きつつき工房だより(top) > 日本の野生動物 > (9)旧鯨目2
![]() ![]() ![]() イッカク科 イッカク | |
体長4-5m、体重0.8-1.6t。 北極海にすむイルカ。ユニコーンのモデルとなったといわれる長い牙は、上あごの左の歯がまっすぐ伸びたもので、3メートルにもなります。メスにはありません。 日本では江戸時代に一度だけ観察された記録があります。見間違えようのない姿ですから、はるばる迷行してきたのでしょう。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() イッカク科 シロイルカ | |
体長3-5m、体重0.5-1.5t。 北極海とその周辺にすむ白いイルカ。冬に北海道のオホーツク海沿岸にくることがあります。 おでこの張った愛嬌のある顔で表情も豊かです。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 シャチ | |
体長♂6.7-9.8m、♀5.5-6.6m、体重2.6-9t。 世界中の海にすみ、マイルカ科のなかでは一番大きい。肉食で、他のクジラ類、アザラシ、アシカ、ペンギンなどいろいろな動物を食べます。オスはメスよりかなり身体が大きくなり、背びれもまっすぐ立ち上がりますが、メスの背びれは半分くらいの大きさで後ろに倒れた鎌型です(アニメはオス)。 母親を中心に家族単位でポッドとよばれる群れをつくります。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() タッパナガ型 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マゴンドウ型 ![]() マイルカ科 コビレゴンドウ | |
体長3.6-6.5m、体重1-4t。 温帯から寒帯の海にすんでいます。日本の沿岸では、黒潮を境に、北側には大型でひれが長いタッパナガ型、南側には小型でひれも小さいマゴンドウ型の二つのタイプがすんでいます。タッパナガ型をシオゴンドウとして別種とする説もあります。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 ヒレナガゴンドウ | |
体長3.8-6.0m、体重1.8-3.5t。 温帯から寒帯の海にいますが、なぜか北太平洋にはいません。12世紀まで日本海で捕獲されていた記録があるそうですから、何らかの理由で北太平洋では絶滅してしまったのでしょう。長いむなびれが特徴。年を取るほど途中でおれまがってくるそうです。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 オキゴンドウ | |
体長4.3-6.0m、体重1.1-2.2t。 温帯から熱帯の海にすむイルカ(歯クジラ)です。英名は False killer whale ですから、訳せばシャチモドキとなるでしょうか。英語圏では小型のシャチと思われているようです。確かにイルカの中では大型で、口には鋭い歯が並んでいます。魚やイカを食べます。ゴンドウは「巨頭」の意味。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 ユメゴンドウ | |
体長2.1-2.6m、体重110-170kg。 熱帯から亜熱帯の海にすんでいるらしいのですが、数は少ないようで、生態はあまりわかっていません。1874年に新種として報告されて以来、長い間つぎの捕獲例がなく、1952年に和歌山県で捕獲されたのが「再発見」となりました。幻の鯨が見つかったので夢ゴンドウというわけです。 英名は Pygmy killer whale (ごく小さなシャチ)といわれるだけあって小さいながら攻撃的で、他のイルカと一緒に飼うと相手を攻撃して殺してしまう例があります。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 カズハゴンドウ | |
体長2.1-2.7m、体重160kg。 熱帯から亜熱帯の海にすんでいて、日本では沖縄でみられます。 ゴンドウクジラのなかでは歯が多いので数歯ゴンドウ。歯は、上下それぞれの左右両側に21-25本で、最大では100本位生えていることになります。イルカには200本以上の歯の持ち主もいます。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 ハナゴンドウ | |
体長2.8-4.0m、体重300-500kg。 温帯から熱帯の海にすみ、日本の沿岸でもよく見られます。水族館にもたくさんいて、芸達者です。 生まれたときは灰色でつるつるしている皮膚は、成長とともにたくさんの引っかき傷ができて、老体では全身白っぽくなります。メスにも傷があるので、オス同士の争いでできるとは限らないようです。 ハンドウイルカとの間で雑種が生まれることが知られていて、飼育下だけでなく、自然状態でも雑種の記録があります。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 マイルカ | |
体長1.7-1.9m、体重70-90kg。 熱帯から温帯にすむイルカで、日本近海でもよく見られます。 すばしこく動き回り、海面でジャンプしながら高速で泳ぎます。ときに1000頭に達する大きな群れをつくります。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 ハセイルカ | |
体長2.2-2.6m、体重80-110kg。 マイルカより暖かい海にすむイルカで、九州〜沖縄の近海でよく見られます。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 スジイルカ | |
体長1.8-2.5m、体重90-150kg。 温帯から熱帯にすむイルカで、くちばしから目を通ってお腹まですじが伸びています。ジャンプが得意で船首波にも乗って遊ぶそうです。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 マダライルカ | |
体長1.7-2.4m、体重90-115kg。 温帯から熱帯の海にすむイルカで沿岸より外洋に多い。サバやトビウオなどマグロと餌が共通なので、このイルカがいると、マグロがそばにいることが多いそうです。群れは数千頭になることもあります。 体の斑点は、子どもの頃はなく、成長するにつれて増えてきます。ジャンプや宙返りなど活発で、人にもよく馴れます。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 ハシナガイルカ | |
体長1.3-2.1m、体重45-75kg。 亜熱帯から熱帯の海にすむくちばしの長いイルカ。1000頭以上の群れになることもあります。 活発でジャンプが得意、高く、長く跳んで、空中できりもみ状態に回転することもあるそうです。明らかに楽しんでやってるんでしょうね。このページの上で跳ねているのがハシナガイルカです。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 ハンドウイルカ | |
体長1.9-3.9m、体重150-650kg。 温帯から熱帯の海にすむイルカ。バンドウイルカともいいます。体長2.5m以下の小型の種類をミナミハンドウイルカとして別種とする場合もあります。 人になれやすく芸も達者、飼育下でもよく繁殖するので、水族館で最もおなじみのイルカです。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 カマイルカ | |
体長1.7-2.4m、体重85-150kg。 北太平洋の寒帯から温帯の海にすむイルカ。飼育・調教がしやすく、ジャンプも得意、多くの水族館で飼われています。 くちばしは短く、背びれが鎌のように湾曲しているので鎌海豚です。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 セミイルカ | |
体長2.5-3.0m、体重60-100kg。 北太平洋の寒帯から温帯の海にすむイルカ。スマートな体型で背びれがありません。高速で低く水面すれすれにジャンプするようです。 「セミ」はセミクジラと同じく、背びれがないので「背美」。英名でも「 right whale dolphin 」でセミクジラと同じです。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 シワハイルカ | |
体長2.1-2.6m、体重100-150kg。 熱帯から温帯の海にすみ、日本では沖縄周辺に多い。夏は三陸沖まできます。歯の表面に皺のような凹凸があるので皺歯イルカです。 くちばしとおでこの間の境目がないなだらかなカーブは、このイルカ独特のものです。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() マイルカ科 サラワクイルカ | |
体長2.0-2.5m、体重160-210kg。 熱帯にすむイルカで、ボルネオのサラワク島で捕れた個体をもとに1956年に新種として記録されました。その後日本沿岸でも何例か捕獲の記録があります。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ネズミイルカ科 ネズミイルカ | |
体長1.4-1.9m、体重55-65kg。 北半球の温帯〜亜寒帯の比較的冷たい海にすむ小型のイルカです。日本では、日本海北部、銚子より北の太平洋岸で見られます。沿岸の浅い海でニシンやカタクチイワシなどの魚やオキアミも食べる。 英語では、ネズミイルカ科のくちばしが突き出ていない小型のイルカをポーパス(Porpoise)といって、ドルフィン(Dolphin)と区別して呼びます。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() イシイルカ型 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() リクゼンイルカ型 ![]() ネズミイルカ科 イシイルカ | |
体長1.7-2.2m、体重85-125kg。 北部太平洋にすむイルカで、お腹の白い斑紋の大きさによって、イシイルカ型とリクゼンイルカ型に分けられます。後者を亜種として分ける見解もあります。 背びれから尾びれにかけての背中部分が奇妙なカーブになっていますが、これはキールとよばれる皮膚の隆起で、オスに目立ちます。 | |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ネズミイルカ科 スナメリ | |
体長1.2-1.9m、体重30-45kg。 日本〜東南アジア〜インドまでの沿岸にすむ小さなイルカで、浅い海で海底のエビやタコなどを食べています。 生まれた時は黒褐色ですが成長するとクリーム褐色になります。 |