役員総会

(本佛寺総代世話人婦人会青年会総会)

平成21年10月3日(土)午後二時開会

今年のオエシキはじめ励光閣審査の重要な会議でした。

 

会議資料

立石総代の開式挨拶から始まる。

   

御前様挨拶

 日蓮聖人が立正安国論を奏進され七百五十年の聖年を迎えた今年、日蓮宗ではその恩に報いるため、またそれを啓発するための施策を出し、今年様々の行事を展開しております。本佛寺でもそれに従属する如く祖山身延山への登詣や先のサンパレス福岡大会への参加、更には京都日蓮展覧会参加等を推進しております。それに加え、今年、励光閣が前励日管上人百遠忌を期して建設されましたことは縁と思う所であります。

 さて、本年も総会のご案内を致しました所、殆どの役員のご出席を賜りましたこと心より御礼申し上げます。

今回は1励光閣完成報告並び寄付進捗状況2御会式万灯行列推進企画報告3本佛寺境内現況報告4改宗者報告5年度奉納者報告6その他とし順次進めて参りたく存じます。それぞれに忌憚のない前向きなご意見等頂戴出来れば有り難い次第です。

 今、人間社会を取り巻く環境に対し世界が動き出しつつあります。過日フランスのサルコジ大統領が「現在世界はお金という宗教に侵されている」という発言が物議を醸しましたが、もしかするとその通りかもしれません。私は西身延青年会の会報「心耕」で「笑顔」について寄稿しました。人間の当たり前の仕草、本能までも金銭主義に加えられ本来の幸せを見失っているのではないかという今を憂う文体で表現しました。役員の皆様は如何お考えでしょうか。お寺は心を照らし直す聖地・洗う聖地・懺悔する聖域だとされます。この励光閣はそのような意味を包含し建設されました。これは本佛寺檀信徒全員の知る所であります。されど膨大な予算を掲げ、不況の中寄付を忝なくするという背反する行為は住職として大変心苦しい決断でもありました。されどここに至り、耳納連山に聳える仏舎利塔、十一の堂宇、仁王門それらを司るような形で参詣者の為の「励光閣」境内中心に出現したことは感慨深く、また誇らしくもあります。まさに日本一の寺院となりました、本当にありがとうございました。

 本日はそれらを含め、本佛寺の未来を考察しながら会議を進めて参りますので、宜しくお願い致し、参集の御礼の言葉に代えさせて頂きます。

 尚、この会議内容は是非、お戻りになりました題目講・地元檀徒等へお伝え下さいますよう懇請し、開催ご挨拶と致します。  合掌

 

 

南総代による「励光閣」審査の説明

   

総会出席の役員の皆様

    

御前様より今までの経緯説明を頂き、建築関係の方々が紹介されました。

     

東洋工務・宮崎建設・足立設計士が前に立たれ、完成した励光閣についてお話しました。

     

     

その後、いよいよ、全員で各所を検査、説明を受けながらの巡視でした。

    

細かい処まで、審査する役員。

    

随所に施した技術を確認していました。

    

実際に座ってみる婦人会のみなさん。喫煙所も調査。

    

 

すべてを視察したのち、いよいよ、宮崎社長がステージに立ち、審査結果を受けます。

全員の拍手喝采で、施工の完璧が認められ、更に、感謝の声が一斉に挙がりました。

宮崎哲治様「本当に素晴らしい建築を頂きありがとうございました!」

こうして、励光閣は誰もが認めた永久建造物として誕生したのです。

皆様! ありがとうございました。

 

引き続き、「御会式」について会議がありました。

今年の教箋

おえしき

 過日、日本文学研究者のドナルド・キーン氏が「国際化が進んでも、日本人は、外国人に比べ自国意識が強い」とコメントしていました。これは大変興味深い発言です。日本人の愛国希薄が叫ばれて久しいですが、実は外国人から見ると逆であるというのです。確かに価値観の多様化、食物の変化、移民の増加、流通の変動を挙げればそうとばかりは言えないよとの反論もあるでしょう。でも彼は「外や内に向けての意識が鋭くなっただけ」と説明します。更に「自由で平和的に行動する日本国」と加えています。

 さて、私達を取り巻く環境は本当に悪くなったのでしょうか。以前もこの事柄に触れましたが、ここうきは市も住みよい街になりました。今年の「御会式ポスター」に明治期の町並みを掲載していますが、高度成長に漏れず殆ど快適な生活をそれぞれに頂いているようです。これは皆さんの努力の賜ともいえるでしょう。そこで御会式にあたり今一度心静かにお考え願います。そうです。ご先祖様のお陰なのです。次世代の為にと苦労された先師・先祖・先輩。この脈々たる尽力無くして今はありません。「ただ個人主義が行き過ぎ」と前出のキーン氏は今を指摘しています。家屋も個々となり仏壇や祭壇がない家庭が増えました。私達がグローバル化に警鐘を鳴らすことは、手を合わせる対象が喪失することであります。この御会式は「報恩」が柱の行事です。ご先祖の恩に報いる時、今を幸せに感じずにはいられません。

祖師曰く「蔵の財より心の財!」

共に感謝の心を表現致しましょう。合掌

平成二十一年十月

西身延本佛寺

 

すべての議事を終え、各題目講に御前様からの依頼がありました。

  

宜敷お願いします。

  

次々と壇上に上がり成功を誓い合う役員の方々。

 

次に承認事項

新たに、嶋崎様が役員として行事受付業務に入ることが決まりました。

 

最後に御前様の法話があり、全員に万灯形態のパーツが手渡されて参会しました。

   

   

 

1年に二回の総会は、今回も濃厚な議案可決を見て幕を閉じました。

今年も、本佛寺の再スタートであります。

ご覧の皆様も共に、御協力を御願いします!

 御会式の参詣を心よりお待ち申し上げます。 

有難うございました。

 

広報 前臣

 

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