本日は、総会のご案内を申し上げました所、多数ご参集頂きましてありがとうございました。忌憚のないご意見を賜り乍ら、一歩前へ進む当山の明日が本日を契機に叶うことを期待致す次第であります。 さて、東日本大震災その他「天災」に見舞われている我が国ですが、私共がこの時だからこそ声を大にしてお題目弘通に努めなければならないと確信しております。後ほど口頭でその詳細は述べさせて頂きますので、お聞き頂ければ幸甚であります。 この度の総会では、1.御会式2.年中行事3.励光閣落慶と議事を進めさせて頂きます。殊に3.につきましては、まだ未完成ではありますが、プログラムを本紙に掲載しております。「励光閣落慶!」とは申せ、実は当山「平成大改修円成」というべき慶日となりましょう。毎回この総会で、境内整備の状況を本誌に載せておりますように、三万二千坪ある当山を隅々までひとつひとつ整備しております。お陰様で、来年の落慶にはすべてを整え終わる段取りとなりました。平成13年から10年の歳月を費やしましたが、来年落慶式を迎えることにより完結するものと進めております。ご理解ご協力の程宜しくお願い致します。 また、インフラのみでなく、社会貢献に力点を置き推進中の「てらこや」(林間学校・講演会・寄付・寺宝館)活動は、活発に展開しております。現今、宗教法人の公益性が求められる中、しっかりとした理念のもと進めております。特に、寺宝館は「小さな町の美術館」と称す市の事業に参画し、小生が、うきは市文化財保護審議委員として7期目を努めさせて頂いております深いご縁もあり、積極的に協力しております。社会浄化に寄与する寺としての役割は大切な取り組みと存じますので、一般の見学者への対応を含め、今後更に町づくり等への互助を定着させて参ります。 尚、御真骨を奉安する鎮西身延としての役割についてもお陰様で宗門御寺院のご理解のもと勢いを頂戴しております。九州各県のみならず遠方からの団参受け入れも多く、経常部的にはさほどではありませんが、当山を啓蒙するにはチャンスかと存じます。恐らく励光閣効果が大であろうかと推測出来ますので、費用対効果と捉え、事業債務と照らし合わせ乍ら、一層の努力を弟子職員と共に尽くして参ります。 結びに、檀家総数増加に関してですが、毎年御報告しておりますように、当山に入檀したいとの希望者は後を絶ちません。これは皆様役員の日頃のお姿が大きく影響しているものと存じます。衷心より御礼申し上げ、日蓮聖人のご本懐である「一天四海皆帰妙法」を目途に精進し続けますことをお約束し、ご挨拶に代えさせて頂きます。合掌
平成二十三年十月一日 山首 佐野前延
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