調査方法
 種/亜種名がわからない野鳥を撮影したときは図鑑で似た野鳥を探します.世界の全種の図が記載されている複数の図鑑(a,b,c,d)がありますので,これらから複数の候補を選び種名を特定します. 種名が特定出来たら,世界の野鳥のチェックリスト(e,f)から繁殖地/移動地を調べます.繁殖地,移動地がわかればその地域の野鳥のガイドブックで識別ポイントを調べます.
 チュウヒ属の場合は17種/亜種です(前述p.2).2005年から撮影したチュウヒ属の約3千枚の写真を末尾に記載している参考文献を使って調べました.これらの文献を調査して判明したことはチュウヒ属の種/亜種は 孵化してから成鳥になるまで複数年かかる,別な言い方をすると成鳥になるまでに複数回 風切羽の模様が変化することです.図鑑には幼鳥(一般的に幼鳥は外観で雌雄の判別はできません)と 成鳥♂♀の図だけが掲載されていて,若鳥の図はほとんどありません.わずかに,文献(2)にヨーロッパチュウヒ♂の2cy,文献(10)にヨーロッパチュウヒおよびチュウヒ亜成鳥♂(4cy)の図, 文献(3,6)に若鳥の記述があります.これらの図,記述に基づいて撮影した野鳥の識別をしました.実際に撮影したもので図示した方がわかりやすいので次ページ以降 写真を使って説明します.
識別の調査に使った野鳥の部位の名称の図と参考文献は末尾に記載しています.文献は文中( )で番号を示しています.


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各部の名称   参考文献  
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