スキ
林檎、ラフランスをはじめとして果物はなんでも。/猫。見るのも触るのも。/西洋庭園やお城の作りを見ること。
ダメ
タバコの煙/お漬物、梅干、ピクルス、しょっぱいもの全般/冷房/やればすぐに出来ることをすぐにやること^^;
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◆読書いろいろいろいろ
13/02/25 08:18

また感想文をサボってた(?)のをちょっとまとめて。

・「ヴェネツィア殺人事件」(講談社文庫、ダナ・レオン)

このシリーズの三作目にあたる「ヴェネツィア刑事はランチに帰宅する」の方を先に読んでちょっと面白かったのでネットで注文。
ミステリーとしては、そうですね、アメリカや日本のミステリーに慣れていて好きだとちょっと消化不良とかそんな感じになるかもしれませんが、ニューヨーカーの作者がイタリア、特にヴェネツィアの街を愛していて細かく風物を書き込んでいるのが楽しい作品です。
そして以前に取り上げた「The Monster of Florence」で書かれているような、法律よりもとにかくコネが大事な現状を主人公が嘆きつつも、それを上手に利用して解決するのも面白いです。
そしてどんな時でもきちんと食事のことを考える生活がいかにもイタリアっぽくて美味しそう^^
解説を読むと、どうやら二作目は翻訳されていないようなので残念というか、洋書コーナーに行ったら探すリストに入れないとなあ。

・「孫が読む漱石」(新潮文庫、夏目房之介)

漱石の作品をいくつか続けて読んだので、タイトルを見て興味を引かれました。
若い頃にはこだわりがあったけれど、段々祖父の気質を継いでいる自分が見えてきた気がするという作者の、他の人にはわからないだろう共感とかが面白かったです。
間に時折入る作者お得意のくだけた挿絵も楽しめますね。

・「カーデュラ探偵社」(河出文庫、J・リッチー)

少しレトロなタイプのミステリー(シリーズとその他短編集)ですが、シリーズの探偵役が、はっきりとそうだとは書かないのですが、カーデュラという名前…英語で書くとすぐわかるんですがアナグラムで、要するにドラキュラ伯爵なんですよね。
追われるようにアメリカにやってきて家も財産もない伯爵はその独自の力を生かして、夜だけ営業の探偵社をやっているのです。時には強靭な肉体や腕力を使ったり、時には蝙蝠に変身して相手を尾行したり。設定だけ書くとホラーのようですがトリックとかはちゃんとしているし、とにかくユーモアがあってどれも楽しいです。
他に入っている短編はシリアスなのとか色々。

・「大阪アースダイバー」(講談社、中沢新一)

東京の方のアースダイバーは土地になじみもあるせいで楽しく読んだのですが、大阪はあまり知らない土地なのでどうしようかなあと迷っていたのですが結局買ってしまって、やっぱり面白かったです。
弱法師とかの、能に関係のある場所などのことなども書かれていて「そうだったんだー」という感じ。
大阪を含む西の方になんとなく暗い部分があるのは、東京というか、東夷よりも文化が発達していたせいでかえって野蛮を怖がる気質が育っていったせいもあったのかなあ、などと思ったり。

・「イブ&ロークシリーズ」(ヴィレッジブックス、J.D.ロブ)

作者は別名ノーラ・ロバーツといってハーレクイン風ロマンスの第一人者のような人らしいです。
ミラ文庫みたいな、女性が中心で最後にはハッピーハッピーで終わるハーレクイン風ミステリは結構好きなのでこのシリーズをちょこちょこ読んでいこうかと。
なにしろ翻訳で出てるだけで20何巻あるみたいですから当分楽しめます(まあ途中で飽きるかもしんないですけど^^;)。
イブは30歳になったばかりの独立独歩の刑事(容姿には構わないタイプだけどもちろんちょっとした美人でスタイルもいい)、ロークは世界的に有名な実業家セレブ、もちろんハンサムで背が高い。そんな二人はまず警官と容疑者として出会い、最初はお互い反感を抱き、ともうハーレクインというか少女漫画のテンプレまっしぐらで嬉しくなってしまいますヽ(^o^)丿
他のロマンミステリとちょっと違う点は舞台が近未来のニューヨークで、現代には無いガジェットなんかが面白いです。
銃は完全に規制されていたり、売春は公的に認められているけれど届出や健康チェックの義務があったり、などなど、知的アメリカ人の理想っぽい社会なんですかね。
現在2巻を読み終えて、ロークさんがついにイブに結婚を申し込んだところです^^

あと、真梨幸子さんのイヤミスとか宮部みゆきさんの「おそろし」「あんじゅう」なんかも読んで、どれも安定の楽しさって感じですね。

今迷っているのは、ゲーム「アバタール・チューナー」をやっているのですが、その小説が出ているようなのでどうしようかなあと…なんか5巻もあるしw
ゲームを基にしたマンガや小説というのは評価が分かれたりしますのでレビューとか見ても難しいですね。
(真メガテン3ノクターンの小説もあるようなのですが、どうも微妙な評価で…w
ライドウさんの小説は金子さんが表紙絵で、中の挿絵も描いてらしたのでノータイムで買っちゃって、内容もまあ面白かったのでラッキー、って感じでした^^)

◆年末年始の読書
2013/01/09 23:05

数年前の年末、「こういうのって年越し本っぽいよね」とかしょうもないことを考えつつ「ダヴィンチ・コード」(文庫本)を読んだりしておりましたが、今回はちょうど「ロスト・シンボル」が出ていたのでそれを。
ラングドン教授シリーズの3作目です。
少々トンデモっぽい方面に傾きが大きい?という感じもしましたが相変わらずの博覧強記な内容で楽しめました。
毎回のことですが、舞台の選択もお見事で、前の2作は旧大陸の歴史的建造物でしたが、今回はワシントンD.C.の新しい観光名所からのスタートという感じで、これも早く映像で見たいなあという気分になります。
「ダヴィンチ・コード」も「天使と悪魔」も、普通のミステリやサスペンスと違って敵役が消えた後の真の解決の話が長いイメージですが、今回はそれが更に長めで、「もしやまだどんでん返しが?」とか思ってしまいましたが、たぶん作者の思い入れが強い部分なのでしょう。

と言ってもこれを読んだ時には「天使と悪魔」は映画でしか見ていなかったのですが、結局弾みがついて読みたくなって、本屋さんに出かけてしまいました。
まあだいぶん内容忘れかけてたし…w
で初めて知ったのですが、こちらの方が「ダヴィンチコード」より先に出ていたんですね(もしもーし)。
ダヴィンチがインパクトが強くて一気に有名に、ということだったのか。
まあそれはいいとして(いくない)、勢いでダヴィンチコードも再読してみましたら、ちゃんと(?)ヴァチカンのことや、そちらのヒロインの思い出なんかも書かれてるんですよね。
最初読んだ時はその辺全然目に入ってなかったようで、疑問に思った覚えもありません。
あらためていい加減な読みぶりが明らかになってしまった年頭でございました。とほほ。






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