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Page-01

A-001
The Unstrung Harp ; or Mr.Earbrass Writes
a Novel (1953)   Duell, Sloan and Pearce/Little Brown 
 これ以前には、挿絵を描いた他の作家の本が出版されているが、ゴーリー単独では初の作品。 主人公の Mr.Earbrass の、鼻が大きくせり出たシェイプは、後の多くのキャラクターの基本形となっている。 邦題「弦のないハープ またはイアブラス氏小説を書く」(河出書房新社)
A-002
The Listing Attic (1954)
Duell, Sloan and Pearce/Little Brown 
 1枚の絵と数行の文章で構成されたページが60。子供を襲う麻薬患者、寺院の屋根からパリの町並みを見下ろす女性、 奇妙な赤ん坊を産み続ける母親等々。1ページ簡潔のショートショートともとれる。これ以降の作品に登場するキャラクター の原型を幾つも発見出来る。
A-003
The Doubtful Guest (1957)
Doubleday 
 鳥とも獣ともつかない生き物が、ある一家に突然入り込んで来る。皿を食べてしまったり、本を破いたり、 夜中に徘徊したり・・・ともかく人騒がせなヤツなのだが、何故か憎めない。 ゴーリーの代表作の一つであると同時に、この名無しの生き物も、最も人気のあるキャラクターと言える。 邦題「うろんな客」(河出書房新社)
A-004
The Object-Lesson  (1958)
Doubleday 
 鉄ばさみを持って外出する男、透明な謎の生き物、塔から落ちる美女・・・。ストーリーが有りそうで無さそうで・・・ という、「ゴーリー・タッチ」がハッキリ確認出来る最初の作品。書影は、英初版。右下のゴーリーの名の下に 「author of The Doubtful Guest」とあり、同作の人気の高さを伺うことが出来る。
A-005
The Bug Book (1959)
Looking Glass Library 
 従兄弟同士の虫達がおりました。蒼、赤そして黄色。皆で仲良く暮らしていたところへ現れれたのが黒い虫。乱暴者で、 仲良くしようなんて気持ちは全くありません。そこで皆で協力し、黒い虫を追っ払ったのでした・・・。 初版はパンフレットの様に非常に薄いペーパーバックで、600部のみ発行。今では余り残っておらず大変に貴重。
A-006
The Fatal Lozenge  an Alphabet (1960)
Ivan Obolensky 
  各ページの最初の文の主語が、1ページ目はA、2ページ目はB・・・と、アルファベット順に26のショートストーリー が語られる。この方法は、「ギャシュリークラムのちびっこたち(A011)」「まったき動物園(A026)」 「華々しき鼻血(A059)」へと継承されて行く。表紙右下の値段が「$1.25」とあるのが初版。
A-007
The Curious Sofa  (1961) by Ogdred Weary
Ivan Obolensky 
  サブタイトルに"A Pornographic Works"とある。決して卑猥なものではないが、Sexに関する思わせぶりなイラストが 見られる。本国では代表作とされることも多い。初期の版の奥付には 「限定212部中の83番」といういう記述があるが、これはジョーク。時々「限定本」としている古書店を見かける。
A-008
The Hapless Child  (1961)
Ivan Obolensky 
 両親を亡くし、幸せな家庭から一転して寄宿学校へ入ることになったシャルロット。 そこでイジメに合い脱走。悪漢に誘拐され、挙げ句の果てには馬車に跳ねられ短い生涯を閉じる。 しかも彼女を跳ねたのは・・・。名作「小公女」のダーク版。どの絵にも小さな怪物が描かれ、 彼女の悲劇を暗示する。邦題「不幸な子供」(河出書房新社)
A-009
The Beastly Baby  (1958) by Ogdred Weary
Fantod 
  デカくて邪悪で醜くく、誰からも愛されない赤ん坊。ある日ピクニックへ連れ出した両親は、この子を 崖の上へ放置。そこへ大きな鷲がやって来て、大空高く連れ去るが、途中で取り落としてしまう。あぁ、これがこの子の最期 なのでした・・・。悲惨な話には違い無いのだが、考えようによっては、Happy End なのかも・・・。
A-010
The Willowdale Handcar
 ;or the Return of the Black Doll (1962)  Bobbs-Merrill 
  Edna、Harry、Samの3人が手漕ぎのトロッコで旅をする。途中で様々な人と合い、様々なものを目にする・・・。 特にストーリーらしきものがある訳ではないが、牧歌的な雰囲気のイラストが印象的。ただ真っ黒く、手もついていない "Black Doll"は以降多くのゴーリー作品に顔を出す。初出は Holiday Magazine (1962/5)。
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