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Avast SafeZone Browser

 うん、勝手にインストールされたとかアンインストール方法とかばっかりが検索上位ヒットするってことは、みんな結構邪魔だと思ってますね。理解出来ます。うん。
 私はちょっと使ってみてます。アドブロック系はいつか試してみたいと思いつつ手を付けられなかったので。せっかくだし。

 以前書いたけど、間違ってクリックしちゃったせいと思われる誤解された行動履歴をもうこれ以上増やしたくないなぁとは思っていた。ので、個人的にちょっと広告の位置がすんごく嫌だと思っている(=意図しない広告クリックをやらかしてしまったことがある)サイトのいくつかのみ、Avast SafeZone Browserで行ってみることにしました。
 なんていうか……単にサイトの表示スピードが格段に上がっちゃって目まいが(笑)。あああ。広告のデータ取得とレンダリングがなくなっただけでこんな一瞬で出るようになっちゃうとは(全部ではないですけど)。いかに広告がデータ量を食っていたかってことですねえ。アドブロック系の愛用者は広告邪魔ってより表示スピードアップの方が主眼なんだろうか。ううむ。
 中にはAvast SafeZone Browserで開くとそもそもページ遷移すらままならなくなっちゃうサイトもあり。アドブロック対抗策が仕込まれているのかもですね。ですので全面的にメインで使おうとは思えないですが(なので、メインのブラウザにアドオン入れるっていう方向にはためらいがあった)。
 あとそれでも潜り抜ける広告も時々いる。ブロッカーの仕組みを詳しく調べてはいませんが、この世界もいたちごっこでしょうねえ。

 ……なんつーか、個人的には必要悪だと思っているので、本当はそこまで毛嫌いする気はないんですよ。本当に。iOS9でSafari向けコンテンツブロッカーが解禁された時のざわめきも記憶に新しいですけど、結局Web広告ってこれからは(特にモバイルの世界では)これ以上爆発的に拡大するとはちょっと考えにくいし。
 何より今のやり方では、ちゃんと「効く」広告を届けられる仕組みになっていない。マスコミ並にセンスのないバラまき広告程度ならネットでやる意味ないんじゃないかなぁと。少なくとも今の状態じゃ、韓流ドラマの合間に熟年女性向けCMを割り当てるマスコミと何も変わらないじゃん。こんなガジェットヲタにそんな広告見せられてもねえ…。

固定リンク / 2016.12.17


「1000円カット」とかいうものに

 初挑戦してみた。実際は1000円じゃない(もう少し高い)お店ですけど。理容じゃなく美容で登録されているお店です。

 私の髪形は全く凝った所がないストレートなだけなので、フルサービス美容室(って呼び方は今私が勝手に作った)に行く必然性はあるんだろうかと前からちょっと疑問には思ってた。
 まあ田舎だし。数ヶ月に1度行く程度でも顔覚えられて常連扱いされる世界な訳で、惰性っていうのもあったのかも知れない。何となく。
 …ただ、まあこれも田舎だからなのか、行くとしたら予約しないとそもそも無理なのですよね。飛び込みではほとんど受け付けて貰えない。平日だったらアポ無しでも多分大丈夫なんだろうけれども。
 で、実は主にそれが理由だった。色々バタバタしてて予約の電話とかしてる余裕がないまま髪の長さがうっとおしいことになってしまって、悩んだ時にそこにあったのですよ。10分で1000円系のお店。1000円じゃないけど。
 で、時間がかからないということは回転率が高い、つまりアポ無し飛び込んでも大丈夫なんじゃないか。そう思った次の瞬間に飛び込んでました。ぴょーん(※実際は飛んでません)。

 値段が安いのはまあ見れば判る。で、個人的に意外といいかもと思ったのは、実は、私が美容師さんという人種について苦手意識を持ってた部分が、多分その安さ故に、なかったこと。
 前にもちらっと書いたことありますが、私はほんっと雑談がうっとおしくてやだ。基本男性に髪触られること自体すんごい苦手なのですが、美容師に触るなとは言える訳がないし。
 そして人生のうち出会ったことのある男性美容師がみんなして陽気でお喋りで髪の扱いが優しいのだ。それがほんっっっとに嫌なんだ。うん。嫌なんです。だからもう私は男性美容師苦手なんだと思い込んでいたのです。でその空気を察したのかどうか、ここ数年行ってたフルサービス美容室では予約して行くと絶対女性がついていた(指名はしていない。男性ついた時よっぽど嫌だオーラ出てたのかも知れない、スミマセンw)。
 で今回行った(1000円じゃないけど)1000円カット系のお店では、ついた人が男性だったのですが、うん、余計なこと何も言わない!(←嬉しい) あと髪の扱いに遠慮がない!(←嬉しい) 遠慮がないって言っても乱暴にされる訳ではありません、もちろん。ちゃんと丁寧に施術して下さいますけど、でも髪綺麗ですねとか言いながらふわふわ触ったりとかされないのがすごく嬉しい! もう本当やめてやめてやめてぎゃー! って内心ぞわぞわしながら愛想笑いするの苦痛。

 10分で、と看板掲げてますがそれ以上かかってました。でもまあフルサービス美容室よりはずっと短時間で解放されるのもまた私にはありがたい。
 私には合ってるかも。値段が安いからどうこうじゃなくて。私は髪を切るということにまつわる周辺サービスが、そもそも嫌いなのだ、と再認識した。この辺りを、必要悪としてガマンする必要はなかったのだー! と解放された気分。余計なリップサービスもそうだし、雑誌や飲み物もさ……特に雑誌はさ……女性週刊誌とか表紙見るだけでうんざりするから視界にすら入れたくないのが本音なんだよね……ほんっと何が面白いんだあんなの……。

 私が感じたデメリット。私の髪は右のサイドに一か所ヘンなクセついている所があって、毎朝少しばかり難儀してるんですが、フルサービス美容室に行った後しばらくはそこが割と扱い易くなって朝が楽だった。何か使ってくれてるんだろうな。多分。よく判ってなかったけど。でも今回は、その日の夜にはヘンなクセ再発してて翌朝から即座に難儀することに。「おおなるほど!」と妙に感心した。なくなって初めて知るサービスというものもあるのだねえ。
 あと服の中にちょっとだけだけど切った髪の毛が入り込んでた。ちくちくした。初体験だ。一部乾いた状態で扱うから、あらぬ所に舞い上がっちゃうんだろうな。だから最後にブラシでささーと払ってはくれるんですが取り切れてないんだな。多分。

 ……思ったんですけど、意外とこういう美容室にいる美容師さんって、カットそのものの技術はめっちゃ高かったりするんじゃなかろか。短時間で無駄なく仕事するっていうのは、それはそれでスキル必要だし。シャンプーないから髪を部分部分霧吹きで濡らしながらの作業って、全体が濡れた状態からのスタートより逆にめんどくさそうだし。
 何を求めるのかによって使い分けるのが良さげですね。うん。来春ちょっと転職考えてるんで、面接前とか、そういう時はフルサービス美容室行ってあれやこれや色々使ってもらってツヤっツヤにして貰うのもよし。単に長さがうっとおしいだけならこういう店もあり。選択肢があるのはいいことだ。
 まあとにかく。
 1000円カット系のお店が特別安い訳でも、フルサービス系のお店が特別高い訳でもない。いずれも価格相応なだけだ。うん。そんな実感。

 つか世の男性美容師の皆様、目の敵にしててごめんなさい…そうかたまたまか…今までは引きが悪かっただけなのか…。

固定リンク / 2016.12.10


ぶるぶるするの欲しい…

 MESH。一目見た時(仙台駅前のY!mobileショップに実物が置いてある)、ああ待ってた待ってた待ってたこーいうの! と身悶えした。いや心の中だけですけれども。
 スマートウォッチは欲しいけど多機能過ぎると思ってた。それから色んなIoTガジェットが主にクラウドファンディングでぽこぽこ現れるのを見ていて、思っていたのです。いつかシンプルな「通知するアクセサリ」が日本でも買える日が来たら買いたいなーと。
 ネックレスや指輪といったアクセサリーは普段は全く身に着けてないのですが、もしそいつがメールの到着をぶるぶるして教えてくれるなら着ける。うん。使う。海外製品はちょっとずつ出て来てるみたいですけど輸入するのは敷居高いよう。…と思い続けて幾年月(※そんなに長くはない)。

 そんなわけで。
 MESH様。オレンジのLEDタグと同じ仕組みで行けるんじゃないかと素人は想像するのですが、ライトつける代わりにぶるぶるするの欲しいです。ぶるぶる。
 大きさ揃わないと美しくないと思うかもですが小さいとなお嬉しいな。今のタグの大きさでも充分可愛いんだけど。
 小さくてぶるぶるするタグが出て来たら首から下げるゾ。うん。下げちゃう。今のタグと大きさ一緒でもスワロフスキーでデコっちゃうのもいいかも知れぬ。ぶるぶるを邪魔しない程度に。でやっぱり首から下げるゾ。鞄の中のスマホの通知でぶるぶるさせたい。ぶるぶる。

 まあ通知アクセ程度ならMESHじゃなくてもそのうち誰か作る気はするけど、こういう、組み合わせて色々出来るタグにぶるぶる加わると、色々もっと広がると思うのです。うん。たとえばLEDタグはお天気でライトの色を変えて光らせるレシピがありますが、お天気でぶるぶるパターンを変えられるタグが出来たらね、「触る天気予報」が作れる訳じゃない? 雨雲レーダー系の情報とリンクすると、雨が降りそうになるとぶるぶるするネックレスとかもありですよね。よね。よね。人感タグと組み合わせて、誰か訪問者来たらぶるぶるとかも。目が不自由な方、耳が不自由な方、どっちでも確実に「伝わる」インターフェイスなのよぶるぶる。侮れないと思うのよぶるぶる。

 この手のIoTガジェットって、作った側の機能をそのまま使うものだという先入観があった。でもこういう「自分で作れる」アイテムが出て来たなんて……ああいい時代になった(じーん)。色々カスタマイズするの楽しそうだなぁ。じわじわ待ってます。わくわく。ぶるぶる。

固定リンク / 2016.12.3


通勤ノベルゲーム その40

●DEH 謎解き系アドベンチャー

 脱出ゲームっぽいアドベンチャー。超簡単な脱出ゲームみたいな、と作者の方は申しておりますが、今時のライトユーザーはこのレベルを超簡単とは感じないと思うな。うん。もちろんゲーム性を考慮しているが故なんでしょうけどヒントが何もなさ過ぎる…。

 森の見知らぬ一軒家で目を覚ます主人公。懐かしいけど思い出せないその家と周りの森を探索しながら、少しずつ、とある友人との記憶を思い出してゆきます。
 森の中や家の中にあるアイテムを拾ったり調べたり、台所で料理したりするとステージ移動が出来るようになり、そのたびに思い出が少しずつ増えて来ます。

 操作。移動は真ん中のコントローラ使いますが、ぶっちゃけこのコントローラによる移動はちょいしんどい。プレイ中にずっと力をかけ続けないとならないので指疲れます。
 移動は下のコントローラでも、アイテムを調べたりする時に結局マップ上に指を伸ばさないとならないこともあるので、マップ上か、このコントローラか、どっちか「だけ」で操作が完結してくれた方が良かったなぁ、とは思います。統一感がない感じ、のと、大画面スマホでは絶対片手じゃ無理。
 あと、調べたりした後マップに戻るための「戻る」ボタンの反応があまりよろしくないのも。
 …みたいな難はありますが、この辺の操作感ってハード的なもの(画面のタッチの感度とか)がメーカーによってバラバラなので、なかなか調整難しい部分でしょうねえ。

 マップはドット絵、キャラはカラー影絵。ステージクリアごとに入るイベントシーンは絵本のような語り口で雰囲気があります。
 あと、ストーリーは……クリアした後「アーカイブ」(イベントリスト的なもの)は必ず見るといいですよ、うん。……切ないですねえ。

固定リンク / 2016.11.26


LaLaCallから楽天でんわへ

 LaLaCall、来年2月からmineo契約者も月額100円かかることになった。ただし無料通話100円分込み、ということで、使っている人にとっては値上げにはならないんだけれど、私は電話の発信なんざ年に2回か3回、ってレベルなので、固定額取られるなら要らん、とさっくり解約しました。

 arrows M02に機種変更したタイミングでSIMもVoLTE SIMに切り替わったのですが(MVNOのau回線用SIMにはVoLTE SIMとそれ以外の2種類ある)、音声品質がいきなり上がりました。まさかMVNOでもここまで変わるものだとは。
 で。3G回線で通話していた頃はIP電話でも品質変わらない、と思っていたのですが、最近はげっそりするくらい差を感じるようになりました。
 多分、話し方のクセとかをお互い聞き慣れている関係(家族や友人ね)だったら多少音質悪くても話は通じるんでしょうけれど、私は前述の記事でも書いたように、電話の相手はほぼ初対面、というか初対話、の方々なので、1つの通話が完了するまでに、お互い聞き返しが生じる確率が回線交換に比べて激増してしまった、ように感じた。
 恐らく3Gの頃は回線交換でもこんなものだったんだろうけどね。auの3G回線は帯域削られまくりで質悪かったし。ただ1度こっちを知ってしまうとIP電話使うのが途端にためらわれるようになってしまって。

 …で。長い前置き。楽天でんわ契約したです。
 IP電話に比べたら通話料は倍。それでも使わないで直接かけるのに比べたら半額。回線交換プレフィクス型なので音質は回線交換と変わらず。何より決め手は固定費がかからないことですね。ハイ。
 まあ年に数回レベルのユーザーですから、通話料倍って言ったって大した額じゃありません。聞き返さなくて済めば時間が短縮されてプラマイゼロって可能性もあります(笑)。
 ……各キャリアは3G切り捨てたがってるし(特にau)、これからは音声もVoLTEが当たり前になって来るのかも知れない。回線交換とIP電話の品質の差はもっともっと広がってしまう日が来るのかも知れませんねえ。

固定リンク / 2016.11.19


えいやっとiOS10

 iPod Touchに入れたー。
 ここ最近、iOSのアップデートはアプリ側の対応待ちしてから入れてたんだけど、もう待つのめんどくさくなったのでさっさと上げちゃいました。案の定動かないのぽつぽつあるけど、ちょっとした表示の不具合レベルなので…まあいいか、と潔く諦めてアプリ側の対応をのんびり待つことにする。メインマシンではないしね。

・標準アプリが消せる消せるひゃっほーい!
 新機能の目玉の1つだった「ホーム」を真っ先に消したりしてウフフ。株価とかやっと消せてとても嬉しい。うん。「使わないフォルダ」を作って全部ブチ込んでたのがだいぶすっきりしました。
 しかしiTunes Storeも消せる対象なのはびっくりだ。うーむ。今のAppleにとってそこ大事じゃなくなったのか、という……。

・あう通知画面が
 ドロワーですぐに日付が確認出来なくなったのは地味に不便だ。むう。またiOS6の頃のように「用もないのに通知するアプリ」が必要になるのかなあ。うんざりだなあ。ちとご不満。iOS6から7の時に変わったことがまさか10で戻されることになろうとはムムム。

・ロック画面解除が
 ホームボタンになっちゃったのもちょっと。ホームボタンダブルタップと思えば楽になったという人もいるかもだけど、iPod Touch 6thだと、ホームボタンでスリープ状態から復帰するまでに微妙に時間が必要なので、カチカチッと2度…って感じじゃなくて、1回押してスリープ復帰を「待って」から再度ホームボタン、という感じになる。スワイプの頃はこんな風に「待つ」時間なんてなかったので、ほんの0コンマ何秒の話だけど、時間がかかるようになった印象。
 ただこれは単に6thの処理速度がiOS10をすんなり動かすには遅くなって来た…だけなのかも知れない。iPhone7の人は「待ち感」ないのかしらん。……あ、みんなTouchIDなのか。そうなのか(※TouchIDは触るだけでロック解除が出来るので)。うーん。じゃあこれはiPod Touch組だけのもやもやなのだな、きっと。

 ApplePayもだけど、TouchIDへの依存度がじわじわ増えて来るのは微妙に不安だなぁ。今回、iPhone7のFeliCaと防水で、iPhoneが日本(のガラスマ)に追いついた、という風に見える部分もあるけど、ドロイド組のように「使わないことを選択出来なくなる」怖さがなんとなく。それは一社独占の弱点でもありますけどね……選択肢がなさ過ぎるっていう。
 ドロイド組ならFeliCaなんかキライだー! って人は搭載しない機種も選び放題なのに、Apple組は実質、これから先はFeliCaにストーカーのごとく付き纏われる選択肢しか残ってないってことだぜ。1度搭載したハードウェアを引っ込めるのはちょっと考え辛いし……まあiPod Touch組にはきっと無関係だけどね。iPod TouchにFeliCa積むとは思えないし。

固定リンク / 2016.11.12


PCブラウザゲームの地味な復権

 「艦これ」と「とうらぶ」を横目で見ているとしみじみ思う。

 …で。正直ちょっと今ぐらぐら来てます文豪とアルケミスト。物理的にやってる時間がないので今の所登録する気はないんですけれど。
 あと、チラ見する限り「艦これ」「とうらぶ」系のシステム引き継いで世界観とキャラ変えただけじゃん何その量産化ソーシャルゲームみたいな展開。とか思わなくもないのですが。ですが。ですが。
 まあ文ストアニメでも書きましたけど基本好きなんです文豪キャラもの。今までも出るたびに必ずちょっとは触ってみたくなっちゃう(で、まあ、気に入るまで行かなくてスルーするものも多い訳ですが)。
 ただこのタイミングって平気なんだろうかとちょっとだけ。……いやむしろこのタイミングだからこそ? ……朝霧先生怒りませんように怒りませんように。

 会員登録なしで出来るプロローグはやってみたのですが、そこでなんかもう。もう。もう。でタイトルに戻る。なんだろこの潔いまでの古臭さは。いや褒めてる褒めてる。艦これもとうらぶもやったことないので、想像しているだけだったんですけれど、予想以上にシンプルで軽くて、3DだARだVRだ言ってるこのゲーム業界の中ではまるでタイムマシンに乗せられた気分ですよですよ!(再・褒めてる褒めてる)
 すっごい。技術にカネかけるより世界観構築とかキャラとかストーリーとか、労力そっちに使います、というお考えってことでよござんすか? 艦これ・とうらぶもこんな感じなのかな。

 ゲームの面白さって技術じゃないんだよなぁとは昔からずーっと思ってはいた。既にPS3くらいから、3Dとかでぐりぐり動くとか、髪の毛1本1本きっちり作るとか、そんな部分を売りにしてゲームが出て来るたび、そこに労力かける「だけ」にこの業界が向かうとしたらつまんないなぁという苛々はずっと抱えてた。ドット絵だってゲームという物語はとても楽しいのに。
 スマホゲームが台頭してからはそういう技術頼み競争は一端脇に置いておかれた、というか、置かざるを得なくなっていた、と思う。端末スペックがね。でもそんな踊り場ももう終わってしまった。またゲームは「技術としての作り込み」が大変な世界に戻って来てしまった。
 まあ、それもいいでしょう。ずーっと昔から、ヘッドマウント・ディスプレイで世界に没入するというのは、フィクション世界の「ゲーム」に於いては夢だったから。VRでそこに至るスタートラインがやっと引かれたのは当然の帰着だし。
 ……とは言え、今はまだVRであること「だけ」に必死になってる段階のような気がして。その先の「面白さ」はまだこれからなのかなという気がして。
 ちょっと話逸れた。閑話休題。

 PCブラウザというデバイスは、今となっては、「技術」の面では物凄く厄介な部類なんじゃないかと何となく思う。文豪とアルケミストは、プロローグによればですけど、Chrome・Edge・Safariのみ、という動作環境のようですが、それでもやっぱり環境との相性みたいなものには結構苦しめられるんじゃないかと。
 ゲームシステムにせよ絵の動き方にせよ、あまり複雑なことをしていないのは、どんな環境でもそれなりに同じように動かすためには、複雑なことはむしろ「出来ない」からではないのかな、という気もする。
 ただその制限は、この手のゲームの場合はむしろいい方向に働いてるのかなと。もしかしたら艦これ・とうらぶというヒット作の秘密もその辺にあるのかなと。
 技術競争に潔く背中向けて別方向に突っ走ってる、ように見えるけど、もしかしたらこういう在り方の方が……PCブラウザゲームという、環境の制約が強い世界であればこそ、技術ではなく、もっともっとゲームという作品の「本質」の部分に手間暇をかけられる、のかも知れないなぁなんて。だから、地味なんだけど、復権。私はそう感じた。

 ………でどうしようかねえ。思案。仕事含めた今の自分のスケジュール感だと明らかに入り込む余地がないから情報見聞きしてにやにやするくらいで今は済んでるんだけど。
 谷崎さんとか江戸川さんとか、ヘンタイ度が高そうな皆様がちゃんとヘンタイキャラだというだけでもちょっときゅんきゅんする(笑)。鏡花さんがちゃんと男! とか、中原中也さんに酒瓶とか、正岡子規さんに野球バットとか、細かい所でいちいち笑えて来る時点でもうかなり撃沈。
 ……………ほんっとに時間さえあればぶつぶつ。
 出来れば細く長く続いていて下さい。DMMさんがんばれ。そのうち時間出来たら。うん。出来たらね。今はただ、その時まで保っていてくれることを願うのみ。
 ただなぁ。本当に「艦これ」「とうらぶ」の後だと二番煎じどころか五番煎じくらいに見えて来てしまうのかなり微妙だぁねえ……カフカ先生には申し訳ないけど文ストのライト層掠め取るのが狙いのように見えてしまうのもかなりもやもやする。むう。がんばれー(※一応本気で応援している)。

固定リンク / 2016.11.5


通勤ノベルゲーム その39

●彼女は最後にそう言った

 SYUPRO-DXさん制作。どうひっくり返っても傑作としか言いようがない。Google Playのレビューの高評価ラッシュが逆に怪しいとか思われないか心配になるレベル(笑)。もちろん圏外OK。
 通勤ノベルとしては難しい過ぎずすごくいいバランス。ボリュームはそんなにありませんが、言葉にムダがなくテンポがいいです。操作もストレス少ないです。なんてったって縦画面だし!
 ただ初期バージョンはセーブにちょっと難ありなのと、文字入力時にIMによってはそこから進めなくなる問題があって、実は最初にダウンロードした時はそこで詰んじゃったのでしばらく放置してました(笑)。アップデート来て良かった。やっと最後まで行けた。

 ドット絵の古き良きRPGのような画面で物語は進みます。
 主人公シンタローは、地元である田舎を嫌って上京していますが、夏休みに実家に戻って来ています。夏祭りの日、夕方まで惰眠を貪っていると母親に叩き起こされ、手紙が来ている、と封筒を渡される。
 けれどその手紙、切手はなく、差出人は、4年前に死んだはずの元同級生・ナナミ。
 展望台で待っている、と書かれた手紙に従い、夏祭りで賑わう村を抜けて赴くけれど、そこにはナナミは来ませんでした。
 その後、いつ間にか眠っていたらしいシンタローが目を覚ますと、全く同じ光景が始まります。母に起こされて手紙を渡され、村は夏祭りで賑わっています。
 そんな風に8月14日を何度も繰り返すうち、シンタローは、ナナミの死の真相に、少しずつ近づいてゆくことになります。

 ドット絵のマップを歩き回り、あちこち調べたり人に話を聞いたりして物語は進んで行きます。
 メインストーリー以外に小さいサブクエストがいくつかあって、クリアすると「実績」(トロフィー)が埋まってゆく、というささやかなやり込み要素もあり。
 ……ちなみに、1度クリアしてもセーブ忘れずに。2周目も是非、というか絶対やるべき。むふふ。

固定リンク / 2016.10.29


楽天オークション終了

 楽天は色んなサービスを買収しまくって傘下に入れる企業だと思っていましたが、この所は色んなサービスをさくさく切り出したなぁというイメージが強くなって来た。でも楽オクは…というかECサービスは楽天にとって基幹サービスじゃないのかなと思い込んでたから、ここが消えるっていうのは結構びっくりした。
 かつてネットで自分の私物を売りに出したことがあるのです。1度だけ。そしてその1度が楽オクだった。購入者として入札したこともある。それも楽オクだった。即決物件だったので入札争いはしませんでしたけど。
 ……まあ、後継としてラクマが指定されているのは止むなし、なのかな。楽オクだって私が当時使ってた頃から即決物件ばっかりでオークションである意味ないなあと感じていたし。

 ……終了告知見て改めて思ったけど、そうか、今の楽天って金融会社だと思っとくべきなのかな、と。もう「ネットサービス企業」じゃなくなりつつあるのかも。
 というか、そこに切り込めたことが楽天の今を支えているのかも知れないと何となく。

 今でもオークションとして残っているのは…ヤフオクと(DeNAのグループ会社の)モバオクくらいでしょうか。そういやDeNAも最初はオークションから始まってる会社でしたねえ。
 しかしヤフオクもモバオクもあんまり「オークション」って感じではなくなって来ているし、入札合戦のじりじりした雰囲気というのも最早ネット黎明期の遠き思い出になっちゃったのかもですね。当時はちょっと社会問題化していたのに。
 どっちももうオークションという名前のただのフリマサイトになってしまっている。果たしてこのままでいつまで生き残れるのかな。

固定リンク / 2016.10.22


Anniversary Updateが降って来た

 少し前の話ですが、お風呂入ってる間に強制アップデート走りやがった(愕然)。
 ちょっとびっくりした。上がったらやろうとしていたこと全部潰されて笑うしかなかったですよ。というか再起動タイミング自分で選べるようにしていたはずなのに、なんで勝手に再起動始めてるだよマイクロソフトー(泣)。

 仕方ないので、最低限必要なことをタブレットで作業して1時間くらいは終わってなかったのは見てる。で諦めた。ディスプレイ消してネットを物理的に切断して(引っこ抜いただけ。これが出来るから有線はいいのだ)、電源切れないままふて寝しちゃいました。なので何時間かかって終わったのか正確な所は不明。平日だったから翌日の昼間、会社行ってる間もずっとそのまま放置してたし。

 ちょっとこれ…仕事中に始まったら本当に本当にシャレにならないってマイクロソフト。WSUSなんて入れられるのはよっぽど大きい企業だけで、中小は個人向けに提供されているPCをそのまま仕事で使ってるのがほとんどでしょうが…。で打ち合わせでちょっと席外すなんて普通だし、その間にユーザーに許可なく勝手に始めるのやぁめぇてぇ!!
 ああもう。今からRedstone2が怖いよう…怖いよぉ…(本気で涙目)。

 気を取り直して。

 アプリで特に動かなくなったりしたものは見当たりません。ただ一部のブラウザの設定でデフォルトの検索サイトをBingに変えやがったり……こぉらマイクロソフト。やめぃそういうことは。見慣れない画面出て来てフィッシングかと一瞬びっくりしたっちゅーのよ。

 Windows Updateの設定を確認しようとしたら、「アクティブ時間」っていうのが増えていました。原則この時間帯は勝手に再起動しないっていう指定が出来る。…という訳でWSUSなしで運用する中小企業の皆様も少しは安心出来るかも知れません。私もだけど。Redstone2怖いです…(まだ涙目)。

 通知アイコンが最右に行ったり、スタートメニューから設定やらエクスプローラやらが追い出されたり(横の列にアイコンとして出るようになった)細かいインターフェイスの変更がちまちまありますね。

 コルタナちゃんには「ノートブック」というメニューが増えていて、いわゆる「設定画面」なんですけど…なんでそんな名前なのだ?? と首傾げてから、あれかな、コルタナちゃんがユーザーの情報をメモするための手帳みたいなイメージなのかな、と思っておくことにします。
 で朗報なの。GPS設定切れるようになった(更新前はコルタナちゃん使うためには強制ONだった)。やっとか。やっとか。実は通知アイコンも地味に邪魔だったの。しかも「GPSで位置情報取れなかったのうわーん(意訳)」って言ってるだけだし。当たり前でしょうハードウェア積んでないんだからさ…。
 ちなみに初期状態だと、コルタナちゃん開くと天気やらニュースやらを「話しかける前に」表示するようになっててげっそりしたけど、その辺もノートブックでOFFに出来ます。うーむSiriとは発想がまるで違うねえ。興味深い。
 あとはコルタナちゃんをEdge以外のブラウザとも連携出来るようにしませんかねマイクロソフト。ぶっちゃけキャッシュまさぐる程度でもいいと思うんだけど。Edge使ったことないからユーザーのことを彼女が学習する機会がまるでないんだよ。で対応が相変わらず固定会話に近いかまるで頓珍漢か、なんだよね。それはそれで楽しいんですけれども。このままでは、少なくとも私のPCでは、永遠にただのマスコットだぞ。パーソナルエージェントにはならないぞ。いいのかそれで。愛でられているだけってのはりんなちゃんに任せるべきでは。

 新規追加されてたアプリ。
 クイックアシスト…って単なる画面共有か。……って、え、今までなかったのか。Windows7以前は標準装備だと思ってたけど。
 StickyNoteは付箋。……あれ? うお「付箋」アプリと入れ替わった模様。F1でヘルプが起動しないので文字サイズの変更の仕方とか忘れててちょっと困った…地味に不便。F1復活希望。
 「接続」ってシンプルな名前のアプリはMiracastのツールらしいです。…って判るかー!!(ちゃぶ台返し)
 フィードバックHubはWindowsの機能について開発陣に伝えたり出来る…らしいです(Googleさんによると)。
 あとはケータイ回線絡みらしいツールが。このPCでは使う予定はないな。
 ……ざっと見てそんな感じでした。あんまりこれと言って目新しくはないですね。カメラか何かついていればWindows Hello絡みの何かも入ったのかも知れないけど、見当たりません。入らなかったんですね多分。まあ使いませんけど。

 更新走るタイミングは選ばせて欲しいなあ。あるいは予告して欲しい。せめて平日はやーめーてー。Redstone2では時間帯指定がちゃんと機能することを祈ろう。

固定リンク / 2016.10.15


2016夏アニメのお話を

●逆転裁判〜その「真実」、異議あり!〜

 とりあえずシーズン1終了ってことでいいのかしら。一応。なんつーか、あれです、シリーズの新作出るごとに宣伝代わりに制作なんて発想でも私は一向に構わないのです(笑)。

 ……とはいえほぼ原作そのまんまなのは本当にびっくりだ。うーむ。アニメオリジナル要素ってシグナルザムライくらいしかなかったですね。それも、原作にある給食費盗難事件の真相という形で持って来てるから、まあ、原作の範囲から大きくは逃げてない。
 長期シリーズ組む気だったら積極的にオリジナル展開入れて行かないとむしろ尺が足りないんで、最初から原作宣伝用短期決戦なんだなぁというのが明らか過ぎて残念なような残念なような。

 最初梶さん成歩堂には違和感凄かったんだけど、うん、慣れた!(断言) 既に歴史のあるシリーズだからみんなそれぞれイメージしてた声ってありますよね。うん。ありますよね……だからまあこれはしゃーない。真宵ちゃんも私は正直違和感だった。けど慣れた!(断言)
 春終わりにも書いたけど脇の人たちの声はみんなぴったり過ぎて泣けるというか……あれだね、キャラの類型化がはっきりし過ぎているから(原作の)、誰でもこういうイメージしか持ちようがないよなーって声なんですね、多分。

 蘇る逆転がすっ飛ばされたのはかなり残念だったんですが…そこはゲームでのお楽しみということにしておく、のかなぁ。時系列的にここ外してしまうと次でって訳に行かない気がするんだけど。うーん。……年末年始特番みたいなタイミングにちょっと期待しておきます。ちょっとだけ。

 「さらば逆転」で締めるってこと自体はいい終わり方だったとは思いますです。事象だけ見れば、主人公の初の敗北。だけどあの嬉しそうな笑顔でガッツポーズっていう…まさに逆転裁判らしい事件だと思いますです。メイちゃんの泣き顔も堪能出来たし(笑)。

 ただまあ全体的にちょっと端折り過ぎではありますよねえ。本当に原作宣伝動画かー! みたいに思うこともなくはない。ここまでが限界だったんだろうか。いわば体験版みたいな扱いにすることでアニメ化企画が通った……のかなあ。この手のものはそもそも物語だけで既にネタバレだしねえ。本来ならアニメ化は出し渋る類のものだと思うし。うーんうーん。もうアニメ再会は期待出来ないよーな嫌な予感もうっすらと。

●ダンガンロンパ3 未来編/絶望編/希望編

 なんかもう海法さんの才能が怖い(※シリーズ構成)。
 別のアニメ作品というより、この3つ全部揃って24話の1つの物語。絶望編での「彼ら」の絶望堕ちから先は特に。見事だなぁ。しみじみ。
 というかこれ…もし突発的な何かがあって1話放送出来なかったら、対になるもう片方も延期せざるを得なかったですよね。「この通り」に流れないと全部崩壊する。ある意味怖い綱渡りだ…。

 さて。
 特に最近は、物語のヒール(悪役)にちゃんと動機を与えようとする傾向が強い気がする。その行動にもまた何かしらの事情があったのよ、的な。
 世間が「不謹慎」に対してちと敏感が過ぎて、ただ悪であることをよしとしない風潮がある気がする。
 …ので、私は江ノ島盾子というキャラクターは、ある意味ものすごく希少価値のあるアンチヒーロー、じゃなくてアンチヒロイン、だと感じてます。これはアニメになる前からそう思ってたんですけどね。
 何も付け入る隙がない完全悪というか。彼女はある意味でワイルドカードなんだもんなぁ。
 こういう、「何もかもあいつのせい」にしてしまえるワイルドカードが1つあるだけで、物語は無限の自由度を手に入れられてしまう。逆説的だけどそういう側面が確かにある。
 でダンガンロンパ(原作)のシリーズはその自由度を最大限に活用しまくっている話だと感じてます。
 ……だからね。
 絶望編で絶望姉妹(盾子とむくろ)が登場した時の高揚感ったらもう。あははは。ナチュラルハイですよ本当に。ダンガンロンパにとって彼女たちの存在はまさに文字通りのキラーコンテンツ。

 絶望編の続く道筋はもうゲームの2で示されているので、ある意味安心して(?)見てられたんですが、未来編は「何がしたいんだ」って最後の最後まで謎でした。
 元々謎解き系は苦手なのでそもそも予想なんかつくはずなかったんですけど(笑)、途中までずーっと狛枝一点賭けだったし。というかそれしか思いつかんかったよ。うーん。なんか、ヤツならやりかねない、と思っちゃったのですよね……(だいぶ失礼な感想)。
 いや正確には彼の意志というより、それこそ彼は単に石ころに躓いただけなんだけどいつの間にこんなことに!? みたいな展開なんじゃないかと思ってた。少なくとも絶望の残党なんか絶対いる訳ないとは思ってた。だから宗方は道化師だなと。というか、この作品って、「御曹司」といい、なんでこう「上に立つ」系の才能持ちは立ち位置が可哀想なことになっちゃうのか(笑)。
 綺麗に終わって何よりです。77期生がまたえらくカッコ良くなっちゃって。特に詐欺師なぁ。本当にあいつは、見た目はアレなんだけどなんでこう色々とオイシイとこ攫って行きやがるかね全くもう!(笑)

 ニューダンロンでは色々一新されるようなので、本当にこれが「最後」なんだなぁとちょっぴりしみじみ。ニュー以降追いかけるかどうかはちと様子見。

 ああそれにつけても海法さんすごい。すごい。もいっかい凄い。惚れるなぁ(才能に)。同じ時代に生きてて良かったなぁ(大袈裟)。

===== 以下直接関係ない余談なので余裕ある人だけ =====

 江ノ島暗躍のためには必要なパーツだったとはいえ、彼の想いが忌むべき・隠すべきもの、脅迫のネタとして使われてしまう展開はやっぱり辛いなあ。マイノリティ陣営としては。
 まあそこで彼が彼を信じ切れてなかったから盾子ちゃん大活躍になっちゃったんだけど、「言いたいなら言えばいいだろゴルァ」って開き直ってもさほど傷つかないで済んでいた気がするのよねえ。
 大丈夫だって。君の思う通り彼と彼女に付け入る隙なんかなかったんだし。「そんなの絶望連中の世迷言だろ、ありえねー」とか笑い飛ばしてれば、彼はきっとそれもまた「信じて」くれたと思うよ。最後までバレずに隠し通すことは絶対出来た。余裕で。
 それだけ「信頼されていた」んだから。その信頼はあの時点で揺らがなかったと思うから。周りの盾子ちゃんシンパたちからの精神攻撃は予想されることではあるけど、そんなことくらいは耐えてみせなっつーのよ。ただひとりのために生きそのために死ぬ覚悟が出来る男なんだから、70億人を敵に回してでも欺瞞にくるんだ純愛を貫けばそれで済む話だったのに。
 彼はあの一点で「戦犯」の1人に見えてしまうけど、未来編でゲームを直接終わらせるのと引き換えに死んでるからそれで禊ってことなんでしょうね。
 切ないのう。
 ……と語りたくなる。なっちゃう。ヤバイ。ええキャラに育ちやがってコンチクショウ(笑)。
 まあ結局、それが脅迫のネタになりうることを察知した江ノ島盾子が最強なんだよな……そういうことなんだよな……江ノ島ちゃん、人を見る目があり過ぎるのよね……

固定リンク / 2016.10.8


ジョブズが生きていたらこうはならなかった

 …ような気がするiPhone7。少なくとも、ここまで日本市場に媚びるようなことは彼ならやらないんだろうってイメージしてた。初期の「マップ」アプリの頃から、日本なんて辺境な島国のことなんか知ったこっちゃねーぜへへーんっていう軽視路線なんだとばかり思ってたのに(※誤解)。

 世界的にスマホOSのシェアががりごりドロイドに食われている中で唯一商売になっているのが日本。うん。それは知ってる。でも、それでも、FeliCaチップなんて積んだって日本でしか使えないんじゃ…って思ったら、本当に国内発売iPhoneじゃないと対応しない(海外版SIMフリー機は×)って知って目まいがした。マジで。

 なんだそれは。
 いつからiPhoneはガラスマ(ガラパゴス・スマホ)になったんだ。
 うわぁなんか。なんかー。それわたしのしってるあっぷるじゃないー(衝撃のあまりひらがな)。
 日本市場に折れてハード追加なんかやると思えないとか昔書いてたけど大外れでしたね…。

 もちろん便利なんだけどさ。でも発表会でたかが一国の一企業のキャラクターが(ペンギンとマリオね)どーんと出て来るこの違和感、本当にどーしてくれよう。
 でPlusじゃない方って4インチ台なんだよね…。SEそんなに売れた? それも需要あるのは小柄な日本人だけだったりしないの? なのにメインのナンバリングシリーズで4インチ台? 本気? 本気なの? いけすかなくて日本嫌いで不自由をエバンジェリストの情熱で補う「ユーザーは自分の欲しいものなんか知る訳ねーじゃん」なAppleは何処に行ったの!? ねえ! 何処に消えたのっ!?
 JRのためだけにTouchIDをバイパスして決済させる仕組み入れたなんてそんなこと本気なのかApple! 日本市場のためにセキュリティを犠牲にするなんて……そんな……そんな……そんな子に育てた覚えはありませんー!(※育ててません)

 ………あああ。揉み手でへらへら低姿勢で「いかがですか奥様当社のあいふぉーんでしたらSuicaもお使いになれますよ」みたいなコレに違和感を持っちゃってるのは少数派か。うん。少数派なんだろうな。でも気持ち悪くてならないヨ。日本市場という「カネ」を積まれてAppleがバキバキに折れまくったようにしか見えなくて。
 特にSuicaのためのTouchIDバイパスは本当に衝撃。日本みたいにお行儀と治安のいい国でないと成立しない、セキュリティ的にザルな電子マネーの仕組みを「そのまま」搭載しやがるとは。おサイフケータイじゃなくApple Payの一部なんだから、そんなことまで妥協しなくても良かったんじゃないのか…?? ホームボタンに親指乗せるような持ち方して改札通ればそれで済むじゃないの…。あああ変なセキュリティホールにならないといいなぁ……ってか、なりそうだなぁ……。あと盗まれそう…iPhone7で使う予定の人はオートチャージ切るべきじゃないかコレ。怖いよこれ。

 ああう。まあ出てしまったものは仕方ない。でもAppleらしくない、そう見えました。これが世の趨勢というやつなのか。
 …ところでiPod Touch 7thはなかったですね。まあ順当かな。まだ6thでも困ることはないし。

固定リンク / 2016.10.1


通勤ノベルゲーム その38

●Leaf-Rain『花と環』シリーズ

 ayu-iさんが手掛けるサウンドノベル。選択肢なしの超ショートノベルのシリーズ作品です。「HANA-時計」「スメル」「Oku」「七色のペン」「笛の音」「蝶」「フェリチタ」「マスター」「座敷童」「花公園」の10本。
 10分程度で一読出来るレベルの章が8つ+αで1アプリ。セーブは出来ますが使わなくても間に合う感じです。セーブしておかないと致命的になるような仕掛けがある訳でもないし。

 それぞれのアプリ内に、前後関係なくどれからでも読める短いストーリー(章)が複数入っていて、それぞれもちろん関連があるのですが、シリーズ通しても少しずつつながりがある群像劇のような部分もあり。気軽な読み物としてのんびり楽しむのが良い感じです。
 登場人物のほとんどに具体的な名前がないのがちょっと見事。それだけで物語が全体的に、抽象的な別世界に置かれてる感じがします。起きていることは普通なのに、この「不思議さ」「異世界感」はなかなか面白い。
 で、そんな中でも名前や職業で「特定」出来る人たちがいて、物語全体の世界観に芯を通している感じ。Okuが通奏低音、花公園のアイスクリーム屋さんが狂言回し、という感じでしょうか。

 今公開されている10本がシリーズ第一部みたいな扱いのようです。一応完結はしているけど、でも、もしかしたらそのうちにまたお作りになる日が来るのかしら。
 環境音楽のような「環境文学」的ゆったりノベル。また再起動した時には楽しみたいと思います。

固定リンク / 2016.9.24


ジェフミルズが地上波に乗る日が来るとはねえ

「題名のない音楽会」のお話ですよ。
 ……そうかカラヤンですかそうですか(ぽつねん)。

 野田っちが本書いてた頃は、もー少しデトロイトテクノってレジスタンスなものだと思っていたんだけど。だってジェフミルズと言えばUR(の初期メンバー)なんだものワタクシのイメージとしては。もちろんソロになってからも大好きだけど。

 ただ、元々この手のミニマル系はクラシックと相性良過ぎるんですよね。うん。知ってた。だから嵌まるよね。うん。知ってた。だから聴いててすごい気持ちいいんですよ。うん。知ってた。
 でも地上波でこれやられるのスゴく変な感じ! いや我がままだとは認識してますけどね! クラシック好き一般人な皆様大丈夫だったかな。謎の機械いじってるおじさんは誰なんだとか思われてるかな。あああなんかすみません。「こっち側」の人間にとってはある種ドラッグみたいなものなんですけどねアハハウフフ。
 昔不良の音楽なんて毛嫌いされたロックが今やオジサンの郷愁になっちゃったように、かつてドラッグと結び付けられて毛嫌いされていたクラブミュージックたちも年寄りの懐古趣味になる日がそろそろ来るのかなあ。うー。時代だなあ。むー。

 DJの仕事は時間を失くすこと。至極名言。

 東芝のレグザは申し訳ないけど音すっげぇ悪いので、本当これ生で聞きたかったねえ。買った当時は「まあテレビだしどーでもいーかー」って諦めてたけど、初めて後悔したかも知れない。うぐぅ。かと言ってそのために買い換えるほどではないけれど。

 ところでThe Bells。最初に鳴らされる鐘が一瞬「幻想交響曲」(ベルリオーズ)の弔鐘かと思ってびっくりした(気のせいだったけど)。原曲ではあんなのないから爆クラ用のアレンジなのかな。メインメロディをあの鐘で打ち鳴らすの衝撃的で面白いなあ。……やっぱり生で聴きたかったねえ。ううむ。

固定リンク / 2016.9.17


魔法の美術館

 もう終わっちゃってますが、デジタルメディアアートの展覧会であります。地域毎にあちこち巡回してますが、ドメイン取って公式サイトがあるのは東京開催のやつのみ
 展示の性質上、あちこちの会場で一斉に同じものを展示出来るって考えてみたらなんか面白いね。ただこのサイトで紹介されていた作品とこっちに来ていた作品は完全一致ではなかったから、地域によって色々変えてるのかな。

 「体験型」アート作品だけあって私が行った時は子供たちに大人気でした。うん、まあ、気持ちは判る。センサーに反応して展示が変わる系のものが多いので、子供たちはきゃーきゃー大はしゃぎでぶっちゃけ大人は付け入る隙がない!(笑) でもそれでいい気がする。どういうことが起こる仕組みなのかは傍から見ているだけでも理解は出来るので。

 私が見ていた間で子供たちの人気を集めていたのは、藤本直明さんの「Immersive Shadow」でしたねえ。凄い人だかりでした。壁に映った自分の影で、同じく壁に映った映像のボールを投げたりキャッチしたりトスしたり出来るやつ。見た目の動きなり図形なりが究極にシンプルな方がこういうメディアアートは理解し易いし、参加し易いよね、というのが如実に判る気がした。
 大人ウケしてた(ように見えた)のは松村誠一郎さんの「Dancing Mirror」。子供も楽しそうだったけど。これも自分の姿っていう見慣れたものの時間軸が歪むから面白いのかなと思う。

 私がきゅんとしたのは坪倉輝明さんの「つくもがみ」なんだけど、廃棄物ロボットが完成するまでちょっとだけ時間が必要なので、集中力がある程度続くお子様じゃないと逃げられてしまうのが大変もったいなかった。もっとガガガガと一斉にアイテム集まって来ちゃっても良かったような気も。待てない子たちのために必死に解説入れてる親御さんとかいたりしてなんかうーん(笑)。なので小学生以降くらい推奨ですかねー。
 ただ私は一番好き。しばらく飽きずに眺めてしまった(他人のロボットたちを)。「だんだん集まって来る」のも、「私は」すごーく好き。世界観の勝利なのかも。

 以降は余談。
 地方新聞の記事で、とあるメディアアート作家の死について書かれてた。彼が作った作品で使用した機材たちがそもそも将来なくなってしまったら、彼の作品は消えてしまうのだっていう話。
 以前書いたけどゲーム本体がなくなると失われてしまう作品がある、っていうのと同じ悩み。メディアアートにもついて回る。たとえば上の「つくもがみ」で、参加者の体の動きをトレースするのに使っている機材はkinectなんですよ(作者さんのサイトによると)。ってことはkinectというデバイスが生産中止になったら、今の状態の「つくもがみ」を体験することはもう絶対に出来なくなるということ。彼の作品はある意味そこで「殺されて」しまうということ。
 …そう考えると絵具と紙、壁に刻む壁画、そういうアートの「寿命の長さ」ってやっぱりすげぇ強力なアドバンテイジなのだなぁ、と考えてしまう。切ないけどね。

固定リンク / 2016.9.10


昔話法廷セカンドシーズン

 今年は初回放送で見られたぜきゃっほー! 録画だけどな!
 しかしあれだな。検事も弁護士も複数いるのにサイバンチョが常に同じ人…逆転裁判のようだ…(笑)。

 即座に3本ともネット公開。ひぃー早い。
 今回もなかなかクセモノな事件が揃ってますねえ。

・アリとキリギリス
 これ保護遺棄はちょっと苦しいような気がする。日本では本当にそれありなのかな。物語ってことで流すトコ? キリギリスの母親健在だとますますアリ側に責を乗せる理がない気がしてしまう。少なくとも裁判員裁判だと心情的に。日本人は家族がいる人間の生活保護をバッシングする国民ですから、ねえ。
 だからこそアリ側のかすかな殺意の萌芽を引き出す手に出た検事側ちょっと見事過ぎて恐ろしい…(笑)。チラ見せで納めて必要以上に強調しなかったのもね。ウフフフ。

・舌切りすずめ
 雀の動機とおばあさんの強欲が拮抗していてとてもステキな裁判(現実だったらそんな悠長なことは言ってられませんけど、物語として見てる分には)。
 雀が受けた仕打ちを考えると小判差し出すのはやっぱりちょっと腑に落ちないやね……。ただ、そのまま家にまで持ち込まれるとおじいさんが巻き込まれるっていう一点が確かに悩ましい、そのリスクは雀の心情的には見合わない気がする。それをどう考えるかですよねえ。
 おばあさんがそこまで耐えられないってことを何処まで見切れていたか、が判断のポイントなのかしらん。むむー。
 あと、個人的には、つづらの蓋が開けられるまでどーして毒蛇や毒虫たちが中で大人しくしていられたのか、それは超疑問なの。「原作」を初めて知った子供の時から違和感だったのよね……(※そこに真剣にならんでもよろしい)。

・浦島太郎
 なんという昼ドラ展開……愛憎劇だ……ひぃぃ……女の妊娠を知って逃げ出す男! 殺そうとする女! サスペンスドラマですやん! これ小学生の裁判員裁判の教材として使うにはちょっとオトナ過ぎるよ! いけませんてば!
 もうそれだけで申し訳ないけど笑い出しそうになってもーた。こういう展開に持って来たってだけで既に凄い。
 凶器がここだけ魔法なのがちょっぴり残念っちゃー残念ね。煙を浴びたネズミがどうなるのかっていう「実験」を見せた時、「……え、その煙って地上に実在する設定なんだ……」と思ってちょっとクールダウンしてしまった。今までの昔話法廷は基本、犯罪のやり方自体に「魔法」を持ち込んではいなかったので。
 ただまあ、それより設定勝ちだ。えらいことしてくれましたね浦島さん……(笑)。
 とは言え、「原作」でどうして乙姫が玉手箱を渡したのかっていう理由は説明されないので、そこに合理的(?)な説明が成されたって意味では面白かった。

固定リンク / 2016.9.3


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