Web-Suopei  生きているうちに 謝罪と賠償を!

731部隊に関する裁判外の支援活動

遺棄毒ガス・細菌戦被害者の支援をおこなう「日中平和友好基金」が設立されました

 >> 詳しくは遺棄毒ガスに関する裁判外の支援活動をご覧ください。

「731罪証陳列館」がリニューアルオープン

 中国ハルピン郊外の平房にある「731罪証陳列館が2015年8月15日にリニューアルオープンしました。

 罪証陳列館は、かつて731部隊の本部が置かれていた場所にあります。731部隊の本部建物は、日本軍が敗走する際、その非人道的残虐行為の痕跡を残さないため徹底的に破壊されました。その場所を後世の教訓とするべく、中国政府によって「罪証陳列館」がつくられ、これまでに多数の参観者を迎えてきました。

 日本軍が存在していた当時そのままの姿を知ることが日本軍の残虐行為の事実をより正確に知ることができるため、長期間にわたって丁寧な発掘作業と復元作業が行われ、今回のリニューアルオープンとなったものです。憲兵隊が逮捕して送り込み、人体実験の材料とされた「マルタ」が収容されていた「ロ号棟(ろごうとう)」も発掘復元されました。

>>罪証陳列館のウェブサイト

731部隊被害者遺族を支える会

 2010年11月23日に、731部隊被害者遺族の証言集会「父は帰ってこなかった」が開催されました。多数の参加を得て大成功をおさめ、多額のカンパも寄せられました。そこで、これを原資として、731部隊に関する諸問題を被害者遺族の気持ちに沿うように解決することを求め支援する運動団体が立ち上がることになりました。これが「731部隊被害者遺族を支える会」です。

 中国の731記念館との連携、さらなる731部隊被害者遺族の発掘、新宿区戸山で発見された(または今後新たに発見されるであろうものを含めた)遺骨や人体標本の身元確認と遺族への返還、などを主要課題として活動しています。 

「731部隊展」の取り組み

 731部隊展は1990年代に全国に展開し、20万人以上の来場者に大きな衝撃を与えましたが、21世紀にはいってからは途絶えていました。2013年に「再び731部隊展を」の空気が広がり、2013年9月に東京明治大学で731部隊に関するシンポジウムをおこなったのをきっかけに「731部隊展」が開かれました。20年前のパネルにその後判明した事実を書き加え、40枚のパネルを作成し、全国展開をすすめました。2015年までの約2年間に、東京では武蔵野・八王子・世田谷・中野・足立の各地で開催し、他に松本・前橋・横浜・徳島・大阪でも開催できました。現在も開催地を募集しています。

 詳しくは、公式ウェブサイトをご覧下さい。

映画・演劇・フォーラム「フェス・731の記憶」が開催されました

 敗戦70周年を迎えて、731部隊の蛮行をさまざまな形態で表現しながら記憶を継承しようという趣旨で、2015年11月14日(土)に大田区 アプリコ大ホールを会場に開催されました。約200名が参加しました。

@映画上映『前事不忘、後事之師〜731隊員元少年隊員の証言』

A日中フォーラム

  「731部隊遺跡を世界遺産に向けて」 金成民さん(侵華日軍731部隊罪証陳列館長)

  「731部隊の記憶継承とその意義」 田中寛さん(大東文化大学教授)

  「731部隊解明の地平と謎」 近藤昭二さん(ジャーナリスト)

B731部隊映像コンペ作品上映

C演劇「731の幻想」 

混声合唱組曲『悪魔の飽食』全国縦断コンサートが続いています

混声合唱組曲『悪魔の飽食』は、第二次世界大戦中に細菌兵器の開発をすすめた旧日本軍731部隊の戦争犯罪を告発し、実験材料(マルタ)として殺された中国人たちを追悼しつつ、永遠の平和を祈る合唱組曲(全7曲)です。神戸市役所センター合唱団の委嘱により、原詩・森村誠一氏(作家)、作曲・池辺晋一郎氏(作曲家)の手によって完成し、1984年に東京と神戸で初演されました。

 「日本人よ、731部隊を問え」と厳しく呼びかける重厚なメロディーの第1曲、731部隊員たちの狂気を歌った第2曲、犠牲となった中国人男性が一人娘に寄せる哀愁を歌った静かなメロディーの第3曲、「実験材料として殺されるよりも人間らしく死にたい」と闘いを挑む第4曲、毒ガス実験で殺されるロシア人親子をストップウオッチ片手に観察した731部隊員の晩年の心情を歌った第5曲、犠牲者を追悼する哀しくも美しいメロディーの第6曲、そして高らかに平和と希望を歌いあげる快活なメロディーがたいへん魅力的な最終曲。…多彩な歌詞とメロディーが深く印象に残る合唱曲です。

1995年以後、これまでに日本各地で24回、中国大陸で4回、ヨーロッパで2回 、韓国で2回のステージを経験し、どこでも超満員の大好評を得ています。国内公演では、各開催地で公募によって組織される「地元合唱団」に加え、日本全国から「また歌いたい!」というOB・OGメンバーが応援に駆けつけます。また、作曲者である池辺晋一郎氏が海外公演を含むすべてのステージでみずから指揮するという珍しいスタイルが一貫して続いており、日本の合唱史に残る運動に成長しています。

 

公演回次 開催年月 公演名(開催都市)
第1回 1995年7月 埼玉公演
第2回 1995年10月 山口公演
第3回 1996年7月 京都公演
第4回 1997年11月 茨城公演
第5回 1998年6月 岡山公演
第一次海外公演 1998年8月 中国2都市(ハルピン&瀋陽)
第6回 1999年11月 大分公演
第7回 2000年7月 奈良公演
第8回 2000年8月 広島公演
第9回 2001年2月 熊本公演
第10回 2001年10月 仙台公演
第11回 2002年9月 東京公演(豊島区)
第12回 2003年6月 福井公演
第13回 2003年11月 神戸公演
第14回 2004年5月 沖縄公演
第15回 2004年7月 長野公演
第16回 2005年2月 高知公演
第二次海外公演 2005年8月 中国2都市(北京&南京)
第17回 2006年9月 静岡公演(三島市)
第18回 2007年3月 神奈川公演
第三次海外公演 2007年7月 ヨーロッパ2都市(ポーランド・クラクフ&チェコ・プラハ)
第19回 2008年11月 福島公演(白河市)
第20回 2009年5月 北海道公演(旭川市)
第四次海外公演 2009年7月 韓国2都市(ソウル&清洲)
第21回 2010年4月 愛媛公演
第22回 2011年9月 佐賀公演
第23回 2012年6月 石川公演
第五次海外公演 2013年7月 ロシア2都市(モスクワ&サンクトペテルブルグ)
第24回 2013年9月 長崎公演
第六次海外公演 2015年9月 中国1都市(ハルピン)
第25回 2015年11月 群馬公演
第26回 2016年4月 福岡公演
     

 

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