上記の4つの複合原因によるコンクリートの高齢化の進行は、安全が第一に求められる学校施設においても例外ではありません。建築物の耐久性向上に関しての研究は、建設省の手によって長期総合プロジェクトとして1980年まとめられました。
国土交通省大臣官房・官庁営繕課は、その成果 を生かす施策を進めていますが、残念ながら建築業界も行政も新築建物には大きな関心を払いますが、既設建物の維持管理への関心も予算配分もおざなりになっているのが現状と言わねばなりません。
学校施設の維持管理についても、行政全体の姿勢が反映し、人員配置、予算配分の面で見るとまだまだ問題を抱えています。
吹田でも、コンクリートの高齢化に関する全市的な調査は、全く行われていません。
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