ヒメハイイロチュウヒ・ウスハイイロチュウヒ・ハイイロチュウヒ・アメリカチュウヒ
♀成鳥，♀若鳥，幼鳥の識別ポイント
これら2種，2亜種はよく似ていて識別できないとすべてハイイロチュウヒになってしまいます． これら4種/亜種は翼下面の模様で識別できます．ただし，フィールドで双眼鏡，フィールドスコープのみで判断することは難しく，写真撮影での判断となります． 写真23は4種/亜種の識別ポイントです．
- ウスハイイロチュウヒ
- 次列風切の明暗の帯線は2対，写真のように2本目の明帯がない個体もいる．
- 次列風切の暗線の間の明線は体に向かって細くなり体まで届かない
- 後縁の暗色斑は次列は暗く，初列は淡い
- ヒメハイイロチュウヒ
- 次列風切の明暗の帯線は2対，2本目の明帯がない個体もいる．
- 次列風切の暗線の間の明線は体まで達する
- 雨覆と翼腋に縞模様がある
- ハイイロチュウヒ
- 次列風切の明暗3対の線は初列風切まで連続して繋がる
- アメリカチュウヒ
- 次列風切の明暗3対の線とさらに1対の線がある．雨覆から出る長さには変異がある
翼の長さ，広さは全長に比例します．写真のA,B,C,Dの順に大きくなります．ハイイロチュウヒCに該当する17個体の初列風切下面の暗色の斑の数（羽先端の斑を除いて）を計数した結果平均値は30.2，標準偏差は0.75でした． 従ってハイイロチュウヒであれば班の数は99.7%の確率で28-33個です．写真22のA，B，C，Dはそれぞれ23，25，31，38で初列風切下面の暗色班の数でも識別可能です．
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