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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.104 老花現象さん
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出題時のコメント:

角銀のパズル。20手台


玉は斜めにしか動けない形。それを角2枚、銀3枚で「御用!御用!」と追いつめる作品です。
同じ作者のくるくる展示室No.13は飛金のパズルで、くるくるらしからぬ難解な作品でした。 斜め版の本作はどうでしょうか。

角筋を通さないとだめそうなので、初手は45銀上。 途中で戻ると銀引きで簡単。 23銀まで追いかけます。

  45銀上、25玉、34銀、14玉、23銀不成、25玉、34角、36玉、

23銀、25玉に34銀では14玉でもとに戻ってしまうので、34角も必然。

さてここが考えどころです。 次の手は 1)45銀 2)45角引 3)45角行 の3択。 さて正解は?
ってクイズじゃなくてパズルなんだから、ちゃんと読まなきゃ。

1)45銀は 47玉、56銀左、58玉、67銀以下王手は続けられるけど千日手。
 56銀左で56銀右としても、58玉、67銀、47玉、56銀引で同じこと。
2)45角引は 25玉、34銀不成、14玉、23銀不成・・・これも千日手
とりあえず、3)45角行に決定!

  45角行、47玉、56銀、58玉、67銀、69玉、78銀、58玉、67角、47玉、

45角行とすれば、ここまでは一本道。 ここで56角行は58玉と戻られて千日手なので、56角引。

  56角引、36玉、45銀、25玉、

これも千日手に見えますが、じつはここで妙手があって、あと5手で詰むのです。

  47角!、同と、34銀、36玉、45と まで27手

この順の実現のためには右上から銀銀角角銀の配置にする必要があり、この配置に向けての入れ替えパズルなのでした。
作者:
角銀によるパズル。角銀の斜めに利き、動く特徴を生かした手順を作りました。
玉の動けるのは14〜69のラインで6マス。
5手目に23銀、15手目に78銀と据えて、玉の動けるラインを狭める。

この間に、34角〜45角行、67角〜56角引、と角が連続して動きアクセントをつけます。
銀銀銀角角のリズムの繰り返しで目標とする配置を作る。
飛金のパズルほど煩雑でなく、くるくるパズルとして楽しめる作品でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
市原誠さん:
動かしていたら、いつの間にか詰んでいた…吃驚仰天!!
大森常一さん:
角と銀の入れ替え、4七角捨てがうまい。これに気が付かないと、延々と王手をし続けることになる。
長谷繁蔵さん:
ああそうかそれで46香じゃないのか 銀の出番順が面白い
凡骨生さん:
角銀の知恵の輪で楽しい入替パズル。
中澤照夫さん:
角銀のパズル。くるくるとしては難しい。
平尾一土さん:
角をどこかで捨てるのは予想できたが、それまでの手順と角を捨てる場所を考えさせられた。
しろねこさん:
配置が駒が多いので読むのに時間がかかる。
このような駒の使い方は過去に何度もありました。
u-makuさん:
ホント面白いパズルで楽しめました。収束もぴったり決まってうますぎです。
隅の老人Bさん:
階段の上り下りのトレ−ニング。永久運動になりかけた。
47角で休憩、ヤレヤレです。
利波さん:
どの位置に角を捨てて、退路を塞ぐかというパズルで楽しめた。
嵐田保夫さん:
懐かしい15ピースパズルを思い出す。
広瀬稔さん:
まさにパズル。
鈴木康夫さん:
迂回して長手数で詰めてしまったのは私だけではないと思いたい。
S.Kimuraさん:
斜めに往復するのは楽しいですね.

くるくる展示室No.104 解答:15名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  市原誠さん  u-makuさん  S.Kimuraさん  大森常一さん
  しろねこさん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  躑躅さん  利波さん
  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  平尾一土さん  広瀬稔さん  凡骨生さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。