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#1  環水平アーク 2004.5.12


2004年5月12日12:45分ごろ、秋田県大館市で、環水平アーク(気象庁では水平環と呼ぶ; circumhorizontalarc) と内暈(22degreeshalo)が発現しました。環水平アークとは、太陽高度が58度以上で上層雲が広がる時、太陽の約46度下に、水平に現れる虹色の帯のことで、方位角にして約108度の広がりをもちます。地平線に近いところで、90度以上もの広がりを持って虹色の帯が現れるため、非常に目につきやすい現象です。

気圧の谷が日本の西にあり、上層の薄い雲が覆いはじめたころに出現しやすいようです。この現象は太陽高度の条件をクリアしたなければなりませんので、季節は5月〜7月で、時間帯は正午前後に見られやすいいと考えられます。



Fig.1 環水平アーク 2004/5/12 12:45 南の空



Fig.2 環水平アーク 2004/5/12 12:45 南の空(拡大)




Fig.3 内暈(22度ハロ) 秋田県大館市 2004/5/12 12:45 南の空



Fig.4.高層気象観測 秋田上空鉛直プロファイル 2004/5/12 9:00JST。米国ワイオミング大学HPより





Fig. 5 地上天気図。2004/5/12 9:00JST。 高気圧の中心は太平洋側へ抜け、西から気圧の谷が接近してきている。

地上天気図は、 『気象人』(株式会社ウェザーマップ)より




Fig. 6 雲画像-可視光線 2005/2/18 16:00JST
高知大気象情報頁より。





Fig. 7 雲画像-赤外線 2005/2/18 16:00JST
高知大気象情報頁より。