基本行列elementary matrixの性質
(舞台設定)
R:実数をすべて集めた集合(実数体)
A:実行列
Qn ( i, j ):実数体R上のn次基本行列type2
・i<j である場合の基本行列Qn ( i, j )の例
(本題1)
(m,n)型実行列Aに、右から「実数体R上のn次基本行列type2」:Qn ( i, j )をかけると、
(m,n)型実行列Aに列基本変形type2を施したことになる。
※この点は、「体上のn次基本行列type2」一般についても成り立つ。→詳細
※本当?
であるから、
AQn ( i, j )
∵行列積の定義
(本題2)
(m,n)型実行列Aに、左から「実数体R上のn次基本行列type2」:Qn ( i, j )をかけると、
(m,n)型実行列Aに行基本変形type2を施したことになる。
※この点は、「体上のn次基本行列type2」一般についても成り立つ。→詳細
※本当?
であるから、
Qn ( i, j ) A
∵行列積の定義
(本題3)
「実数体R上のn次基本行列type2」Qn ( i, j )は正則行列であって、
その逆行列も、実数体R上のn次基本行列type2」Qn ( i, j )。
※この点は、「体上のn次基本行列type2」一般についても成り立つ。→詳細
※本当?
Qn ( i, j )の左からQn ( i, j )をかけても、Qn ( i, j )の右からQn ( i, j )をかけても、
単位行列となることを示す。
Qn ( i, j )Qn ( i, j )
∵行列積の定義