ヒメハイイロチュウヒ pygargus 若鳥
ヒメハイイロチュウヒ3cy 2016年2月7日
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冒頭の写真1の左の個体は大きさからハイイロチュウヒ♀cyaneusではありません. ハイイロチュウヒ♀に似た種で体がチュウヒ幼鳥より小さい種はウスハイイロチュウヒ♀macrourusとヒメハイイロチュウヒ♀pygargusです(1). 従って本個体はウスハイイロチュウヒ(以下ウス),ヒメハイイロチュウヒ(以下ヒメ)の何れかです. 写真4,5は写真1の左と同じ個体です.小鳥と思われる獲物を足に掴んでいます. ウス,ヒメとも幼鳥は喉から下尾筒まで薄い一様な赤茶色で縦斑はありません(1,2,3,4,5,10,12).従って幼鳥ではありません. また,両種♀2cy10月-3cy4月は翼下面の次列風切,雨覆が初列風切に比べて暗いので本個体は3cy2月のいずれかの若鳥と考えられます. ウス,ヒメの違いは翼上下面の模様で判断します. 識別ポイントを写真4,5に示します.ウスは後縁(初列風切P1-5および次列風切の先端)の暗色の斑は初列風切の斑が 次列風切の斑より淡い色です(2,3,4).初列風切の手および指の斑も淡い色で縁取りが薄れています(2,3,4).さらに雨覆から 翼腋までの縞模様もありません(3,4).上面は,次列風切全体が暗色で2本の線は見えません(2,3).本個体はこれらウスの特徴とすべて違っています. 従って写真1の個体は3cy2月のヒメハイイロチュウヒ若鳥と判断することができます.
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