「人間論」というテーマの閲覧室
A 伝統的な人間観
1)キリスト教の人間観
キリスト教では、人間を「神の像(Imago Dei)」と定義する。
他の動物との関わりよりも、神との関わりにおいて人間は世界の中で位置づけられる。
そこには「自由な意志」をもつ存在として人間の本質を理解する人間観がある。
→『旧約聖書』と『新約聖書』
2)ギリシャの人間観
「自然(ピュシス)の法則(ロゴス)に従って生きる」
A) 自然との調和―「コスモス」という思想
B) 自然から人間へ(ソクラテスとプラトン)
C) 自然に従って生きる(アリストテレスとヘレニズム時代(ストア派とエピクロス派))
3)近代の人間観
キリスト教の「自由」とギリシャの「理性」という二つの原理が近代的「個人」において融合する。
A) 「理性」と「自律」という原理(デカルト→カント)
B) イギリスの経験主義における「人間」(自由主義と功利主義)
C) ニーチェ―「神の死」と超人
B 現代の人間観
1)無意識の構造(フロイト→ラカン、ユング)
人間とは嘘を言う動物である。
2)欲望、労働、消費(ドゥルーズ、ニーチェ)
「ホモ・ファーベルス」、「ホモ・ルーデンス」としての人間
3)フェミニズム(「性」という観点から見た人間)
人間は本能が壊れた動物である。
C 現代科学と人間(準備中)
1)言語と計算―コンピューターと人工知能
ドラエモンは「心」を持つか?(→人工知能)
2)バイオテクノロジーの中の人間
遺伝子は人間の何を決めるのか?(→遺伝子、クローン)
3)情報化社会における人間
携帯電話とインターネットは人間を幸せにするか?(→インターネット)
4)技術と人間
科学と技術は人間を幸福にしたのか?
貧富の差の拡大、戦争、暴力、環境問題など。