない三億円事件の犯人、逆噴射パイロットの自殺を目のあたりにして…不安になる大山、彼を励ます鬼島作二…女房殺しで20年…たった一度の取調べ…放置されて牢名主、「まあ私にまかしておきなさい!しかし二階堂君か…」曇る顔 ■警視庁前、一台のジャガー、三ツ揃いのスーツ&粋なコート、外国煙草…目一杯にキメた男が降り立つ!彼こそ警視庁にその人ありとうたわれた捜査一課の鬼…二階堂伝兵衛、人呼んで“くわえ煙草の伝兵衛”部長刑事、警視庁内へ、謹慎を解かれたばかり、ハデな事件を外され…マイナーな“熱海殺人事件”を押しつけられた伝兵衛、飯山長官にくってかかる…「たかだか熱海で工員が女工しめ殺したチンケな事件、オレにどこ捜査しろってんだ!?」「大山の殺意を一級の文学作品に仕立ててみせる!」…と見得をきる ■富山駅、雪がちらつくホーム、何事か決意したような男の姿、富山署から警視庁に転任する熊田留吉刑事、見送る母親・梅&憎々しげに彼をにらむ女・美由紀…「あたし、絶対あんたから離れんずら!子供は生むずら!」すがりつく美由紀をなぐり倒し…列車に乗り込む留吉、一部始終を観察していた男…富山の薬売りの扮装をした伝兵衛!留吉…伝兵衛の父と女中の間にできた異母弟、そうとは知らぬ留吉、車中で薬売りに“意地悪な東京の異母兄”の話 ■捜査室、田舎の母親と電話中の水野朋子刑事、最近10年来の伝兵衛とのオフィス・ラブを精算、明後日に結婚を控える身、改めて口説く伝兵衛に呆れ顔の朋子、そこに入り来る留吉、伝兵衛と顔を合わせ…薬売り…色を失う留吉!さらに伝兵衛の鬼気迫る捜査方法…証拠隠滅&公文書偽造、何でもあり、動揺する留吉、「私、嫌いなんですよ、真昼間に人が殺されるのは…」 ■原宿、大山を心配した鬼島が連れ出した(?)喫茶店、フルーツパフェを食べる2人、家族の面会にも動ぜず、自分の殻に閉じ込もる大山、鬼島が“事件とは何か”を説く…「誰でも人は殺せる、でも誰もが犯人にはなれない…」 ■尋問開始、大山を取り囲む伝兵衛、留吉、朋子、熱海に行った理由…アイちゃんが“海を見たい”って言ったから!「熱海が海かよ!ブス殺して感謝状でももらおうっていう魂胆か!?」の暴言…ブスに対して異常なまでの憎悪を抱いている留吉、酔った上での犯行が妥当だと…勝手に納得!「わかりました、お酒飲んだってことでいいですよ!でも、僕お酒飲めないんです」と大山の開き直り、頭に来た伝兵衛…大山を押さえ込み、デスクから取り出した白い粉と注射器、腕にブスッ!大山をシャブ中毒に仕立てる作戦、弁護士を要求する大山、「オレは弁護士に頼るような弱虫はキライだ!」と伝兵衛、やることが滅茶苦茶!その上…訳の分からないヒステリー裁判長・高倉が乱入!一人娘を嫁にやってから様子が変!「ウチの娘、アイ子っていうの!それと同じ名前の人が殺されたら、かなり死刑の確率高いよ」と大暴れ、挙句の果てに…大山を置去りして見場のいい過激派人質事件に三人揃ってしゃしゃり出て行ってしまう… 熊田と妊娠中の愛人・美由紀の痴話喧嘩、伝兵衛と水野の別れ話に延々つきあわされたり…酷い目ばかり ■熱海海岸、現場検証中の鬼島と息子・小太郎、大山に同情した鬼島、司法試験に合格したばかりの小太郎に大山の弁護を依頼、「あいつは人を殺せるような男じゃないんだ、なんかあったはずなんだよ!あいつを殺人に追い込むようなことを、山ロアイ子がしたはずなんだ」… ■捜査室、水野の結婚式まであと…6時間という早朝・午前4時!伝兵衛オリジナルの事件再現!机の引き出しに仕掛けられたスイッチをON!一瞬にして捜査室は事件当時の現場となる、舞台中央で開幕を待つ…山口アイ子に扮した朋子、そして大山、最後の幕が開かれる!果たして“くわえ煙草の伝兵衛”は…この事件を一級の文学作品に仕立て上げることができるのか?チンケなブス殺し大山次郎は…希代の殺人犯として犯罪史上に名を残すこととなってしまうのだろうか…?
◇
|
舞台って…特に好きでも嫌いでもなし、映画は好きです、でも舞台の題材を劇中劇ありの映画化?なんだん中途半端でしかたがない…というかあまり面白くない、これなら舞台でちゃんと見たほうが面白いだろう~なと!監督はいるけど…製作現場の陣中見舞いに訪れた女優さんが監督に向かって…何してんの?と問われ「監督してます」というほど存在感なし、原作者つかこうへい氏には勝てないようだ…
まあ「蒲田行進曲」ヒットの2匹目のドジョウ狙いだったのでしょうが…失敗だったと思う私、でも演劇好き、つかこうへい好きの方の中には大絶賛の方も居られるのでしょう…かね!?
ともかく既に20年から昔に見た映画ですが…つまんないな~と思って映画館を出たことはハッキリと覚えてます(2008.07) |
|
|