VITAL/ヴィタール  |
[HORROR?]
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2004.12:日本映画(ゼアリズエンタープライズ) |
監督:塚本晋也 |
CAST-1:浅野忠信/柄本奈美/KIKI |
CAST-2:串田和美/りりィ/國村隼/木野花/岸部一徳/利重剛 |
CAST-3:原昇/川島宏知/中島陽典/村松利史/綾田俊樹/康すおん/鈴木一功 |
CAST-4:宇野祥平/他 |
塚本晋也監督作品、宣伝文…「記憶をなくした医学生は、解剖実習にのめりこんでいく、そして闇は、開封された…」、過激で凶暴かつ破壊的な「力」を期待していたが…内に向かう暴走?うーん、チョットな〜 |
【STORY】 ■煙を上げる複数の煙突…動きまわるブレタ映像、激しくなる鼓動、やがて固定される映像 ■ベッドで目を開いた男、交通事故で重体だった高木博史、意識が戻り喜ぶ家族…再び失意の底、記憶喪失…自分は誰?父(隆二)母(慎子)の顔も分からない、とりあえず「事故は相手側が100%責任を認めている」心配するなと父 ■自室、戸襖の染み、×印のついたダンボール、医学書、人体解剖図に興味…勉強の末に医学部入学、病院継承を拒んでいた博史だっただけに喜ぶ父母 ■一人暮らしを要望する博史、心配な母 ■心理学、生理学、神経学、哲学、勉学に熱中する博史、彼を見つめる同級生の郁美 ■扉が軋むエレベータ、博史の新たな部屋、自宅の部屋と同じレイアウトにした母 ■校内、携帯を使って口論する郁美と中井教諭、別れ話、(入学試験TOPの)高木に乗りかえるのか? ■期末試験の成績、1位・郁美、2位・博史、騒ぐ学生、そこに中井教諭自殺の報 ■2年生、必須の解剖実習、柏淵教授の説明、博史の班…珍しい若い女性の献体(腕に青い鳥の刺青)、躊躇なく解剖を始める博史(首を凝視)、気分が悪く退室する郁美、解剖後のデッサン、緻密に描きとめる博史 ■目を刺激する防腐剤、匂い、解剖に慣れない郁美、退室、馬鹿にする学生達、追う博史、マスクとゴーグルを手渡す ■解剖にのめり込む博史、欠席の郁美…裏通路、自分の首を絞めている郁美、その手を引き剥がす博史 ■自室、ベッドで眠る見知らぬ女性、横に滑り込む博史、夢の話、彼女に首を絞めさせる博史、自分の首も絞めて欲しいと願う彼女、苦痛で手を放す2人 ■目覚めた博史、隣で眠っていた郁美、解剖中の博史が心ここにあらずだという郁美、そして中井教諭を自殺に追い込んだのは自分だと独白、でも現実感が無い、先生はどうなっちゃったのだろうか?博史の首を絞める郁美、絞め返す博史、もっと強く…と郁美 ■無人の解剖室、遺体の顔を覆う布を剥ぎ…愕然とする博史 ■博史に貰ったマスクを付けて解剖に復帰する郁美、遺体をオモチャにする4人の学生、怒り退室する博史 ■首を絞め合っている博史と夢の女性、倒れるケース、夥しい量のデッサン画…何かが分かると思って描いたが何も分からなかったと…医者になることに疑問…やめたい、全ての物は速度を持っていると言う彼女…自分は停止したが、先日博史の顔を見て再び速度を感じられると、何かを思い出しそうだった博史 ■夢&献体の事を隆二に伝える博史、女性は…車に同乗して死亡した「涼子」では?自分が解剖する献体が何故に涼子なのか?偶然だと言う父 ■涼子の実家を訪ねる博史、脅え&怒る両親、タンタンと語る博史…どうして解剖実習の献体が涼子なのか?激昂する父親…死に際の願いを叶えたが…何故お前が涼子を切り刻んでいる! ■解剖室、仲間のガサツなやり方に我慢できない、(涼子の)遺体を自分1人で担当したいと願い出る博史…
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久しぶりに塚本晋也監督作品を見に行ってきました…1999年の「バレット・バレエ」以来4年と9ヶ月ぶりです、(そういえば、浅野忠信が出ている映画も久しぶりである)
映画のチラシで今回の映画を知ったわけだが、その宣伝文…「記憶をなくした医学生は、解剖実習にのめりこんでいく、そして闇は、開封された…」、なんか、良さそうじゃない!たぶん、あんなことになって、こんなことになっちゃうじゃないかと…期待、不安感を煽るようなオープニング・シーン、浅野忠信(31歳)…医学生というには年齢的にチョット辛いかな…くらいのスタート、過激、凶暴かつ破壊的な暴力シーンで「都市における肉体の死とその覚醒」を描いてきた作品群に連なるものと期待していたが、今回は…あれ?自らの記憶をなくした医学生が、人体解剖にのめり込むことによって…記憶の断片らしきものを順次獲得していくわけだ、人体解剖にのめり込む=過激・凶暴・破壊であり、記憶の獲得=覚醒(再生)なのかもしれないが…なんか私の期待していたものと違う、外に向かう暴力ではなく、内側に向かう暴走…こもり気味、もう少し外(観客側)に漏れ出してくれないものか…などと思う、観察&スケッチ・シーンに鬼気迫るものを感じるも…あとはタンタンとしてしまっており、神経を逆なでするような感覚がない、伝わり来るものが少ない、ダンス・シーンで…生きて躍動する肉体(命)を描きたかった…と考えられるが、映画を見ているその場では、なんともダラダラした感じもする、まあ生きていること事態がダラダラしていることかもしれないが…、結果…「何だかなー」の状態
前売券(1500円)を購入も公私共々に忙しく、見に行けたのは仕事納めの翌日(12/29…公開19日目)、東京地方に久しぶりの大雪の降った日、初めて行く(最近OPEN)映画館へ、入口で映画館の方に「よろしいですか?」の言葉…えっ!水曜日は「1000円!」、でも次の日程が組めないため…しかたないけど入館、これがツマヅキの始まり、映画館は暖房が入っておらず(送風のみ?)…寒い、途中で苦情を言いに行こうかと思うも、座席状況から動けず、ともかく我慢 |
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公開19日目(12/29)、2回目(13:00〜)、200席の映画館に30人程度の入り(アミューズCQN1:渋谷) |