−X−

えっくす(その他/用語)

 未知のものを表現するときに使用されるアルファベット。

えっくす(映画/用語)

 レーティングの一つで、過激なセックス描写がある事を示す"Xレーテッド"のこと。過激さに応じてXX(ダブルX)、XXX(トリプルX)なんてのもある。

 えっくす(軍事/用語)

 各国で試作機、実験機を表す記号に使われる。ごく少数が"X"がとれて晴れて正式に採用される事になる。

X−1

えっくす・いち(航空/機体)

 世界で初めて音速を突破することに成功した機体。ベルX−1。機体に描かれたニックネーム、"GLOMOROUS GLENNIS"は、テストパイロット、チャック・イェーガーの細君の名前。X-1シリーズはそののちX-1AからX-1Eまでの発展型が存在する。

X−10

えっくす・じゅう(航空/機体)

 ノースアメリカンX-10。超音速巡航ミサイル、SM-64"ナバホ"のテストベッド。今でこそ巡航ミサイルはもてはやされているが、"ナバホ"の研究開発が進んでいた1950年代前半には、より大型の弾頭を高速で打ち込むことが可能な大陸間弾道弾の開発が進んでおり、巡航ミサイルの存在意義は薄れてしまい、開発は途中で終了している。ミニ・ヴァルキリーみたいでちょっと格好良い機体なのだが。

X−11

えっくす・じゅう・いち(航空/機体)

コンベアX-11。大陸間弾道弾、"アトラスA"のテストベッド。

X−12

えっくす・じゅう・いち(航空/機体)

コンベアX-12。大陸間弾道弾、"アトラスB"のテストベッド。

X−2

えっくす・に(航空/機体)

 ベルX-2。ドイツから押収した後退翼理論を導入し、マッハ3を超えることを目的に製作されたロケット機。実際の速度記録はマッハ2.87をマークすることには成功したが、続く挑戦でマッハ3.1をマークした直後に機体のコントロールを失い、パイロット共々機体は失われてしまった。

X−29

えっくす・にじゅう・きゅう(航空/機体)

 ノースロップ・グラマンX_29実験機。前進翼とCCV技術の検証のために作られた実験機。コストダウンをはかるため、機体はF-5を流用し、これに新設計の前進翼を組み合わせている。マンガ"エリア88"では主人公、風間真の最後の機体となったが、いくら何でもこれに乗るのは……

X−3

えっくす・さん(航空/機体)

 ダグラスX-3 "スティレット"実験機。航空機では老舗中の老舗でありながら、超音速機の分野ではベルに遅れを取ったダグラス社が製作した超音速飛行の研究機。その名のごとく(スティレット=短剣)シャープで大変に格好良い機体なのだが、本来搭載する予定だったエンジンが予想以上に大型で機体に収まらない事が判明し非力なエンジンに換装することを余儀なくされたため、ついに期待した性能出せずじまいに終わる。格好良さだけなら間違いなくXシリーズでもトップクラスなんだけど。

X−31

えっくす・さんじゅう・いち(航空/機体)

 ロックウェル/MBB X-31実験機。正式にはX-31A。推力変更ノズルを用いて、特殊なマニューバであるヘルプスト機動の可能性を探るため、米独共同で開発された機体。

X−4

えっくす・よん(航空/機体)

 ノースロップX-4"バンタム"。無尾翼、後退翼による超音速機の可能性を研究するために製作された機体で、そのフォルムは旧ドイツのMe163によく似ている。

X−5

えっくす・ご(航空/機体)

 ベルX-5。ドイツから押収した、メッサーシュミットP.1101を参考に、可変後退翼の可能性を研究するために製作された。フォルムはP.1101にそっくりだがサイズは大型化し、主翼の後退角を飛行中に変更できるようになっている

X−6

えっくす・ろく(航空/機体)

 コンベアX-6。原子力飛行機の可能性を研究する目的で、当時最大の航空機であるB-36をベースに改造が予定されていた機体。実際に航空機に積み込むことが可能な軽量小型で大出力の原子力エンジンの製造が困難を極めたため、計画は途中で中止された。

X−7

えっくす・なな(航空/機体)

 ロッキードX-7。超音速ラムジェットのテストベッドとして製作された無人飛翔体。

X−8

えっくす・はち(航空/機体)

エアロジェット・ジェネラルX-8"エアロビー"。成層圏や大気圏外の飛行に備え、超高空の大気を調査する目的で試作された小型のロケット。

X−9

えっくす・きゅう(航空/機体)

 ベルX-9"シュライク"。スタンドオフ空対地ミサイル、GAM-63"ラスカル"のテストベッド。"ラスカル"自体は失敗作に終わった。

XF−91

えっくす・えふ・きゅうじゅう・いち(軍事/機体)

 →サンダーセプター

X星

えっくす・せい(映画/地名)

 地球からは常に木星の影になり、容易に発見できなかった惑星。黄金がふんだんに算出されるが、水が極めて少ない。なぜかこの星の人たちは自分たちを"X星人"であると明言しているが、単に地球人に付き合ってるだけなんだろうかね?意外に"エックス"って名前の星だったりしてな。
 →怪獣大戦争