−B−

びー(軍事/用語)

 アメリカ軍では爆撃機を表わす。"bomber"のB

びー(軍事/用語)

 アメリカ海軍の旧命名法で、ボーイング社を表わすメーカー記号

びー(軍事/用語)

 旧日本海軍では艦上攻撃機を表わす略号。

B−1

びー・いち(軍事/機体)

 ノースアメリカン・ロックウェルB1戦略爆撃機。最近"ランサー"と呼ばれているようだが、これが正式な名称なのかはよく判らない。超低空を高速で侵攻して爆撃を行う、というコンセプトで設計された爆撃機で、高度の地形追尾システムを搭載していたが、コストが高くなりすぎて大量に配備されることはなかった。現在目にするのは装備を簡略化したB−1B。

B−10

びー・じゅう(軍事/機体)

 マーチンB10爆撃機。アメリカ初の単葉、金属製爆撃機。非常にユーモラスなデザインでファンも多い。宮崎駿氏のイラスト・エッセイ"雑想ノート"のなかの1エピソード、"中国的大空"に登場する機体である。

B−15

びー・じゅうご(軍事/機体)

 ボーイング・モデル294。孤立主義に限界の見えはじめていた1930年代後半、アメリカ陸軍がプロジェクトAの名前の下に各社に試作を命じた大型爆撃機の一機。後継機であるB−17をしのぐ巨人機だったが、その巨体を支えるだけのエンジンがなく量産されることはなかった

B−17

びー・じゅうなな(軍事/機体)

 ボーイング・モデル299。通称"空の要塞"。安定して優秀な性能と、アメリカの巨大な生産能力で第二次世界大戦を代表する大型機となる。戦後の連続テレビドラマ、"Twelve O'clock high!"(邦題"爆撃命令"、"頭上の敵機")でも有名になった。

B−18

びー・じゅうはち(軍事/機体)

 ダグラスB−18"ボロ"。いったんはB−17との競争試作で勝利し、正式採用されたが、最終的には将来性を見込まれたB−17に取って代わられることになってしまった。革新的な設計のB−17の"保険"の意味合いで手堅く設計された機体であったため、仕方のないことではあったようだ。

B−19

びー・じゅうきゅう(軍事/機体)

 ダグラスB−19。B−15同様、アメリカ陸軍のプロジェクトAにダグラス社が提案した巨人爆撃機。全幅はジャンボ・ジェットをしのぐという巨人機だが、B−15同様エンジンに恵まれず量産されることはなかった。

B−2

びー・に(軍事/機体)

 ノースロップB2"スピリット"ステルス爆撃機。さすがのアメリカと言えどこれ程のハイテクマシンをそうそう量産できるわけではなく、生産数は非常に少ない物になる予定。そのせいかこの機体、1機ごとに"スピリット・オブ・セントルイス"というふうに、本来の機体名"スピリット"に洲名を付け足した固有の名称が存在する。ステルスガオーにそっくりだが、元祖はこっちだからね。

B−24

びー・にじゅうよん(軍事/機体)

 コンソリデーテッドB−24"リベレーター"。B−17の後継機として開発された4発爆撃機で、主な戦場が太平洋、東欧であったためB−17ほどの知名度はないが、生産機数は第二次大戦中のアメリカの大型爆撃機中最大。性能的にも決してB−17に劣るところはなかった。アメリカの飛行機は見る角度によってその印象が大きく変わるものが多いが、本機も横からみるとずんぐりむっくりで不細工だが、上からみるとはっとするぐらいスマートでかっこいい(^o^)。

B−25

びー・にじゅうご(軍事/機体)

 ノースアメリカンB−25"ミッチェル"。史上初の東京空襲を行った米陸軍の双発爆撃機。

B−29

びー・にじゅうきゅう(軍事/機体)

 ボーイング・モデル345、"超空の要塞"。本来はドイツによる中南米の占領、という事態に対応して、カリブ海を超えて長距離爆撃を行うための機体であった。サイパン、グアムという足がかりを得て本格的な日本本土空襲に参加。日本人にとってはいろいろな意味で印象深い機体だが、純粋に"飛行機"として見たときの、とぎすまされた技術が産み出す"美しさ"に満ちた機体でもある。

B−32

びー・さんじゅうに(軍事/機体)

 コンソリデーテッドB−32"ドミネーター"。競争試作ではB−29に敗れたが、高速性能とダッシュ性能が買われ、ごく小数が量産された。

B−35

びー・さんじゅうご(軍事/機体)

 ノースロップB−35"フライングウイング"。史上初の実用的全翼機。10,000ポンドの爆弾を積み、10,000マイルの航続力を持つ、という"10-10ボマー"コンセプトへのノースロップ社の回答。さすがのアメリカも、にわかにこのラジカルな機体を大量配備するところまではいかなかったが、一般向けのインパクトは抜群。'60年代のSFマンガなどには、このタイプの全翼機がたびたび登場する。

B−36

びー・さんじゅうろく(軍事/機体)

 コンソリデーテッド・バルティー(コンベア)B−36"ピースメーカー"。巨大な機体に後退翼、推進式の6発レシプロエンジン+4発のジェットエンジンという巨人爆撃機。革新的ともいえる機体だが、ライヴァルがB−35だったせいか、これでもおとなしく見えたりする

B−46

びー・よんじゅうろく(軍事/機体)

 コンソリデーテッドB−46。まだ多くを占めていたB−29に換わる中〜大型の主力爆撃機として共作された機体のうちの一つ。スマートで美しい機体だが正式採用にはならなかった。

B−47

びー・よんじゅうなな(軍事/機体)

 ボーイングB−47(モデル448)"ストラトジェット"。ドイツから大量に入手した航空技術を元に、本格的な後退翼とつり下げ式ジェットエンジンのレイアウトを採用した、ベストセラージェット爆撃機で、2000機以上が生産された。現役のアメリカ空軍士官でもあった俳優、ジェームズ・スチュアート主演の"戦略空軍命令"の主役を務めた飛行機だ。

B−49

びー・よんじゅうきゅう(軍事/機体)

 ノースロップB−49。無尾翼の全翼機、B−35をジェット化した機体で、映画"宇宙戦争"で火星人に水爆攻撃を行うのがこの機体。高速性能に優れていたが安定性にかけ、テスト飛行で1号機が墜落している。このとき殉職したテストパイロット、エドワーズ大尉を記念して、"ライト・スタッフ"で有名なミューロック乾湖はその後エドワーズ空軍基地と呼ばれることになった。

B−52

びー・ごじゅうに(軍事/機体)

 おそらく歴史上最後の量産された巨人爆撃機となるであろう機体。ボーイングB−52(モデル464)"ストラトフォートレス"。ベトナム戦争で猛威を振るったがゆえに悪魔的なイメージが持たれているが、実際の機体はむしろ細く、長く、なんだか頼りない感じさえする。実際この手の大型機では、飛行中主翼端は数メートルの幅で"羽ばたく"かのようにばたつくそうである。

B−58

びー・ごじゅうはち(軍事/機体)

 コンベアB−58"ハスラー"。アメリカ空軍の超音速爆撃機。デルタ翼を採用したシャープなイメージの機体で飛行機好きの間にファンが多い。が、その"攻めた"設計ゆえに汎用性を持てず、現役の期間は短かった

Bae

びー・えー・いー(メカ/航空機メーカー)

 英国の航空機メーカー。英国では航空機産業の合併、吸収が頻繁に行われるため、Baeの前身がなになのかさっぱりわからん。とりあえず現在、英国製の軍用機は全てBae製だと思って間違いはない。

BBS

びー・びー・えす(コンピュータ/用語)

 パソコン通信で使われる掲示板システムのこと、bulletin board system でBBS。掲示板と言うが、性格はむしろホテルなどに置いてある書き込み自由のノートみたいなものに近い

BFW

べー・えふ・べー(メカ/航空機メーカー)

 現在のBMW。バイエリーシェ・フルークツォイク・ヴェルケ、バイエルン航空機会社でBFW。

BMW

べー・えむ・べー(メカ/自動車メーカー)

 バイエリーシェ・モートルン・ヴェルケ、バイエルン発動機会社でBMW。"びーえむ"、だの"ビー・エム・ダブリュー"だのと呼ぶのは失礼なような気がする。もともとは航空機メーカー、BFWで、四分割された円を青と白に塗り分けたBMWのシンボルマークは、回転するスピナーブレード(飛行機のプロペラ)をデザイン化したものである。