総会のご案内を申し上げましたところ、本日は沢山のご出席を頂き誠にありがとうございました。各位の御意志を体し一層精進する決意でございます。さて、先月末、身延山の麓である山梨県北部の御寺院が団参で来られ、日蓮聖人の御真骨に参詣されました。百三十五年前、遠く身延の山中から行列で届けられた御真骨に額ずかれた十七名の上人方から「素晴らしいお寺ですね」と言われホッとした所でありました。もし、この本佛寺が、御真骨をお預かりしているにも関わらず、衰退しきっていたとすれば、届けた地元のお寺方は、さぞガッカリされたことでしょう。メンバーの中には、当時の身延山法主猊下等の末裔の方や、その折り隨行された先師を持つお寺様もあり、眼前に迫る励光閣や祖師廊そして諸堂の荘厳に「噂には聞いていたが、住職と檀信徒の息遣いを感じ、身延山よりすごいかも」と喜んでおられました。もしかすれば同業他社的な嫉妬もあったかもしれませんが、ゼロ出発から檀家が増え続け、守護神に縋りながら、その力により今に至る経緯を高く評価され、素直に法華経の経力の凄さを感じて下さいました。偏に、皆様と唱え続けるお題目と信仰の結果であります。懈怠なき努力と信仰表現に感謝致します。されど、現実を見ますと厳しい状況も幾つかございます。項目を列記し、詳細をこれより口頭で順次述べて参ります。1,題目講の人材育成の件 2,護持会費制度をしない件 3,災害保険の件 4,弟子養成と境内整備の件 5,年中行事日程中検討課題の件、以上五項目。総会の議題と連動しながら会議を進めたいと考えております。何卒、忌憚なきご意見等を宜しくお願い申し上げ、今年の御会式万灯行列盛会を祈念しご挨拶と致します。ご静聴ありがとうございました。合掌
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十年前から契約を更新している「本佛寺境内建物災害保険」は、一度も滞る事なく支払い(掛捨)続けてきました。五年前の更新の折、新築の「励光閣」をどうするかを思案した結果、あまりに高額となる為これを除外し再契約。今に至っています。昨年の七月五日付の日経新聞が、「自然災害増で15年にも火災保険料3.5%値上げ」の見出しで、総ての保険会社が自然災害への支払いが膨らんでいるとの理由付けで報じましたが、気になりながらも悠長にしていた矢先の今年七月十日付で、九州は十月から30%値上げと発表されました。毎年、本総会で、米麦初穂の支出を保険料に充てる承認を頂き実行してきたが、非常に厳しい数字が浮かび上がってしまいました。現行保険料は、ギリギリの布施収入を加え賄っており、三十%アップとなると保険そのものの見直しを考えなくてはなりません。再契約に当たり、保険会社と折衝し検討した結果(十月一日施行前)、1一度も支払いを滞らなかった事 2優良顧客であった事 3得意先に対する他社への考慮 4窓口の努力等がありまして、三十%オフ!となりました。そこで、現行の掛け金と照らし合わせつつ「励光閣」への保険加入を実現させるべく更に交渉を続け、先月二十八日、更新契約を済ませました。数万円のアップとなりますが、現状を見ると仕方ないと判断したことを報告します。そこで、諸々の金額については、他社流出への配慮が必要との総代会の判断により、ここでモニター画面にてお知らせし、本佛寺の現状としてご了解を賜りたい所であります。既に五年契約の一日目の支払いを終えた事ですが、ご理解を頂戴したい大きな課題としてお伝えいたします。
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