ご挨拶
- 今年も総会のご案内を致しましたところ、役員総てのご出席を頂きありがとうございました。まずもってお礼と、先月の台風十三号の被災に対し心おからお見舞いを申し上げます。 昨年の総会で私の日蓮宗への所存を披瀝し、宗会議員の立候補を表明しましたことはご記憶にあろうかと存じます。その後選挙区御寺院の御理解を頂戴し、当選させて頂き、また各位にはご多忙の中にも暮れの十二月二十四日ホテルニューオオタニにて議員就任祝賀を催していただきましたことは、恐悦至極でございました。重ねてお礼申し上げます。
- さて、今年の総会は、御会式の拡充はもとより本佛寺が益々興隆する契機を兼ねての事業計画を発表させて頂く、大変貴重かつ重要な総会であります。私としましては、住職に就き六年の歳月を振り返りますと、如何に本佛寺が力強くあり続け、参拝される檀信徒が安心して合掌して頂けるかを考察しながら、護持運営を専らとして励んできた日々であったと自負しております。
- 度々の行事或いはご法事、ご葬儀、御施餓鬼、ご祈祷、研修、総会等、滞りなく布教出来ましたことも御仏のご加護の賜と拝むばかりであります。
- あわせて、その総てを稼働する檀信徒の為の空間『信徒会館』が常に担っていることも周知の通りであります。実は、その会館が外観こそ荘厳を留めていますが、度重なる風雨等による屋根の朽廃、湿気による床下の腐蝕、建築時に使用されたアスベスト、寺宝館天井の腐敗等あり、懸命に修復を繰り返して参りましたが、先般御施餓鬼受付の床を修復した折り、鉄骨そのものが痛んでいることが判明致しました。私は、『寄附事業はしない』と住職就任以来断言して参りましたので、心籠もった浄財を今日まで修復に充当し維持に精励した参りました。しかしながら、信徒会館は先に述べました通り檀信徒の為の建物であります。私の定是である「檀信徒によって私達僧侶は育まれている」という意志を御理解頂けるならば、この機会に信徒会館を、バリヤフリーは勿論エレベーター、エスカレーターを常設した、高齢になっても当然ゆっくりお参り出来る殿堂に改築したいとの思いに達した次第であります。先般この思いを総代会に諮り暖かい了承を得ました。ご承知の如く本佛寺には護持会費等は存在しません。これは檀信徒の『心』と僧侶の『自覚』を共有したい為であります。
- 何卒、役員各位にもご賛同を頂戴し、この大事業を完遂したい決意であります。どうぞ、忌憚のないご意見を賜りながら、この総会を歴史ある吉日としたいと願いつつ、僭越極まりない冒頭ご挨拶ではありますが、参集のお礼に変えさせて頂きます。 合掌
山首(代表役員) 佐野前延
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