その4
通りの両脇には水路があり、きれいな水が勢いよく流れていた。この水路で米をといでいた地元の人もいたので、非常にきれいな水なのだろう。
水路脇には先ほどの大手鞠の他にもきれいな花がたくさん咲いていた。花には疎いので何という花かはわからないが、変わった形の花が咲いていて印象的だった。
散歩をしたのは午後5時を過ぎてから。実はもう店の多くは閉店していた。人(客)が少ないとこれくらいの時間に店を閉め出すらしい。そして1軒閉めると、他の店も連鎖的に閉め出すのだと、ある店の人が話してくれた。このそば屋もとても趣があっていいなぁと思ったのだが、すでに店が閉まった後。仕事上がるの早すぎませんか〜? (笑)
通り沿いの店のすべてが茅葺き屋根。近くで見ると、その緻密な造りに驚かされる。建物が鉄筋コンクリートで作られる時代には、こういった建物が非常に貴重。いつまでも残したい文化だ。
水路に手を突っ込んで、デジカメが水につきそうなくらい近づけてローアングルで撮ってみた。遠くに小さく写っているのは山田さんと永田くん。
他の店につられてそろそろ閉店しそうな雰囲気が漂っていたせんべい屋さん。おいしそうなせんべいが並ぶ中、巨大なせんべいが目を引いた。頼めばこんな大きなせんべいも作ってくれるようだ。「お誕生日おめでとう」など、希望の文字を書いてくれるらしい。さすがに買わなかったけど…。
閉店後のおみやげ屋さんの前にいた黒猫。実家で猫を飼っている永田くんは「この猫、どこか病気っぽい」と言っていた。そう言われてみるとどことなく元気がないような気がした。とても大人しくて、近づいてもただただジッとしていた。
時間が遅い(と言ってもまだ午後6時前だけど)ために人通りがほとんどない大内宿。逆にのんびりと静かな散歩を楽しめた。
↑通りの終端から大内宿を見渡す。
先ほどのパノラマ画像とは逆の方向になる。
大内宿の通りを終端まで歩くと、少し坂を上ったところに神社に続く階段があった。3人で上ってみた。かなり急な階段で、所々段の石がいびつで足を踏み外しそうになったり。おれはスニーカーだが、永田くんは草履、山田さんは下駄と、喜多方の履物屋で買った履物だった。下駄の山田さんは上るのがきつかった?
中腹くらいまで上ると、この神社の屋根も茅葺き屋根ということに気付いた。頂上まであと少し。ちなみに階段を上るときはひたすら下を見ながら上る。そうしないと足を踏み外して転げ落ちてしまうから…。
正面にお賽銭を入れるための格子窓があるだけで、窓などはなし。中は真っ暗だった。お賽銭を入れて、「レースが怪我などなく無事に行われますように、満足いく走りができますように」と明日のレースについてお願いをした。
上から見ても、かなり急な階段。足を踏み外して転げ落ちたらほんとに死にそう…。手すりがあるのでこれにつかまりながらだったら割と安心して上り下りできるかも。
神社の近くから大内宿を見下ろす。う〜ん、歴史を感じる眺め。
大内宿の周りも、畑や山肌に延びる小さな道など、のどかな風景が広がる。都会の生活に疲れた現代人には、とても癒しになる。
買ったばかりの草履を履いて散歩した永田くんは、鼻緒で靴擦れして足の親指と人差し指の間が痛くなってしまった。最後は鼻緒を指で挟まない変な履き方をして歩いていた。明日はレースだというのに…。レース前は履物に注意しましょう。
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