今日は遠出してキラウエアのトレッキング。
今まで日本人のツアーには参加したことがなかったが、植物の説明を聞きたかったので、初めて日本語のトレッキングツアー、Fuku Hiking Hawaiiに参加した。
ハワイ島旅行記2007
その5
[7月10日 噴火寸前?のキラウエア]
一般的なことは何とか英語でも分かりそうに思うが、植物などの固有名詞となるとちょっと不安!?
11時にキラウエアビジターセンターに集合。
少し早めに到着した。ビジターセンターの前でレンジャーがハワイ島の模型を使って、ハワイ島の形成の話などの説明をしている。時間までそちらの説明を聞いていた。このくらいなら英語でも大丈夫かな?と思った頃にこちらのツアーの集合となった。
この日の参加者は私たちと東京から来たという若い女性の二人組。一人はこのツアーに3回目の参加のベテランだ。
キラウエアの火口の縁を歩いて進み、途中からカルデラの中に降りて、カルデラの中をしばらく進み、またカルデラの縁を、今度は登ってボルケーノハウスに戻るコース。トレッキングとしては難易度は低く、私でも苦労しないで歩くことが出来た。夫には簡単すぎて気が抜けたようだったが・・。
途中の遊歩道はすっかり外来種に押され、ハワイの固有種が影を潜めているとのこと。ひとつ植生が変わると、生きていかれなくなり、どんどん変わってしまうようだ。意図的にではないにせよ、人間の入っていくところには持ち込んでしまう何かがあるようだ。時折、園芸種までもが花を咲かせているところもある。
キラウエアクレーターは風向きの関係で、ハレマウマウ火口やジャガー博物館側は乾燥。ビジターセンター、ボルケーノハウス、イキクレーターの側は雨が降り、水が集まる側で緑が広がる。
キラウエアクレーターへ降りたあたりは比較的古い溶岩の割れ目からシダ類とオヒアレフア、オヘロベリーが息づいている。ハレマウマウ側とは違ってビジターセンターに近い側なので、緑が多く植物が根付きやすいところのようだ。溶岩の割れ目に水がたまりやすくここから発芽しているので、かなり規則正しく並び、一瞬、植樹したのかと思うような状況だった。
国立公園内の植物はもちろん勝手に採取できないが、ハワイアンの血を引く者は(定義があるようだが)採取してもいいことになっているらしい。レイを作ったり、ペレにささげるフラに使っているのだろう。
この7月より少し前に火山性の地震があり、ビジターセンター以外は全面的に立ち入り禁止となったことがあったらしい。話によると一晩中続くような揺れで、確かに溶岩が動いているというような地震だったようだ。これで噴火が起こるとしたら、かなり山頂、ビジターセンターに近いあたりということで関係者は戦々恐々としている様子。
クレーターに下りていくときも、一番怖いのは地震で、噴火が・・!!と言われたものだから、内心かなりどきどきだった。
ちなみにここ20年ばかり溶岩が流れるような活動を行ってきたプウオウオウ火口は、この地震で溶岩の活動が見られなくなったということだ。※
トレッキングを終えて、クレーターリムドライブを一周。ハレマウマウ火口に立ち寄る。久しぶりにラバーチューブに行ってみようと思ったら、駐車場は観光バスや車でいっぱいであきらめる。
帰りにはお約束、ヒロのBICでお土産を買う。しばらく天気がよかったワイメアだが、久しぶりに雲がかかり、ようやく虹を見る事ができた。
※その後、山頂部での爆発はまだ見られず、プオウオウ火口はまた活発に活動し、溶岩も今度は東側に流れている様子。