その10
下山の集団が出発してから、少し時間差でうちらも出発した。あまり集団で下ると危険だしダラダラ下るのもなんだし、写真も撮れない。やはりせっかくなら後ろからのんびり写真を撮りながら下りたい。レース中写真を撮れなかったので、下りながら印象的なコースを撮りたかった。
氷玉トンネルに入ると、一気に冷えて思わず「寒い!!」と声を上げた。ウィンドブレーカーを着てもまだ寒い。やっぱしレッグウォーマーも預けた荷物に入れて持ってくればよかった。これも次回からの教訓だ。
トンネルを抜ける。路面は濡れていてるようだったので慎重に走っていった。
トンネル出口の復道。こういうアングルの写真はかなり好きだ。
今まで上ってきた道を見渡せる場所にやってくると、後ろから他の人が来ていないことを確認して道ばたに止まり、写真撮影。
一番印象的だった場所。山肌を縫うようにウネウネと続く道が、いかにも峠っぽい。この写真を撮ったところで、なんとデジカメのバッテリーがなくなってしまった。車まで戻れば予備待ってリーがあるが……。
その後、ほとんど誰もいない峠道をガンガン下っていった。車が来ないので、思いっきり攻める事ができて爽快だった。もちろん無茶していたわけではなくて、ちゃんと気を付けながら下った。あまりにも飛ばしすぎて、前を走るグループに追いついてしまった。一応追い抜き禁止ということだったので、その後はブレーキをかけながらまったり下っていった。
おばあちゃんの応援に感動した集落の辺りで永田くんと山田さんを待ち、そこからまた3人で走り出した。レースが終わった後も集落の人たちやスタッフの人たちが「お疲れさま〜」と声をかけてくれて嬉しかった。
交差点まで戻ってくると、行きとは逆の方向に誘導された。まさか畑の中を突っ切ったりしてね、なんて話していたら、ほんとに畑の中に続く道へ誘導された。この畑の中に続く道、とてものどかでよかった。いつもビルばかり見ている都会人にはおても癒しになる。デジカメのバッテリーが切れているのがほんとうに残念だった。
所々に警察官が立っていて、道を間違えないように、そして車が来たら注意を促すように案内してくれた。そんな感じで畑の中の道をリラックスしながら走って行けた。車も全然ないし、これはいい迂回コースだ。
途中で山田さんと自転車を交換してみたりしたが、身長差や股下の長さの違いで、山田さんはおれのロードのサドルに座る事ができなかった(サドルが高すぎて)。山田さんのコンポもデュラがメインだが、久しぶりに7800デュラ以外のデュアルコントロールレバーを使ってみると、いかに7800デュラが軽い変速タッチなのかがよくわかった。77デュラとここまで違うとは。
途中まで誘導する人がいた迂回路も、最後はなぜか人がいなくなり、曲がるべきところを直進してしまってプチ迷子に。最後はこっちだろうという方向へ向かって走っていった。そしたら無事に駐車場にたどり着いた。最後の大事なところに人がいなかったのはちょっと気になった。たまたまトイレにいっていていなかっただけだったのかな?
体育館前の会場でゼッケンの抽選会をやっているというので行ってみると、なんとおれが当たっていた。アスパラガス5束!! 素直に嬉しい。そしてスタッフの女の子もかわいい!! (マジで)
ちなみに、このアスパラガス、新鮮でものすごくおいしかった。レース後2日間はサラダに入れて食べた。
会場の奥では、ここでも郷土料理が振る舞われていて、豚汁のような「芋汁」(だったっけ?)をいただいた。これもとてもおいしかった。
これがその芋汁。熱くて火傷しそうになった。でもアツアツのままがおいしい。
先導カーのフェアレディZが停まっていた。う〜む、かっこいい。
うちら3人のロード。真ん中に立ててある白い箱はアスパラガス。13時にレースの結果が発表されるというので待っていたが、13時半にずれ込んだのでいったん車に戻る事にした。
愛車、KLEIN Q-Carbon Race。コンポはオール78デュラエース。ホイールはMAVIC キシリウムSSC SL。ツーリング装備のサドルバッグなども外してある状態で、約8kg。
別のアングルから。ちなみにステムはDeda ニュートン26。ハンドルもDeda215アナトミック。フォークはボントレガーレースXライトフォーク。
ハンドル周り。シリカの勾配計は一度使うと手放せない。フライトデッキとS720iで必要なデータを同時に表示させられる。
13時半を回ったので、再び体育館前にやってきた。今度は自転車ではなく、靴を履いてグラウンドを横切ってきた。
リザルトの前には人だかりが…。全然見えないって。でも人がどくのを待って、しっかりと順位やタイムを確認&デジカメ(バッテリー交換済み)で撮った。
入賞したわけではないので、結果を確認するとすぐ帰路へ。永田くんが早めに帰りたがっていたこともあり、寄り道せずに真っ直ぐ神奈川へ向かっていった。
埼玉にある永田くんの寮までやってくると、少しおじゃまさせてもらい、そしてその後環八と東名で一気に大和へ。山田さんに家の前まで送ってもらい、無事に家に帰った。
今回のレースは、おれにとってロード初のレースで、当然ヒルクライムレースも初めての挑戦となった。初めてだったわりには、かなり満足のいく走りだった。走りとかも満足したが、何よりレースの楽しさを強く感じた。
ヒルクライムレースは、かなり自分に向いていると思う。きっとどのヒルクライムレースでも楽しめると思う。しかし、この大会にはこの大会の良さがあると思う。初めてで色々と戸惑った部分もあったと思うが、概ね成功したのではないかと思う。
地元の人たちとのふれあい、宿泊や観光による地域活性や歴史や土地の良さを知ってもらえること、地域の人たちがみな協力してイベント開くこと、そのすべてが素晴らしい。手作り感のあるレースも親しみが持てた。なんとなく、あまり大規模になってもらいたくない気がする。
大会の実行委員の方々、当日交通規制をしてくださった警察の方々、運営スタッフの方々、応援してくれた地元の人々、みんなに感謝したい。素晴らしい時間を過ごし、清々しい体験をさせてくれた人たちに。
走行距離 | : | 44.6 km (レースコース 13km) |
高低差 | : | 600m (220m - 820m) |
積算距離 | : | 4313 km |
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