聴いた、観た、買った ---淡々と音喰らう日々。

1999.12.01-15

>12.16-31
<11.16-30
<index

★は借りた新着、☆は新規購入。


12/1 レニーニ&スザーノ『魚眼』
今年の衝撃。再発ありがとう>ラティーナ御中

マリーザ・モンチ『ローズ・アンド・チャコール』

12/2 イヴァン・リンス『アウア・イオ〜魂への賛歌』"20 Anos"

今週初めからどうも調子がおかしく、仕事してても熱っぽかったり異常なまでに眠かったりしたなーと思ったら、やっぱりヘンだ。今日はくしゃみがどんどんひどくなる。体温調節も寒すぎたり暑すぎたりしておかしい。月初は仕事が山ほどあるが早々に辞す。イヴァンのこれらの盤を持っていったのはせめてもの景気づけ。

12/3 なので予想されたことではあったが、やっぱりダウン。見事発熱。くしゃみ・鼻みずもますます絶好調(絶不調)。こういうときは眠るに限るなーと思うがなかなか寝付けず、午後になって1時間余りうとうとして起きたら...頭が痛い! もう「がんがん」と音がするような激しさのため、椅子にも座れず床に転がる。しばし安静にしていたら何とか収まったが、びっくりしたあ、これ風邪か?
ようやく縦になっていられるようになったので、こんなものをプレイ。

ミルトン・ナシメント『アンジェルス』
演奏中に、連れ合いが息子を保育園から引き取って帰宅。TVとの兼ね合いもあり以降地下化(ヘッドホンに切り替え)する。

パット・メセニー・グループ『レター・フロム・ホーム』『カルテット』
ああそれなのに途中でヘッドホン息子に奪われてしまったり。楽しいんかフリーインプロ、と思って訊くと、ヘッドホン放したくないばっかりに「おもしろい」とか答えてる。無理すんなって。

12/4 何か聴いてたと思うけどもう忘れた。洗濯してはみるもののすぐ横になったり、という一日であった。

12/5 調子は決して戻り切っていないが、今日(日曜)に多少のバックログ(主に家事)を甲斐性しないと、明日からが辛い。少々しんどくても仕事休めないし。てなわけで、景気づけを図る。

マリーザ・モンチ『ローズ・アンド・チャコール』
ドリ・カイミ(1988)
宮沢和史『アフロシック』
んーここまで元気なものはまだつらい。でも、賀状用の写真も撮りに出かけねばならぬ。ううむ。

というわけで何とか撮影(含む干支=龍の形の手水口)も完了、夜はちょっと12月気分を楽しもうと、こんなものを引っぱり出す。

チャイコフスキー『バレエ組曲 くるみ割り人形』カラヤン/ベルリン・フィル
いわゆる「1000円CD」、音源はスタジオ多重録音を量産していたころのカラヤンなので、たまにいい出来のトラックがあるが総じてまあこんなものレベル。序曲が結構いいのが救いか。「くるみ割り」はチャイコでは一番好きな楽曲なので、いい演奏をそのうち探そうと思ってはや何年だ? しかも、組曲でなく全曲がほしいところ。1時間程度だし。ちなみにチャイコの3大バレエのほうは、どれも長いばっかで私には退屈。

12/6 カルリーニョス・ブラウン『オムレツ・マン』
体調に比して煽り過ぎのBGMであったと後悔するが電車は走る。がたごと。
熱は下がったので出社したが、またしても体温調節が利かなくて汗かいたりぶるぶる震えたり、しまいには肩で息する始末。ああしかし年末で月初めだとこれ以上休んでる訳に行かない。旅行も控えてるし。とりあえず定時過ぎまで這いつくばるように仕事して帰宅。

イヴァン・リンス"20 Anos"

帰宅してみると、あれれ...先日「千趣会」から届いていた組立式のCDラック(450枚収納)が組み上がっている(妻よ有難う)。折良くというのか悪くというのか、CDNOWに発注済みの7枚も本日到着。段々とCDレンタルショップみたいになっていく我がステレオ周り。

12/7 ライル・メイズ『ストリート・ドリームス』(1988)☆
ピアノトリオの『フィクショナリー』(1993)が良かったし、元々メイズはピアニストというよりはマルチ・キーボーディストなのだから、キーボードとゲストプレイヤーをふんだんに使ったこの作品には期待していたのだが...何でだろう、この「普通のフュージョン」さ加減は。メセニー=メイズ名義からメセニーのメロディラインの強さが抜けているのは仕方ないとしても、メイズらしさの中核を成すべき構成力の発揮が実に中途半端。もっとも、構成力というのは構成すべき対象があってなんぼのものだろうから、その対象を失って焦点が定まらないのは当然と言うべきか。

12/8 ミルトン・ナシメント&ロー・ボルジス『クルビ・ダ・エスキーナ』(1972)☆
あー何でこれを聴くまでに色々遠回りをしたのであろう。ミルトンの音楽の魅力は内省へと沈み込むトリップ感と同じくらい、友との交流のヨロコビで出来ていると知らないでもなかったのに。なーんて書くだけではただのロマン主義批評だと思われ兼ねないので、このディスクについてはほぼ「聴きどころガイド」とでも言うべきものを上梓しよう。ほれ。

12/10 矢野顕子『ゴー・ガール』
ライル・メイズ『フィクショナリー』
(1993)☆
基本的にピアノで発想する人なのかもしれない、と思わせる会心の一撃。チック・コリア、キース・ジャレットら先人への謝辞はダテではない。何故なら、彼は明白に先人達とは異なる個性をこのトリオで開花させているからだ。それがメセニーとの交流、共同作業によってもたらされたのは明白。前作『ストリート・ドリームス』にはなかった静謐なリリシズム。

12/11 ミルトン・ナシメント&ロー・ボルジス『クルビ・ダ・エスキーナ』

CDラックをようやく設置し、整理開始。分類はなるべく行わず、クラシカル/ポップだけは分けるものの、ポップは完全アルファベット&日本語表記分のみ五十音としてみた。こうでもしないと自分で訳わかんなくなるのが目に見えているので。そうやって整理しているうちに、ここんとこ聴いていないCDや、聴いていないだけではなく今後も多分聴かないでいずれは放出するだろうなあ、というCD、併せて20枚ほど発掘する。

12/13 ミルトン・ナシメント&ロー・ボルジス『クルビ・ダ・エスキーナ』

先日の整理で発見した遊休CDについては、とりあえず少しずつ聴き進めて、放出するかどうか判断しようと思う。というわけで新特集開始、題して「ゴミ箱を空にしますか?」 詳細はそちらをご覧下さい。時々更新予定。

本日の判定:
× シヴーカ(1973)
△ セミソニック『フィーリング・ストレンジリー・ファイン』(1998)
× くじら『島の娘』(1989)

12/14 イヴァン・リンス "20 Anos"
ミルトン・ナシメント&ロー・ボルジス『クルビ・ダ・エスキーナ』
今年はこの2枚で決まりだあ! ってどっちも今年発売じゃないんだけどね。

12/15 ミルトン・ナシメント&ロー・ボルジス『クルビ・ダ・エスキーナ』
アストル・ピアソラ『AA印の悲しみ』
ライブ盤を積極的に聴くことは少ないので、ついこれもピアソラのプレイリストの中では優先順位低めだったが、いやいややっぱりいいわこれ。9重奏団による演奏は独特の騒擾感(これが決して「厚み」とかいったクラシカルな美的範疇に向かわないのが、ピアソラの凄いところだとも思うが)があって痛快な1枚。

本日の判定:
×コーネリアス『ファースト・クエスチョン・アワード』(1994)

 



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