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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.126 u-makuさん
くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱
出題時のコメント:

捨て駒なし。30手台


毛筆の「ツ」のようなきれいな初形。 持駒に飛車があるので、二枚飛車で追いつめる順が予想されます。

二枚飛車の問題は、左右どちらにも逃げられるため読みにくく、パズル的な難しさがあります。
こういう問題では、飛車以外の王手が玉を狭くするキー。 3段目の銀がそのキーになりそうです。
すぐに44銀では同玉で全然詰みませんが、仮に46飛があったら、44銀、25玉で右ふた筋に限定でき、2枚の飛車で詰められます。
これを頭に入れて取りかかりましょう。

  36飛打、25玉、26飛、15玉、16飛、25玉、26飛左、35玉、36飛、45玉、

36飛打に45玉だと、46飛右、35玉、44銀で先ほどの筋で詰み。
26飛に35玉は、36飛左、45玉で4手短縮。 ぎりぎりまで逃げて手数を稼ぎます。
ここからは左に追いますが、詰方はどこかで折り返して右に追い詰めて先ほどの筋で詰めたいわけです。
そこで、受方は一番左まで逃げるのが最長手数の受けになります。

  46飛、55玉、56飛、65玉、66飛、75玉、76飛、85玉、86飛、95玉、96飛、85玉、

ここで折り返して、右側に追い詰めます。

  86飛右、75玉、76飛、65玉、74銀不成、55玉、

74銀不成と1本目のくさびを打ち込みます。 これでもう6筋より左にはいけません。

  56飛、45玉、46飛、35玉、44銀不成、25玉、

44銀不成と2本目のくさび。 最初に考えた筋がやっと実現しました。

  26飛、15玉、16飛、25玉、26飛左 まで39手

作者:
創作動機は古典にある1,2筋で飛車のエレベーターをみてから横も出来ないかなと思って作ってみました。

有名な堀半七の作品(29飛/11桂、13歩、14玉/飛歩歩)ですね。
本作も左に行くか右に行くかちょっとややこしいですが、2枚の銀によるくさびがわかりやすい。
初形もきれいで、くるくるでも十分出題できる、解答者に優しいパズル趣向詰でした。

趣向詰には知恵の輪とか入れ替えパズルのようなパズル的な作品も多いので、パズル詰将棋のコーナーを立ち上げることも考えています。
これまでのくるくる展示室では、No.6No.11No.13No.34No.51No.56No.63No.96No.97No.104No.107No.113、などの作品群ですね。

くるくるにはちょっと難しいけど、いかにもパズル的、という作品を創作された方は、「パズル展示室向け」としてご投稿ください。 作品がそろったら開設したいと思います。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

占魚亭さん:
もう少し手数を延ばせないですかね(無理かな?)。
中澤照夫さん:
この手の2枚飛車は難しいことが多いが実に易しく創られている。
凡骨生さん:
二枚飛車の横追いには、いつも右往左往させられます。
嵐田保夫さん:
飛車のエスカレーター詰。
長谷繁蔵さん:
飛に追いかけられる玉
池田俊哉さん:
横型堀半七かと思ったが、一往復の追い戻しであった。銀生でくさびを入れる
タクさん:
歩の位置がひとつ違うだけで右と左の折り返しをつくったのはすばらしいですね。
きたさん:
真面目に考えると結構苦労するけど、引き返せないのがわかれば解決。
はやしさん:
思ったよりも変化が難しい。
S.Kimuraさん:
2台の銀の遮断機が待ち構えていて,玉が戻れない
上田大輔さん:
2枚の飛車がくっついたりはなれたり吸い寄せられたりするさまがおもしろくて、すごいなー、これはすごいなー、と感心しながら何度も並べました。
隅の老人Bさん:
暑さに耐えて、日課の散歩。
幾度、途中で帰ろうか、です。
井上順一さん:
歩の配置の微妙な差で、玉が一往復する。
鈴木康夫さん:
変化では銀捨てが出てきて悩まされました。

銀捨ての変化、あったかな?


くるくる展示室No.126 解答:17名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  井上順一さん  上田大輔さん  S.Kimuraさん
  きたさん  鈴木康夫さん  ストンリバーさん  隅の老人Bさん  占魚亭さん
  タクさん  w masakiさん  躑躅さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん
  はやしさん  凡骨生さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。